概要
てんとう虫コミックス『ドラえもん』12巻掲載のラストエピソード「ゆうれい城へ引っこし」に登場するゲストキャラクター。
500年前のドイツ貴族エーリッヒ・フォン・ミュンヒハウゼン男爵の末裔である若いドイツ人女性。幼少の頃は先祖から継いだミュンヒハウゼン城に住んでいたが、両親の死後は高額な税金支払いが困難となり、維持が難しくなった城を売りに出した。
自身は80km離れたマンハイムに移住したものの、我が家への慕情から大型バイクを飛ばして度々城を訪れている。
そんな中、城を購入しようと日本から来たドラえもんとのび太に出会う。
ほんやくコンニャクのおかげで2人との話し合いは上手くいき、お試しとして城に数日住むことを勧めるが、広すぎるお城に嫌気がさしたパパとママは程なくして帰ってしまい、のび太とドラえもんも前々から城に出ていたと噂される西洋甲冑を纏った幽霊が出た事により逃亡してしまう。
これは実は叔父であるヨーゼフの仕業で、城に隠された財宝の在り処を探っており裏では幽霊に扮して買い手を追い出す等の暗躍をしていたのであった。以前から叔父の企みに薄々感づいていたロッテは現場を押さえて問い詰めようとしたものの、罠に嵌められ牢屋に閉じ込められてしまう。
しかし新聞でロッテの危機を知ったドラえもんとのび太、そして二人がタイムマシンで500年前から助っ人として連れてきたエーリッヒ男爵によって救出され、ラストは朝日が差す城にてドラえもんとのび太に温かく見守られながら、男爵が隠していた財宝と共に男爵家の再興を託されるシーンで物語は幕を閉じる。
アニメ版
大山版では2回「ゆうれい城へ引っこし」のエピソードがアニメ化しており、1度目はドラミ役の横沢啓子が役を務め、2度目は当時江崎グリコがスポンサーについていた都合上「ロッテ」の名詞を使うことを避け、クリス・ミュンヒハウゼンという名前に変更されて鷹森淑乃が担当している。
水田版では「ハグしちゃお」のOP映像で初登場し、2008年に「ゆうれい城へひっこし」が放送されて登場する事になる。担当声優は桑島法子。2023年に再アニメ化され、ファイルーズあいが担当する。