カッコーの巣の上で
かっこーのすのうえで
1975年に公開されたアメリカの映画。
監督はミロス・フォアマン。主演はジャック・ニコルソン。
原題は「One Flew Over the Cuckoo's Nest」。Cuckoo's Nest(カッコーの巣)は精神病棟の軽蔑的な言い方である。
刑務所から逃れるために精神病と偽って入院した主人公「マクマーフィー」。
何もかもが統制された病棟で自由を勝ち取るべく反抗する彼だが、その行動は婦長の逆鱗に触れることとなる。
米国アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の5部門を受賞した。
特にルイーズ・フレッチャーが演じた看護婦長「ラチェッド」のキャラクター性は強烈であり、2003年に公開された「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」の悪役部門第5位にランクインしたほど。
2020年には彼女を主人公とした前日譚のスピンオフドラマが公開された。
強姦の疑いで刑務所に入れられようとしている男マクマーフィーは、どうにかして逃れるために精神異常者のフリをすることにした。
そうして精神病院に入れられたマクマーフィーだが、そこはラチェッド婦長率いる看護婦たちにより支配された息苦しい空間であった。
自由を愛するマクマーフィーは規律を次々と破っていく。
患者たちも最初は看護婦たちを恐れて彼を疎んでいたが、次第に賛同者が出てくる。
しかし、マクマーフィーの行動はラチェッド婦長の逆鱗に触れてしまうのであった…。
()内は演者。
- マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)
強姦の疑いで逮捕・収監されようとしている男。
少なくとも5回は暴行の容疑で捕まっているが、本人は気にもしていない。
- ラチェッド婦長(ルイーズ・フレッチャー)
精神病院の看護婦長。
ルールに厳格で逆らう者には容赦せず、患者たちを恐怖で支配している。
- チーフ(ウィル・サンプソン)
ネイティブアメリカンの大男。しゃべることができない。
- ビリー(ブラッド・ドゥーリフ)
精神病院の患者の青年。吃音を持っているが明るい男。
