概要
野犬とも言われる場合があるが、基本は野良猫などと意味は同じであり宿無しの犬。
日本では平成時代には市街地から姿を消した。山や河川敷などにはいるかもしれない。
人間などをそれに例えて言う事もある(大概蔑称だが)。
問題点
犬とはもともとオオカミから進化した動物であり、「犬歯」と呼ばれるほど牙は鋭く、走ればウサイン・ボルトを軽く凌駕するほどのスピードを出す。言うなれば彼らはハンターになるべくして生まれたような生き物であり、闘犬や猟犬の戦いぶりを見れば彼らがいかに強い生物かは容易に想像がつくであろう。
前置きが長くなったが、野良犬の問題とは要はそういうことである。
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬと言うが、完全な野良犬同士の交配で生まれた犬は、人間を服を着たサルくらいにしか考えていない。従って彼らは平気で家畜を襲い、人間相手も恐れずに(またはビビりすぎるあまり逆切れして)牙を剥く。
加えて、猫と違い犬は群れを成す性質が高く(イヌ科において「一匹狼」は珍しい)、相手をスタミナ切れに追い込むまで吠え追い立て、体中に食らいついてバリバリ噛み砕くという筆舌にし難い狩りを行う。こうした「群れ」は人里に著しい被害を出すこともあるため、猫と違い野犬はほとんどの国で抹殺の対象となっている。
また、これらの野犬の多くは狐や狸と同じく狂犬病やらエキノコックスやら人体や家畜に悪影響を及ぼす病原体を保持していることも多く、糞尿や咬まれた傷からそういった病気に感染するリスクも抱えていることがある(野生の肉食動物はほぼ全てそうだと考えた方がいい)。
もし犬を飼う機会があったら、絶対に捨てることなく、法律で定められた予防注射などは必ず行い、最後まで責任をもって育てて頂きたい。犬の寿命は人間に比べて格段に短いのだから、その少ない命を人間からの憎悪と敵対だけに向けさせるのは、双方にとってあまりに哀しい事である。