概要
型式番号不明。
雑誌企画『MSV90』に登場。
コムサイやHLV、大型艦艇などに頼っていた大気圏突入能力をモビルスーツ(MS)単体に持たせるべく、ジオン公国軍の科学技術陣がザクⅡを元に開発した試験用MS。
地球連邦軍が開発したガンダムが単独での大気圏突入に成功したことが、開発に影響を与えている。
機体そのものに耐熱フィールド(または耐熱フィルム)を有するガンダムとは異なり、大気圏突入能力は機外に備えたウェイブシールドに依存している。これは、後のガンダムMk-Ⅱが用いたフライングアーマーに近い一種のサブフライトシステム(SFS)で、非使用時は背部に装着され、大気圏突入時には腹這いになる形で上部に搭乗する。
また、機体本体にも大幅な改修が加えられており、クーリング・システムや胴体部のセラミックタイルといった耐熱機構が設けられるとともに、胸部や脚部などの各所に姿勢制御用のブースターやバーニアが増設されている。また、空力関連を考慮してか、頭部や脚部には小翼が備えられ、肩部も流線型のアーマーに覆われている。
試験の詳細などといった運用経緯は一切が不明である。
関連タグ
ゼーゴック - 同時期に単独での大気圏突入を成功させたジオン軍の機動兵器。「モビルダイバーシステム」に分類されるが、原型機はMSである。