機体データ
概要
YMS-08A高機動型試作機が不採用になった後に作られたツィマット社の試作機。
グフ飛行試験型同様に熱ジェットエンジン(熱核ジェットエンジン)を搭載し肥大化した脚部を持つが、一応の完成を見た垂直飛行運用も量産配備は叶わず、本機では地表のホバー走行による高機動化に試験方針が転換されている。
グフ試作実験機の後に試作されたもので、武装などのデータが本機にフィードバックされており、本機の試験データを基にプロトタイプドムが試作された。
プロポーションはアイナザクこと高機動試作型ザクによく似ており、ドムの宇宙用改設計を視野に入れ高機動試作型ザクの試験データを用い試作された宇宙用では、グフのデータを用いキャノピーガラスに覆われた形状だった地上用の胸部中央コクピットブロックがザクⅡの物に差し戻されるので、更に高機動試作型ザクに似通った形状になる。
その他にもまだ背面と一体化していないながらランドセルの推進器にドムの面影が見られる一方で新機軸以外の部位の新設計は抑えられており、頭部はグフ試作実験機の流用、腕部はザクⅡのデータが使われよく似た形状のものとなっている。
武装はグフ試作実験機でも装備していたヒート・サーベルに加え、外付けジェネレーター式の携行メガ粒子砲、ビーム・バズーカが新たに開発されている。
試作機である本機だが、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』では主人公のヴァシリー・ボッシュ伍長がジャブロー攻略戦時に実戦で搭乗、ガンダムFSD2機と相対している。
『ガンダムビルドダイバーズ』における活躍
第2話『百鬼オーガ』にてオーガに遺恨を持ったマスダイバーたちの使用したガンプラとして3機が登場。スーパーカスタムザクF2000のデッドエンドG(ジャイアント)ヒート・ホークを左手に携えた機体も登場した。
ブレイクデカールにより得た規格外のパワーを以て襲い掛かったが、オーガのオーガ刃-Xと(その場の流れで巻き込まれた)リクのガンダムダブルオーダイバーの返り討ちに遭った。
ガンプラ
1/144スケールでHG THE ORIGINのMSDシリーズが発売されている。多くのパーツが高機動試作型ザクと共通で、地上用と宇宙用の選択式になっている。