概要
型式番号YMS-06Z。
漫画『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー』で設定されたサイコミュ試験型ザクの初期バージョン。
テストパイロットはマリオン・ウェルチ。
頭部は解析装置を内蔵し肥大化しており、イフリートに酷似した形状をしている。
高機動型ザクに近い脚部形状だが足はそれそのものが大型のスラスターノズルとなっており、胸部には強行偵察型ザクに近い配置のスラスターが、腕部にもサイコミュ試験型ザクとの関連を窺わせる4対の小型スラスターが付くなど機動性に振り切った改設計が行われている。
ただ形状こそ似ているものの手首は通常のマニピュレーターでまだ腕部を飛ばすことはできておらず、有線式遠隔攻撃端末としての機能を有しているのはバックパックに接続された2基のビットとなっている。
なお、NAOKI氏曰く氏がガンダムビルドファイターズトライでデザインしたガンプラが大河原邦男氏が本機をデザインする際のイメージソースになったとのこと。これは四肢のデザインからザク・クラーケンのことを指している可能性が高い。(ソース)
登場作品
機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー
ガンダムエース掲載時にはサイコミュシステム初期試験型ザク[マリオン・ウェルチ専用機]と記載されていた過去を持つ。
本機はEXAMシステムの為の精神パターンの研究に用いられ、テスト運用のみで実戦投入無しと設定されていた。
テスト運用の模擬戦相手はニムバス・シュターゼンのイフリート改(宇宙空間戦闘仕様)。
しかしマリオンは戦闘の最中に突如として意識を失い以後、EXAMシステムが破壊されるまで意識が戻ることはなかった。
この後機体がどうなったか不明である。
機動戦士ガンダムバンディエラ
レプス隊所属のセリダがNT能力を上げるために強化処置を受けサイコミュシステム初期試験型ザクに搭乗する。
セリダ機はマリオン・ウェルチ専用機と機体外見も武装も同一のものとなっている。
第45話ではレプス隊の隊長ユーリー・コーベルのMSレプスを守り抜きシモン・バラの駆るフルアーマーガンダム(タイプB)の母艦であるトラファルガー級宇宙空母、同艦隊のサラミス級戦艦を撃沈した。