ナレーター「ヤプールもついに最後の手段に出た。今……一人のヤプールが地球侵略のため、送り込まれてきたのだ」
DATA
概要
第22話「復讐鬼ヤプール」に登場。
遅々として進まない地球侵略に業を煮やしたヤプールが送り込んだエージェントの一人。劇中ナレーションではヤプール人扱いであった。
隕石にカモフラージュした宇宙船で地球へ侵入した。
人間への擬態能力(下のイラストがその人間態)や念動力、触れたものを火花と共に燃やしてしまう特殊能力を持つほか、腕に装着した腕輪を使い、暗黒超獣ブラックサタンを操縦する。
また、体が合成樹脂と特殊金属で構成されていることから、ヤプールが開発したアンドロイドである可能性も示唆されるが、詳細は不明である。
その使命は今まで散々地球侵略を邪魔してきたTACの壊滅とウルトラマンエースの抹殺であり、まず手始めにTAC基地に潜入して中枢部の発電所に爆弾を仕掛けるが、派手に騒ぎ過ぎたため、TACに踏み込まれ逃走。
その途中で追ってきた山中一郎隊員と美川のり子隊員が乗るTACパンサーを念動力で崖下へ転落させると、その事故で死亡した美川隊員を超能力で蘇生させ、青年彫刻家・坂井次郎に化身して彼女を病院へ搬送しTACの信頼を得た。
そして彼女に近づき篭絡し、盗聴器と銃が仕込まれた犬のぬいぐるみ「ブーワン」を渡すことで自分の正体を探るTACを監視すると同時に、TAC基地の破壊を企む。そして、それと並行して、子供達を利用し超獣ブラックサタンの製造を行っていた。
「超獣の像」が完成したところで自ら正体を明かし、像をブラックサタンに変えてビルの屋上から操っていたが、最期は事実を知り、乙女心を踏みにじられた美川隊員の怒りを込めた銃撃を弱点の腕輪に受け、体から火花を上げながら断末魔の絶叫と共にビルの屋上から転落、絶命した。
余談
内山まもるによる漫画版では仮面部分の形状がややシンプルになっている。ページ数の都合で美川隊員に関するエピソードは全部オミットされ、正体がバレた後はヘラヘラ笑いながら子供を感電死させるなどの残虐な行為に及び、話のラストでも孤児院の子供たちが「お兄ちゃん(坂井)のバカヤロー!ブラックサタンは善い超獣だって言ったじゃねえかよー!」と叫ぶなど、子供達に対する裏切りを中心に描いたストーリーになっている。