概要
1971年10月から1972年3月まで朝日放送 / TBS系列で毎週日曜18時から18時30分に放送された東映制作の児童向け特撮TVドラマ。全26話。
企画に際して原作となったのは石ノ森章太郎によるサイキックファンタジー漫画『千の目先生』。少女向け週刊誌『ティーンルック』(主婦と生活社)で1968年に連載された。
主人公・千草カオルは白鳩女子学園の新任教師で、超能力の持ち主である(後に波丘高等学校に転任)。自身の能力を「千の目を持つ」と喩えたことから、作品タイトルにもなっている異名を持つ(この喩えは、同原作者の『佐武と市捕物控』においても、主人公の1人・按摩の市が自身の心眼を表すのに使っている)。
実写ドラマとしての『魔女先生』の内容は原作漫画とは大きく異なっており(超能力を持つ女性教師が主人公・一部登場人物の名前・侵略者に立ち向かう展開などの要素は受け継がれている)、むしろアニメ作品における「魔法少女」ものの実写ドラマ版を意識して(原作には無い『竹取物語』のモチーフも加味して)制作されており、また後年の『東映不思議コメディーシリーズ』にも影響を及ぼしたとされる。
最初は原作と同じ学園コメディーだったが、1972年最初の放送である第14話から月ひかるがアンドロ仮面に変身して悪者との対決をするというアクションヒロインものに路線変更した。
ストーリー
主人公・月ひかる(演:菊容子)は東西学園(小学校)に赴任して来た若い教諭。しかしその正体はアンドロメダ星雲アルファー星のプリンセス(帝王の実娘)であり、地球人を観察・調査するために宇宙連合が遣わした平和監視員であった。
地球では竹取夫妻が所有する屋敷の離れを借りて暮らしており、「かぐや姫先生」とも呼ばれる。
左手の中指にはめているムーンライトリングを使用して様々な超能力を使用出来るが、満月の夜に母船(衛星軌道上で待機している、地球へ乗って来た宇宙船)からエネルギーを補給する必要がある。
ひかるはお目付け役のウサギ型異星人・バルを従えて、学園や生徒達に起こる様々な問題やトラブルに向き合っていく…。
アンドロ仮面
第14話にて、宇宙連合からA級平和監視員の資格を与えられたひかるが、変身コンパクトの力で姿を変えたスーパーヒロイン。
第18話以降は、吸血魔人クモンデスやその配下達との戦いに身を投じることになる。
詳細はアンドロ仮面の記事を参照のこと。
幻の第3クール
本作は第26話で終了したが、監督の田口勝彦は第3クールの構想として怪人クモンデスが倒された後、新たに人間狩りを企む地底人が出現、ひかると正夫、進らの少年警備隊「アンドロ探偵団」らが地底人一味と戦う内容を検討していたようだ。これらのアイデアは『超人バロム・1』の敵キャラ・ドルゲの設定に転用されたとされる。
関連タグ
魔法先生ネギま!・・・当初学園コメディーだったのが、バトルアクションものに路線変更した作品つながり。こちらの主人公も教師。