「お芝居を続けていたい。将来的には時代劇や舞台に立ちたい」
(福島民報1966(昭和41)年7月31日付朝刊記事より)
プロフィール
本名 | 菊池洋子(きくち・ようこ) |
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性別 | 女性 |
誕生日 | 1950(昭和25)年9月26日 |
没年 | 1975(昭和50)年4月29日 |
出身 | 神奈川県横浜市 |
過去の所属 | 東京俳優生活協同組合 |
概要
1970年代に活躍した女優。
2歳の時に冨士フィルムのモデルをしたことから芸歴がスタート。その後、6歳の頃から少女雑誌『少女クラブ』(講談社)の表紙モデルとなる。
中学進学時に一時芸能活動を休止していたが、三年生になった時の秋にNHK主催の新人オーディションで2位合格となったことをきっかけにモデルから女優業へと踏み出す。
この頃に本名の菊池洋子ではさんずいが並ぶため「水に流れる」という意味で縁起が悪いという意見があり、菊容子の芸名に決まったといわれている。
雑誌の表紙モデルとなった6歳の時から若柳流の舞踊を習いはじめ、15歳でその名取となっている。
1966(昭和41)年に新忍者部隊月光の第125話と126話『ミルク博士作戦、前・後篇」で敵方キャラの幻22号を演じている。
1968(昭和43)年には竜雷太主演の連続テレビドラマ『でっかい青春』の第26話『人のやれないことをやれ』より第41話『青春ばんざい』まで女生徒・丸山しぐれ役でレギュラー出演する。
1971(昭和46)年に当時はTBS系だった朝日放送で放映したドラマ『好き!すき!!魔女先生』のヒロイン・月ひかる役を務めたことで一挙に脚光を浴びるようになる。
その後、1972(昭和47)年より毎日放送でスタートしたテレビドラマ『変身忍者嵐』の第8話『怪人! 狂い毒蛾!!』にくノ一・千恵役で出演した後、第38話『謎の剣士 月ノ輪の正体!!』から、最終回の第47話『さらば嵐!妖怪城に死す!!』 ではくノ一・カゲリ役でレギュラー出演している。
その他にもテレビドラマを中心に数多くの作品に出演した他、1972(昭和47)年より、NHKのクイズ番組『連想ゲーム』の回答者としてレギュラー出演するなど、活躍も多岐にわたったが
1975年(昭和50)4月29日午前3時頃、交際相手の藤沢陽二郎に東京都新宿区の自宅マンションで、電話機のコードで首を絞められて殺害された。
享年24歳。
まだ、これからという時であった。
なお、深夜のうちに彼女が電話で父親に「9時に起こして」と依頼していたモーニングコールに応答がなかった事から事件が発覚。
加害者の藤沢陽二郎は、彼女から別れ話を切り出されたことから感情的になって犯行に及んだといわれている。
事件当日は水前寺清子公演の舞台「姉ちゃん仁義」(新宿コマ劇場)の千秋楽であり、菊容子自身は『壷ふりお竜』役で出演予定だった。
犯人の藤沢陽二郎は彼女を殺害した後に自殺未遂を起こし、その後に逮捕され、裁判で懲役7年が言い渡された。
その後の消息は不明。
まいりサイトについて
ネット上に亡くなった著名人をしのぶサイトが運営されており、そこに菊容子のまいりページもある。