日本トランスオーシャン航空
にほんとらんすおーしゃんこうくう
1967年に沖縄県とJALの出資で南西航空(SWAL)として設立された。設立当初は日本航空からのリース機材で運航していたが、翌年からはYS-11を導入し、さらに1978年からは同社初のジェット機ボーイング737-200アドバンスを導入した。JALグループとしては初の737であった。1986年には初の本土路線となる那覇~松山線を開設した。
1993年に社名を日本トランスオーシャン航空(JTA)に変更した。1994年からは737-200アドバンスの後継機として737-400を導入、輸送力の強化を図った。1999年にYS-11、2002年に737-200アドバンスが退役。2016年から737-400の後継機として737-800を導入し、2018年度までに全12機を導入して737-400を置き換える予定。
機体の愛称
YS-11には沖縄の植物の愛称が与えられ、それぞれ「ゆうな」「あだん」「ばしょう」「はまゆう」「そてつ」「ふくぎ」「でいご」「ひるぎ」の愛称となっていた。
1994年から導入した737-400にはスカイマンタの愛称が与えられ、それぞれの機体に共通のキャラクターがコックピットの窓の後方に描かれた。それまで9機保有していた737-200アドバンスには1996年にスカイシーサーの愛称が与えられ、「ウェルカムシーサー」「はずかシーサー」「ピースシーサー」「うれシーサー」「ガッツシーサー」「ゆったりシーサー」「ハイサイシーサー」「バンザイシーサー」「飛んでるシーサー」とそれぞれ異なったキャラクターが機首付近に描かれた。2002年に737-200アドバンスが退役(ラストフライトは「バンザイシーサー」)し、737-400も塗装が変更されたので現在は見られない。
独自の機内誌「Coralway」(隔月刊)を用意している。内容は沖縄に特化しており無料で持ち帰り可。この他、日本航空の「SKYWARD」も置いている。機内放送での挨拶で沖縄方言が使用されている。
1982年に当時の石垣空港で737-200アドバンスがオーバーランする事故を起こしたが、それ以外では重大事故は起こしておらず、またこの事故でも死者が出なかったため、設立以来人身死亡事故無事故記録を持っている。