概要
1975年から2008年まで存続した日本航空(JAL)の子会社。
当社の設立の背景として、1972年の日本と中華人民共和国との国交樹立化の影響がある。
内戦の結果台湾島に移った中華民国台湾政府とは「断交」となり、さらに中華人民共和国との航空協定の締結にあたってそれまでの日本航空の台湾乗り入れが出来なくなってしまう。
一方で民間での交流関係自体は維持される事となり、外交的配慮から日本航空の台湾路線用の子会社の設立が決められた。
こうして設立された日本アジア航空株式会社は、東京国際空港(羽田空港)と台北松山空港・高雄国際空港線をもって旅客輸送業を開始。
経営が拡大するにつれて、
・貨物輸送業の開始
・大阪国際空港(後に開業した関西国際空港へ変更)や名古屋空港(後に開業した中部国際空港へ変更)発着路線の開設
・アメリカ合衆国のグアム、旧英国領香港、インドネシアのデンパサールとジャカルタ発着路線の開設
をするなど事業を拡大していった。
その後国際事情の変化に伴い、2007年に当時の日本航空インターナショナルの台湾乗り入れと、台湾のチャイナエアラインやエバー航空の日本乗り入れが認められる。
翌2008年3月31日に、日本アジア航空は親会社へ吸収合併。
運航路線は移管される事になった。
なお同じような理由で、ブリティッシュ・エアウェイズ(英国)やKLMオランダ航空(オランダ王国)、カンタス航空(オーストラリア連邦)、エールフランス(フランス共和国)などが台湾路線の子会社を新設している。