概要
イギリスに本拠地を置く航空会社で、ヨーロッパでは3位、世界では9位の規模を誇る大手航空会社。
1939年、インペリアル・エアウェイズとブリティッシュ・エアウェイズを政府が買収して統合した国営企業の英国海外航空(BOAC)として設立されたのが始まり。第二次世界大戦後の1946年、国内線と欧州域内路線を担当する英国欧州航空(BEA)を分離させたが、1974年にBEAと再統合して現在の社名に変更。サッチャー政権下で民営化された後、1988年にイギリス第2位の航空会社であったブリティッシュ・カレドニアン航空と合併し現在に至る。
航空会社のアライアンスのひとつであるワンワールドのメンバーであり、アメリカン航空と共に連合設立に尽力した。2011年1月にスペインのイベリア航空と経営統合することで合意し、持株会社のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)を共同で設立。現在は両社ともこの持株会社の傘下となっている。
ちなみにIAGはその後、アイルランドの航空会社エアリンガスやスペインに本拠地を置くLCCのブエリング航空、同じくスペインに本拠地を置く長距離LCCのレベルを傘下に収め、現在はライアンエアー(アイルランドのLCC)、ルフトハンザグループ(ドイツ)に次ぐヨーロッパ第3位の大手航空会社グループとなっている。
コンコルド
2003年10月24日に世界最速の旅客機コンコルドのラストフライトを行った。コンコルドを導入したのはエールフランスとBAの2社のみであり、最後の商業飛行を行ったのもBAであった。
機体の特徴
エンジンが選択可能な機材では、すべてロールス・ロイス製のエンジンを採用している。ロールス・ロイスも英国の会社(現在はドイツ・BMWの実質的な支配下に入っているが)である。