コードデータ
- 航空会社名: エールフランス(Air France)
- 2レター/3レターコード: AF/AFR
- コールサイン: AIRFRANS(エアフランス ※1)
※1 航空管制は英語であるため発音は「エールフランス」にはならない。
概要
フランスの航空会社。同国のフラッグ・キャリアである。ヨーロッパ域内では(エールフランス-KLMグループとして)ライアンエアー(アイルランド)、ルフトハンザグループ(ドイツ)、IAG(英国・BA / スペイン・イベリア航空)に次ぐ4位の規模を持つ。
1933年10月にフランス国内外の路線を運航していた四つの航空会社を統合する形で設立。設立当時より世界各地にあるフランス植民地を中心に巨大な路線網を持っており、現在も六大州全てに定期便を運航するなど、世界有数の路線網を保持している。
2000年6月にデルタ航空、アエロメヒコ航空、大韓航空と共同で航空連合「スカイチーム(SkyTeam)」を設立。
また、2002年までは超音速旅客機コンコルドを保有していた(世界ではエールフランスとブリティッシュ・エアウェイズの二社のみ保有していた)。
2004年には同じくスカイチームメンバーであるオランダのKLMオランダ航空と持株会社方式による経営統合を実施し、エールフランス-KLMを設立した。
運航機材
2024年11月時点。
世界一の航空機メーカーであるエアバス社のお膝元の国のフラッグ・キャリアということもあり、エアバス社の機材を幅広く発注している。
なおエールフランスはエアバス社が開発した全ての機種を保有するか過去に保有していた経験を持つ世界で唯一の航空会社である。
- エアバスA220-300
- 40機
- エアバスA318-100
- 6機(A220で置換予定)
- エアバスA319-100
- 10機(A220で置換予定)
- エアバスA320-200
- 36機
- エアバスA321-100
- 4機
- エアバスA321-200
- 11機
- エアバスA330-200
- 11機(A350で置換予定)
- エアバスA350-900
- 36機
- エアバスA350-1000
- 発注中(発注はKLMと共同実施)
- ボーイング777-200 (ER)
- 18機(A350で置換予定)
- ボーイング777-300 (ER)
- 43機(A350で置換予定)
- ボーイング787-9
- 10機
- エアバスA350F
- 発注中
- ボーイング777F
- 2機
日本におけるエールフランス
2024年11月現在、東京国際空港(ターミナル3)・関西国際空港(ターミナル1)とパリ・シャルル・ド・ゴール空港を結ぶ2路線を運航している。
かつては成田国際空港との路線も存在したが2020年代以降の国際線では利便性で勝る羽田空港の発着枠拡大で成田に重点を置くことが出来なくなり、ニューカレドニア島とフランス本国の乗り継ぎ需要を見込んで辛うじて成田に乗り入れていた。しかしニューカレドニア島でも2024年に大規模な暴動が起きたことで島が荒廃状態となり、需要が一気に失われた(加えて接続便となっていたエアカランも成田から撤退した)ことで、同年10月26日に成田からは一時撤退した。
第二次世界大戦後の1952年に東京国際空港に就航。
1960年代前半には日本航空との共同運行がなされていたことがあり、JALの鶴丸が小さく塗装されて運航されていた時期もあった。
かつてテレビ朝日系列の朝日放送(在阪局)が地上波で放送していたクイズ番組のパネルクイズ アタック25では、放送開始時の1975年から1995年までエールフランスがパリをはじめとするフランス国内への旅行を優勝特典商品として提供していた。
この当時に司会を務めた児玉清の「(さぁ○○さん、エールフランスに乗れますでしょうか?)パリがあなたを待っています!」という文言は昭和期アタック25の決め台詞として親しまれていた他、スタジオでエールフランスの客室乗務員が目録と商品のバッグを持って毎回収録に参加していた。
また番組のタイトル表示、テーマ曲の前にはエールフランスの旅客機が離陸する映像が使われていたほどであった。