概要
映画『ルパンvs複製人間』のエンディングテーマである。
シリアスな本編の後にコミカルなこの曲が流れたので、度肝を抜かれた視聴者もいることだろう。
それもそのはず、作詞を原作者のモンキー・パンチ自らが手掛けているからである。
歌っているのは当時の国民的歌手三波春夫だが、その歌声があまりにもルパン三世(を演じている山田康雄)に似ていることから、中には本人が歌っていると勘違いした人もいたとか。
歌詞は全部で4番まであり、エンディングでは後半の3番と4番が使用された。
余談
歌詞の4番に「自由の女神を盗み取れ」とあるが、後のTVスペシャル「バイバイ・リバティー・危機一発!」で実現してしまっている。
大野雄二氏の証言に寄れば、レコーディングの際の三波氏は「国民的歌手」にもかかわらず奢ったそぶりが皆無で、非常に低姿勢であったという。三波氏は『vs複製人間』作中でも、エジプト警察署長の中の人を全く違和感なくこなしており、当時まだまだ子供向けと見下されていたアニメのオファーでも手を抜かぬ、「本当のプロの仕事ぶり」を見せている。
アニメ・ルパン三世(本作・『カリオストロの城』も含めたTV第2シリーズまで)のオリジナル・サウンドトラックは日本コロムビアが権利を有していたが、この曲は三波の所属していたテイチク・レコード(現・テイチクエンタテイメント)に権利が帰属しており、日本テレビが仲介役となって版権を調整していた。
銭形警部のテーマソングとしてお馴染みの『銭形マーチ』は本曲と同時に三波氏が歌ったバージョンが作られている。
マンガ異世界の姫君の第108話のラストでは、異世界「アイソプミア王国」のとある町にてこの曲が披露されていた(ご丁寧に作詞作曲歌手の名前がクレジットされている)。ルパン本編の世界でもこの曲があるようだ(ルパン本人が作ったのか、物好きな音楽関係者が作ったのかは不明)。