概要
正確には、「長ぇ事モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日限りだい!」である。
場面はルパンがマモー一党に拉致された後、次元と五右衛門が米国の諜報員であるゴードンに捕捉され、さらに米国大統領補佐官のスタッキーよりソビエトおよびアメリカに脅迫じみた要求を送ってきたマモーとルパンが繋がっていた事を理由にそのマモーの情報を提供するように求められる。
ルパンを含めて自分たちは利用されていただけに過ぎず、あくまでマモー一味のことは知らないという次元に対してゴードンが「拷問の手はいくらでもあるんだぞ!」と傲慢な態度で脅してきたことに次元が激怒し反論したセリフこそが、
「それがお宅の民主主義って奴か?それなら俺にも考えがあるぞ!」
「長ぇ事モンローとハンフリー・ボガードのファンだったが、今日限りだい!」
である。モンローとハンフリー・ボガードはどちらも、アメリカを象徴する往年のスター俳優である。つまり、要約すると「こんなチャチな真似をする“自由の国”なんぞこっちから願い下げだ!」ということである。実にハイセンスな皮肉である。
とはいえ、直後にスタッキーが次元の主張を認めて二人を開放することを許可したため、「宗旨替えせずに済んだか」と、次元は両者のファンを続けることになった。