この項目では、キャラ崩壊ネタ及び一部性的な表現を含みます。
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ルールとマナーを守って楽しくスマブラの記事編集と大乱闘をしよう。
概要
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは参戦ファイター達には避けて通れないいわゆる通過儀礼が存在する。
たとえそれが威厳のあるキャラクターや美形キャラクター、歴史ある伝説のキャラクターに美少女キャラクター、果ては夢の国のキャラクターであろうと…。
特に、原作若しくはキャラクター自身がシリアス拠りでギャグとあまり縁がない(原作で所謂“優等生”タイプのキャラだったり、逆に残虐非道で冷酷な悪役だったりする)場合、そのギャップからか殊更ネタにされやすい傾向にあるようである。
と言っても古今東西の様々な作品からファイターが参戦するスマブラなのでギャグキャラだから洗礼を免れると言う訳でもない。
むしろシリアス寄りのキャラや悪役、ゲストキャラがスマブラでは積極的に洗礼の実行犯に回っていることすらある。(後述)
プレイヤーによる洗礼
アイテムやアクション、ステージギミック等を駆使した、一種のイタズラや悪ふざけである。
一般的に、“スマブラの洗礼”と言うとこのプレイヤーからのイタズラ・悪ふざけを指すことが多い。
アイテム・状態変化系
- 頭になんか付く(付けられる)
代表例その1。
アイテムとしては「ウサギずきん」や「スーパーこのは(タヌキ耳+しっぽ)」「お花」「あるくキノコ」が該当。
特に「スペシャル乱闘:いろいろ乱闘」は数種類複合が最初から最後まで続く鬼畜仕様も可能。
代表例その2。
振る動作はもはや言わずもがな。
ファイターによっては手ではなく念力で振り回したり、原作再現だったり、二刀流ならぬ二槌流だったり。
緑ブロックでフルメタル状態にされる。元ネタは『スーパーマリオ64』で、原作ではこのブロックを叩くと出てくる「メタルぼうし」を被ることで変身できた (『スーパーマリオ64DS』では、ワリオが「パワーフラワー」を取ることで変身できる) 。
所謂“固め”や“石化”などの状態変化を連想させるが、ちゃんと動くことはできるのでご安心を (動けない例はアストロン使用時の勇者のみ) 。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では緑ブロックを取ったあとにじわじわとメタル化していく演出になり、より状態変化っぽくなっている(『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』までは原作通り取った瞬間にメタル化していた) 。
『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』と『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』に登場するステージ「野原」では、コインを100枚集めるとゴールド化するギミックが存在する。また、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、前作とは異なり、アイテムのモンスターボールから登場する「ゼルネアス」の効果においてもゴールド化する(『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo3DS/ WiiU』ではゴールド化せずにファイターの周りに赤いエフェクトが着く)。元ネタは『New スーパーマリオブラザーズ 2』で、原作では「ゴールドフラワー」というアイテムを取ることで変身できた (原作ではコインを100枚集めても1UPするだけ。ちなみに、ルイージがゴールドフラワーを取ると、金色ではなく、銀色の姿の「シルバールイージ」に変身する) 。ちなみに、このイラストのロックマンも海外限定特典のamiiboでゴールド化していたりする。
代表例その3。
食べると目を見開いて顔が真っ赤になり、小走りしながら口から火を吐き続けるというコミカルな描写が観られる。元々は初代『星のカービィ』でのステージ限定攻撃アイテムだった。
なお、火薬系のアイテムに接触すると当然引火して自滅することになるため、そういった方面のネタの仕掛けとしても使える。
また、撮影モードの設定変更でエフェクトを消すと、口から噴き出す炎を不可視化できるため、キャラクターが赤面しているかのような絵面が完成する。これを利用して撮影モードで色々な写真が撮られることになる。
魔法少女のステッキのようなファンシーな外見が特徴の武器。振る際に鳴る音もカワイイ。リップステッキは、原作では『パネルでポン』に登場する妖精「リップ」の武器である。一方のスターロッドは、原作の『星のカービィ 夢の泉の物語』などで非常に重要な役割を持ったアイテムとして登場している。
原作再現のカービィはもちろん、女性キャラや可愛い動物系のキャラなら可愛いらしさが引き立つだけで済むのだろうが、厳つい動物系のキャラや男性キャラならそうもいくまい……。
- おとしあなのタネ
どうぶつの森シリーズ伝統のいたずらアイテム。すり抜け床以外の地上であれば誰であろうとあっけなく落とし穴にハマる。
ドンキーコングの横必殺ワザやガレオムの踏みつけのように、ファイターやボスの攻撃でも相手を落とし穴状態にするものがある。中にはキングクルールやリュカの下投げのように、相手を頭から地面に埋めてしまうものも。
なお、ボスは例外…と思いきや1体だけ落とし穴にハマるヤツがいる(原作でも落とし穴は有効な拘束/捕獲手段だったのでその再現なのだろうが)。
- バナナのかわ
バナナのかわを足元に仕掛けられたり、直接ぶつけられて転ばされる。
原作では威厳のあるボスキャラだったファイターですらも問答無用で転ばされる様は哀愁を誘う。
ちなみに、ディディーコングは自前で調達が可能。
スーパーキノコやサンダーなどで巨大化or縮小化する。特に女性キャラの巨大化が多い傾向。
声の高低差も変わるので美少女キャラが厳つい声を出したり、逆に渋いキャラがコミカルな声になったりする。原作シリーズにも、この仕様が搭載されている作品がある (声の高低差の両方が変わる作品としては、『マリオカートWii』がある) 。
ちなみに、スペシャル乱闘の「でかい乱闘」と、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のシンプル、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Wii_U』のクレイジーサイドでのジャイアント戦では、サンダーによる巨大化とほぼ同じ大きさ、『大乱闘スマッシュブラザーズX』のシンプルに至ってはそれよりも少し大きくなっている。そのため、この時のサンダーで巨大化した時の大きさは通常プレイで遊んだ時の最大サイズとなっている(スーパーキノコの時よりも一回り巨大になる。キャラクターやステージによっては、ステージの半分以上をその巨体で占めてしまうことも)。
- ねむり
一部のキャラクターが持つ、催眠効果のあるワザ(プリンの「うたう」やキレイハナのねむりごななど)で眠らされる。
普段は恐ろしい形相のキャラも意外に可愛い寝顔をしていたりと、そのキャラクターの意外な一面を垣間見ることができるのがポイント。
こちらもファイターによっては当然のごとく原作再現が仕込まれている。メタナイトは目を見開いたままねむり (『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では『カービィのエアライド』のように目元が暗くなるようになった) 、スティーブ/アレックスとその敵mob達はわざわざベッドを出してから寝るなどのネタ要素が充実している。ちなみにセフィロスに至っては立ったまま寝てしまうので当たり判定が他のファイターより大きいといった実用に影響する個性も在る。
- ふらふら
早い話が、格ゲーでいうところの“ピヨる”・気絶に相当する状態。
シールドブレイクされたり、デクの実を投げつけられたり、ミュウツーの「かなしばり」等の直撃を受けると、朦朧とした表情でふらついてしてしまう(頭上に星が回る演出付き)。ちなみにボスキャラの中にはデフォルトやアイテムでこれが発生する者も(マスターハンド・クレイジーハンド・リオレウス※)。
※原作におけるハンターはモンスターの咆哮(バインドボイス)を聞くと「耳を塞いでその場にしゃがみ込む」という反応を取るが、さすがにそこまでは再現できないためにこうなったものと思われる(なお、原作でもリオレウスに限らずモンスターからの攻撃を喰らい続けるとハンターは気絶してしまう)。
ステージギミック系
- 水に落ちて溺れる
誰であろうと、原作では水が平気だろうと関係なしに水場に落ちると溺れてしまう。
逆に、原作ではまったく泳げなかったが、スマブラではなぜか水に落ちてもある程度は泳げるという例外もある。ある意味皆平等に扱われていると言えるか(ただし、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』からは「水嫌い」としてリザードン・ソニック・インクリング・ガオガエンの4体は水に入っている間ダメージを受ける仕様が追加された。この4体は水に入ると、最初から溺れモーションをとるようになっている)。厳ついキャラクターやラスボスキャラが溺れる光景は意外すぎるインパクトを醸し出す程。
- いにしえの王国のてんびんリフトに乗せられる
ステージ中央にあるやくもの。原作同様、どちらかのリフトに重量が偏ると、重くなった方のリフトが降下する仕組みになっている(重量が同じくらいだと釣り合うのでリフトはほとんど動かない)。
ちなみに、原作のてんびんリフトはどちらかのリフトが下がると、そのあとも片方は下がったままだったが、『スマブラ』では片方が下がったあと、てんびんリフトの上にファイターが乗っていなかった場合、リフトが同じ位置に戻るようになっている (最近の原作でも『スマブラ』と同じ仕様になっていることがある) 。
これを利用して、新しく参戦したキャラの重量がどれくらいなのかを大まかに把握することができる。重量の把握はそのキャラクターの立ち回り方や攻略法等を考案する上で極めて重要な要素であり、洗礼というよりかは一種の検証実験と言える。各種攻略サイトなどに載せられているキャラクターの重量の比較の中には、こうした地道な手段によって調査されているものも決して少なくない。
非常に分かりやすい例のため、公式でも「カズヤの使いかた」「ソラの使いかた」において重さの比較として示されている。
このように、真っ当な(?)目的で行われてはいるものの、一見重そうなキャラクターが意外に軽い(その逆も然り)というケースがあり、そのキャラのネタキャラ化が加速することにつながるケースもあったりする。
なお、重量の検証を行う際、基本的に最初に比較対象とされるのは、全ファイターで最も平均の値に設定されているマリオ。こんなところでもファイターたちの基準として認められているのだ。
- 大乱闘で舞台が大惨事
ステージの中には大乱闘によって破壊されるオブジェクトが存在するステージもある。例えば「特設リング」「レッキングクルー」など (後者は原作再現) 。しかしながら、どう見ても大乱闘のせいで大惨事としか思えない破壊がある。代表例が「ガルグ=マク大修道院」。外の市場では屋台がブッ壊れまくるわ、中は中でワザの応酬のせいでメチャクチャになるわでイラストのように関係者は「お前ら他所でやれ!」と言いたくなるであろう。
フォックスチームが80年ローンで手に入れた宇宙船も、レーザー砲が破壊されることがしょっちゅう。
また、カズヤのホームステージの三島道場に至っては、そもそも壁や天井を壊さなければ撃墜できないので積極的に破壊される始末。
ちなみに「ルイージマンション」は4つ建てられている柱を全て壊すと屋敷が全壊するが、しばらくすると地面から屋敷が新しく生成される。柱を壊すとテレサが複数体出てくるし、もしかすると、キングテレサが何かしら仕組んでいるのかもしれない……。
食らい系
- 捕食される
カービィに吸いこまれてコピーされるわ、ヨッシーに食べられてタマゴにされるわ、デデデに吸いこまれて星形弾として吐き出されるわ、ワリオにかみつかれるわ、パックンフラワーに噛み砕かれるわ…。
といった感じでスマブラは何かと捕食に関係するファイターが多い。
また、ワリオのワザ「ワリオかみつき」をされているファイターをカメラモードで覗くと、体は肥大化し、逆に頭は異様に小さくなるという作画崩壊なみの状態になる。お腹が異様に大きくなったり、頭が豆粒レベルで小さくなったりなど、様々なバリエーション(?)がある。
捕食者はファイターだけでなく、ライクライク、ゴクリン、アカチャッピー等の敵キャラやお助けキャラ、果てにはきゅうきょくキマイラ等のステージギミックも該当する。
ちなみに「食べる」の元祖とも言えるパックマンは、意外にも他のファイターを食べる技は持っていない。最後の切りふだで他のキャラクターをゴーストの如く食い荒らすことはできるが、飲み込まずにふっとばすのみ。
- 料理にされる
料理するまでもなく捕食する悪食共がいるにもかかわらず、アシストフィギュアのコックカワサキにかかればどんなファイターも食材として鍋にぶち込まれて文字通り料理されてしまう。
たとえ機械の身体だろうが、人間だろうが。中には液晶のセグメント(Mr.ゲーム&ウォッチ)まで料理される始末。ちなみに、『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではカービィが最後の切りふだ「コック」を利用することで他ファイターを料理していた。
余談だが、コックカワサキがカービィと同じワザ(上記イラストのワザ「クッキンポット」)を使うのは、『星のカービィ スターアライズ』からであり、かなり直近の原作再現であることが分かる。
- つかみワザや投げワザを喰らう
捕食系と並ぶ洗礼の仕掛け役。
投げワザのうち、下投げはボディプレス・ブレーンバスター、後投げはスープレックス・バックドロップ等が割り当てられる傾向にある。タイミングによっては投げられるキャラが変なポーズor表情になることから、撮影モードでは大人気で、以下の技がよく使われやすい。
前投げ | リフティング(ドンキーコング) |
---|---|
後投げ | じごくぐるま(ピカチュウ・ピチュー)、ジャーマンスープレックス(ガオガエン) |
上投げ | タイガーブリッジ(ガオガエン)、???(※)(パックンフラワー)、ピストン(上)(スティーブ/アレックス・ゾンビ・エンダーマン) |
下投げ | ヘビープレス(クッパ)、パイルハンマー(キングクルール)、PKパイルドライバー(リュカ)、拘束解放(スネーク)、スピニングギア(ソニック) |
その他 | モンキーフリップ(ディディーコング・横B)、炎獄握(ガノンドロフ・横B)、ダイビングプレス(クッパ・横B)、地獄門([[カズヤ・↘↓↘掴み) |
※2021年3月現在、ワザ名が公表されていない
特にピカチュウ後投げ、スネークつかみ状態及び下投げはもっぱらエロいと定評があり、必ずと言っていいほど使われる。フシギソウに至ってはつかみ状態そのものがエロい事に…。上記の激辛カレーとの組み合わせも多い。
- インク塗れにされる
某イカに染め上げられる。インクの色はカラバリごとに8種類もある(ただしカービィがコピーした場合の色はその乱闘で使用されていない色で固定)。塗られた状態だと塗ったキャラからのダメージ量が増えるので注意。
- 煙を引きながら豪快にふっとんでいく
スマブラの名物。というか、これがなければスマブラは成り立たない。
特に上方向に適度にふっとばされると、画面奥に飛ばされ情けない悲鳴を上げながら星になる(通称「星バースト」) 、画面に思いっきりぶつかって張り付いたあと、ずり落ちていくというコメディリアクションに(通称「手前やられ」。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』からの仕様で、それ以前は『大乱闘スマッシュブラザーズDX』と『大乱闘スマッシュブラザーズX』では「画面手前に当たって跳ね返ったあと落下する」というもので、『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』では「(撃墜エフェクトが出る点を除けば) 星バーストの手前やられ版」という割とシンプルなものであった)。
一部は手前に張り付いても完全無表情だったり、背を向けて絶対に顔をこちらに見せなかったりという超シュールな光景が見られる。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』で (ファイターの場合) リトル・マックとクラウドにのみ搭載されていた「必殺ズーム演出」が正式に採用され、決着が付きそうなときに強い攻撃を喰らったり、上記の2人以外のファイターの大ワザ(ファルコンパンチなど)を喰らったときにもズームが入るようになったので、喰らいポーズが見やすくなった。
ダメージを受ける、一部のアイテムを使用する、或いは状態異常の際に時に画面外のプレイヤーの腹筋にスマッシュを決めかねないような凄まじい顔芸を披露する場合がある。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降の作品で顕著になってきたネタ。
目が飛び出す、ダメージを受けた際に三白眼になったり血眼になったりアヘ顔みたいな顔になったりする、手前やられで原作にはなかったレベルの凄まじい表情を披露するなど。
もちろん、これらも撮影モードで格好の題材にされることは言うまでもない。
アピール
これに関しても原作再現からそのキャラを象徴するようなもの、或いは「どうしてこうなった」と言いたくなるものまで様々なものがあり、ネタ化する場合がある。
これは最たるもの。
他にも桜井氏に中国拳法呼ばわりされたものとか、いじけたように地面を蹴る上に強い下ふっとばし攻撃がこっそり付いているもの、原作での名(迷)ゼリフを発する、妙な空耳、原作での主人公が出てくる、アピールそのものがやたら長い等も。
ただし専用部屋を除くオンラインではトラブル防止のために使用不可なので注意(コピー能力を持つカービィだけがコピー能力を捨てるために使用可能。ヒットしたワザの後隙でアピールするガオガエンは例外)。
公式による洗礼
洗礼を授けるのは何もプレイヤーだけではない。
開発者たる公式からも様々な形でファイターたちに洗礼が送られることがある。
各種演出
- 招待状が届く
洗礼の全てはここから
…だが、中には招待状が届いたのか不明なのも少なからずいる。
と、いうか乗り込んできたのまでいるくらいである。
ジョーカーのように「届く前に招待状を盗む」という大胆不敵な事までやったのもいる始末。と、なると盗んだという事は本来は誰かの招待状だった可能性もあるが定かではない。
この一件で「招待状はお宝」のイメージが付き、ついにはSNKにおいては参戦前から争奪戦の様相を見せてしまい、『ARMS』の連中でさえもその有様である。
なお、この招待状そのものはワードとしては『大乱闘スマッシュブラザーズX』のスネーク参戦時の無線会話が初登場。デザインはなんとどうぶつの森シリーズで使われた手紙が元ネタ。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でむらびとの自宅ポストに届いたものがそのままスマブラの招待状としてデザインが定着している模様。
ちなみに招待状が至極真っ当な手段で新規参戦者に届けられているのは、少なくとも「むらびと」と「しずえ」でのみ確認できる。なお、初めて招待状が届いたのはスネークだったが、スネークの所在がわからなかったのかキャンベル大佐のところに届いていた。その為、招待状の存在が判明し初めて受け取った人物は実はキャンベル大佐である。その為参戦者本人に直接届いたのはむらびとが初めてとなる。
- 新ファイターに参戦ムービーでボコられる
特に『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』での某配管工に至ってはいろいろな理由でジャンプマンならぬスタントマン扱いされており、背後から匠に爆破されたりセフィロスに串刺しにされかけた挙句邪険に振り投げられたり、宇宙海賊の親玉に背後から一握りで始末されたりと、これでもかって言うぐらいボコられる。仮にも任天堂の看板なのにあんまりな仕打ちである。ちなみに、このような扱いは『大乱闘スマッシュブラザーズX』の頃から続いている。 (流石に『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』よりかはマシだが。)
ただ、見方を変えれば任天堂の看板だからこそ真っ先に新規参戦者と対戦しているとも言える。
更にとある悪役は最後の切りふだで頻繁にぶっ飛ばされる。ただ、久々に悪役としてやられる姿は何処か誇らしげにも感じる。
それ以外のキャラも「○○のつかいかた」ではワザの実験台にされる事も珍しくない。
また、その反対に新規参戦したファイターが一方的にフルボッコにされる事も。
というか、“洗礼”という言葉の持つ意味も考えると、本来はこちらの構図の方が正しい。
もっとも、参戦PVではたいていの場合、一旦形成不利に陥った新キャラが新技や切りふだを引っ提げて逆襲に打って出るという展開がお約束になっているので、必ずしもフルボッコにされる=負けフラグというわけでもなかったりする。寧ろ近年では特殊要素やもう1人の参戦者等を引き立たせる為の手段として多用されている。
ちなみに一部のキャラクターは他作品のファイターそっちのけでガンガン因縁の対決を繰り広げており原作でやれと言われる事も。
ついには参戦早々に気絶させたファイター達を崖下の煮えたぎる溶岩に投げ捨てる残虐行為をした文字通りのデビルまで大乱闘の場に現れた。
…それでもピンクの悪魔は一枚上手だったが。
…あれ?そもそも崖下に投げ落とすのって、スマブラでは日常茶飯事だよね?
ファイアーエムブレムシリーズのルフレ、カムイ、ベレト/ベレスやWiiFitトレーナー、ポケモントレーナー等は男女それぞれのカラーが存在している豪華仕様となっており、参戦動画で男性で戦っていたと思ったら急に女性になるというパターンが多い(その逆も然り)。特にカムイ、ベレトスは「兄様が、姉様になってしまわれました!」や「そういう手で来おったか。」等とネタにされている。
一応言っておくが、彼らは本当に性転換している訳ではない。時代や世界観、作品の垣根を超えて1つのゲームに集結している同姓同名の別人ということになっている。少なくともポケモントレーナーは原作の内部データでは名称が違うらしい。
- スピリッツバトル
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、「灯火の星」やスピリッツボードでスピリット達と戦う際にいかにそのキャラクターを再現するかをトンチを効かせた形で行っているのだが、一例として『バイオハザード4』のレオンだと「最初に異常に動きがゆっくりなむらびと数名が登場」となっており、作品を知らない人からすれば全くわけがわからないと思うが、実はコレは『バイオハザード4』で大量に襲いかかってくる「ガナード(寄生生物に乗っ取られた村人)」を再現しているのである。
他にも「スネークマンが憑依したスネーク」といった名前繋がりネタや「佐倉双葉が憑依したインクリング」といった容姿が似たネタなどもある等、「そう来たか!」と思わされてしまうようなイベント戦がよりどりみどりである。
また詳細は伏せるが、メタルギアシリーズに登場するキャラクター「パス・オルテガ・アンドラーデ」のスピリッツの効果が「ボムへい持ち込み」と原作を知っているとトラウマ極まりないネタを披露している。
あと、キャラクターでもない道具や乗り物のスピリットとかいるが、極めつけはテトリスの「テトリミノ」。ブロックのスピリットとは一体何なのだろうか…?
中にはファイターにファイターと同じキャラのスピリッツを装備できるというどう説明したらいいのかわからないのまでいる。特にミェンミェンとホムラとヒカリ。
- 一枚絵
恐らく公式が最も悪ノリをしているであろうポイント。
勝ちあがり乱闘のクリア時は言うに及ばず、メニューで各項目にカーソルをあわせた時に背景に表示される一枚絵もよく見るとモーションなどを応用しまくった、遊び心に溢れた(オブラートに包んだ表現)ものばかりである。
恐らく声優ネタと思われる「スマちしき」のルフレ、「ムービー」でポップコーンをつまみながら「灯火の星」の冒頭ムービーを鑑賞するリンクとゼルダ、ホームランコンテストの「みんなで競う」でホームラン競争をしているリュウとケン、「大観戦」で対戦者を応援するリヒター・ワリオ・カービィ等…。
クリアゲッターに至っては実績達成で解放される一枚絵がほとんどやりたい放題。
オンラインのイベント告知のバナーや一枚絵も負けてはいない。
尚、これの地味に恐ろしい点は、その仕様上他の洗礼を受けないと思われていたポケモントレーナー(下記参照)すら問答無用で巻き込める点である。
- 原作に戦闘要素が皆無のファイター
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の参戦キャラクター発表時、本来は戦闘とは無縁のどうぶつの森シリーズからむらびとが、『WiiFit』からWiiFitトレーナーが参戦し、大きな話題となった。
というのも、以前桜井政博氏は「戦闘に向いていないと思われるキャラはスマブラに出すのが難しい」と(企画書でむらびとを例に出しつつ)明言していたからであり、原作にまったく戦闘のないこれらの作品からファイターが誕生することなど誰も想像していなかったからである。
もっともむらびとに関しては、原作での特徴や動向をよく思い出してみると、確かに戦闘こそしないものの超人的な肉体を持っていると言われても否定できない部分も多く、ある意味彼らのとんでもないポテンシャルが証明されることに繋がってしまった。使う道具も斧・パチンコ・シャベルでえらく実戦的。
一方のWii Fitトレーナーは、こちらの出典はゲームというかフィットネスソフトである為、同様に戦闘とは全くの無縁の筈なのであるが、身体能力に関して一応納得がいく節があったりもする。
なお、原作で戦闘のなかった作品から抜擢された最初のファイターはむらびとだと思われがちだが、実はその第一人者は『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』から参戦し続けているキャプテン・ファルコンだったりする(ファルコンはレースゲームであるF-ZEROシリーズの出身で、戦う姿は基本SFC版取説の漫画など設定上だけ)。
同じ作品から参戦しているフォックスも当時は戦闘機でのバトルはあれど、スマブラのような生身の戦闘シーンは原作では存在しない(……と思われがちだが、実は『スターフォックス64』の隠し要素として生身のフォックスたちを対戦モードで使用できるというものがあった。解放条件はエクストラモードで最終面を勲章付きでクリア。もっとも、攻撃手段は肩に担いだレーザー砲を撃つだけであり、ファイアフォックスやらフォックスイリュージョンなどはスマブラオリジナルの必殺技だった)。
さらに忘れられがちだが、ロボットもそもそもはファミリーコンピュータの周辺機器であった。本来はテレビ画面から信号を受けてブロックを積んだり移したり、ジャイロを回したりとギミック系玩具だったのだが、参戦によってブースタージャンプしたり、回転パンチしたり果ては目からビームを放ったりと戦闘兵器の様相を醸し出すようになった(ちなみに、「亜空の使者」では敵専用キャラではあるが、より戦闘に特化したロボットも出てくる)。
目からビームを出すロボット繋がりなのか、ハイラルの古代ロボットの外の人(ロボ)として二度も抜擢されている。しかもamiiboの形で周辺機器として復活しているのも見逃せない。
「誰でも参戦」がコンセプトのMiiファイターも元々はプレイヤーの分身としてのアバターの役割や『トモダチコレクション』といった戦闘とは無縁寄りの存在だった(スマブラのステージにもなっている『すれちがい伝説』や『Wii Sports』等Miiが戦闘するゲームも一応存在はするが、あくまでスポーツや演劇の一環)。
当初人に似せたMiiはスマブラ参戦以前のゲームにおいてCPU設定で(例えば嫌な奴に似せたMiiを作って)ボコボコにするといった殺伐となってしまう遊び方はいかがなものかという懸念があり、スマブラでも『大乱闘スマッシュブラザーズX』では本体にMiiが実装されてはいたものの参戦は見送られ、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』で「オンラインでの野良対戦で使用禁止」という条件のもとようやく参戦となった(後に『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でオンラインが解禁されている)。その為、スマブラは競技のようなものであると強調されるようになった。
が、当時の日米任天堂社長同士がタイマン勝負するMiiファイター&amiibo参戦ムービーは見る者に衝(笑)撃を与えたのである。つまりMiiファイターを通して、故・岩田聡氏とレジナルド・フィサメイ氏の御両名もスマブラの洗礼を受けていたわけである。参戦ではネタ的な面白さを強調していた為、「有野晋哉参戦!」と笑いのネタにもなった上に挙句の果てはCMで「AKB48参戦!」までやらかした。
つまり、Miiファイターを介すると誰もがそして全人類がスマブラの洗礼を受けるというとんでもなく壮大な事実も…
ネット業界なら1度は誰でも見たり聞いたりはするであろう中の人ネタ。コスプレや共演、同じ声の別人にさせる等様々。
スマブラも例外ではない…どころか、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では一部のスピリットバトルに声優ネタ系が密かに混じっており、公式が病気状態になっており、また開発がバンナム共同もあってかテイルズオブシリーズに出演する声優が大半を占めている。
ちなみに洗礼ではないが、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でボイスの項目を見るとファイター以外のボイスアクターをよく見ると「えっ!?この人も実はスマブラで声の出演していたの!?」となるかもしれない。結構スマブラも豪華声優陣揃いだったりする。特にポケモン関係は一見の価値あり。なお、若本規夫氏は「敵ボイス」において「黒いフェイス」として過半数を占めている。その数49個も収録。
- スマッシュアピール
「スネーク」と「ピット」が該当。なお、スネークの無線については『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』での再登場では諸事情で『大乱闘スマッシュブラザーズX』での内容しか収録されておらず、ピットが後継者となっている。なお、前者ではカービィがまるで『遊星からの物体X』か『スナッチャー』かのような扱いでオタコンから恐れられたり、ルイージの扱いが酷かったりする。後者は『天界漫才』とまで呼ばれている。
- カラーチェンジ
元々は初代で同キャラ戦などの際に各プレイヤーの使用キャラをわかりやすくするためのものであったのだが、シリーズを経るごとに、スタッフの遊び心などで原作再現(※1)や他キャラの再現(※2)などがなされたものや、或いは何故そのカラーリングを採用したかと突っ込みたくなるようなものが増えていった。
この影響でネタ化したケースも幾つかあり、キャプテン・ファルコンの白カラー(通称「愛の戦士」)や全身金色カラーが代表的。他にも上半身裸のシュルク(通称「粋の境地」。原作でも何も装備をしていないとこの姿になる)やセフィロス(最終決戦時の恰好の再現)がよくネタ化される。もっとも、のちに最初から上裸のファイターも出てくるのだが…
中には二次創作からネタを拾ったんじゃないかと思われるものもあるが、気のせいである……たぶん。
発展形として、原作での他キャラをイメージしたカラーリングを用いて撮影モードで原作再現をするなどもある。
※1 ファイアカラーやワルイージ風のマリオとルイージ、原作の各種装備を再現したサムスやスネーク、色違いのすがたのカラーリングを再現した一部ポケモン等。
※2 ダーク風のメタナイトおよびリンク、クラウス風のリュカ、メタリドリー風のリドリー、ブラッド・ファルコン風のファルコン等。
ちなみに、ファイアーエムブレムシリーズのファイターはこういったなりきり系のカラーリングが多い(特にベレト/ベレス)。どのカラーリングが誰を基にしたものなのかを調べてみるのも面白いだろう。
クッパ7人衆やアルフのように、カラーリングが変わるとキャラそのものが変わってしまうケースもある(システム的には上記の“性転換”と近い)。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』の発売前には山手線と中央線(山手線内区間)の各駅に広告が出されていたが、各駅に合わせて多数のバージョンが存在している。
上野駅なら上野動物園で動物キャラ、浜松町駅ならポケモンセンターの最寄り駅でポケモン達など。
- テキスト類
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』における、DLC紹介などのメッセージのはっちゃけ具合は今更説明不要。
だが、それ以前のシリーズにおけるテキスト類も色々ぶっ飛んだ物が多かった。
極めつけの一つは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』における、魔列車(大地の汽笛)の解説であろう。
よりにもよって「トではじまるあの彼」で文が始まっているのだ。
- 他言語での表記
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではオプションから言語を切り替えられるようになったが、この際に他言語での各キャラクターの表記が物凄いことになる場合もある。
例を上げるとすれば、デデデは漢字で描くと帝帝帝大王となったり、パックマンは吃豆人(=豆(ドット)食いマン)、パックンフラワーは呑食花という意訳になったりする。
かと思えば焔/光のように、直球ストレートな表記になったりすることも。
ピーチ(碧姬公主/桃花公主)やクッパ(庫巴/酷霸王)の様に、同じ中国語であっても、繁体字(台湾や香港、澳門向け)と簡体字(大陸向け)で名称や音訳時の綴りが違う事もある。
また、しずえや一部のポケモンのように各国で名称自体が変わるキャラクターもいる。
どちらかと言えばこれは「グローバル化の洗礼」などと言えそうだが。
- “その他”でもネタ要員にされる
ネタにされるのは何もファイターだけではない。
スピリッツやアシストフィギュアになったキャラから、各種ゲームモードのボスキャラ、果ては参戦PVに参加したファイターの関係者達までも…。
登場作品の主人公なのにアシストフィギュア最弱候補にされたスタフィー、伝統の戦法を忠実に再現されたガイル、“てんくうポケモン”の別名を持ちながら湖に潜んでいた「亜空の使者」でのレックウザ、レイティング故にスマブラに登場できなかったことをネタにされた人等がその代表例と言える。
また、登場した作品では一二を争うほど人気なのに背景キャラ、アシスト、BGM、スピリットとしての登場すらないリーリエ(過去作では同じポケモンの人間キャラであるオーキド博士、カスミ、カルム、セレナのフィギュアが登場し、タケシ、シロナ、アイリス、サトシの存在が言及されていたと言うのに…である)やこちらも登場作品では人気キャラなのに未だフィギュアやシールどころかスピリットとしての登場ですらないアドレーヌとリボン、登場作品では主人公を務めていたのにスピリット出演をヒロインに差し置かれてしまい影も形もない蒼井樹もその一例とも言える。
場合によってはディレクターである桜井政博すら知らないうちにネタにされる事も…以上。【S】
サンドバッグくんの飛距離を競うミニゲーム。
ファイターたちが真剣な眼差しでサンドバッグくんをボコボコにした挙句、ホームランバットをぶん回してぶっ飛ばしているいる様は中々にシュールである(しかも殴られた方も満更でもなさそうな表情をしているので余計にそう感じられる)。
ファイターが子どもならまだわからなくもないが、ヴィランズとか女性ファイターとかだったりすると何とも言えない気持ちになること請け合いである。
楽曲
収録楽曲においてもある種の洗礼がある。
- 奇抜アレンジ
例えば『ゼノブレイド2』の「Tiger!Tiger!」は原曲は8bit風サウンドだが、古代祐三氏にかかると何故か『グラディウスII』風のアレンジになっていた。その他には桜庭統氏による激突!グルメレース(通称「グルメタル」)。高田雅史氏による「新・鬼ヶ島メドレー」(通称「昔話無双」)も挙げられる。また、「カッシーワのテーマ」(下村陽子氏編曲)は、海外勢からKassdom Heartsと呼ばれることも(後に、その主人公が参戦したのでなお連想されることに)。また、「F-ZERO メドレー」を歌っちゃった歌の上手いセガ社員こと光吉猛修氏ももはやセガの曲かと錯覚させてしまうほど。
そして、葉山宏治氏はいつもの暑苦しいアレンジ(作風)として一切ブレていなかった。
- 楽曲キャスティング
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の「209ばんどうろ」や『BAYONETTA』の「After Burner(∞ Climax Mix)」や『餓狼伝説』の「ハレマー教カポエレ派戦いの歌(信じるものは救われる)」や楽曲タイトル最短の「ね!」や『鉄拳6』の「Yodeling in meadow Hill」、悪魔城ドラキュラシリーズに何故か入ってるスピリッツはおろか作品すら参戦していない『月風魔伝』の「行け!月風魔」とか…
なお、セフィロス参戦時FINAL FANTASY Ⅶシリーズに新たに加わった中で「(FFⅦ AC Version)」が付いているものや「再臨:片翼の天使 〜Advent: One-Winged Angel〜」は元々は映像作品の劇中曲である。しかも「再臨:片翼の天使~」はスマブラ収録曲史上初の一ループ六分超え。サウンドテストの「その他」カテゴリも中々のごちゃ混ぜっぷり。
そうでなくても『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では全曲通しで聴こうものなら朝早くから再生して深夜になっても終わらないボリューム(30時間超え)である。
その他
対戦での遊び方
『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』や『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の頃にはこんな事が可能とは誰も想像できていなかった事が実現している。
- 全員他社組
一応、他社組という括りのできる発端となった『大乱闘スマッシュブラザーズX』から可能であったが、この時はコナミの「スネーク」とセガの「ソニック」しかいなかったので、絵的に少々寂しいものがあった(そもそも任天堂のコラボゲームに他社のキャラクターが参戦する事自体異例だったことは念頭に置いとくべきだろう)。
しかし、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降は他社参戦がバラエティに富んだ為、他社作品の世界であるステージかつ任天堂キャラクターそっちのけの大乱闘が可能になった。ニンテンドーオールスターなんてのも今は昔である。
なお、中には「スマブラで初コラボ」というキャラクターや大元であるメーカーがあるのも見逃せない。
上のイラストのように業界ネタでの対戦カードが組まれることもあり…ついにはここからも。
- 女性ファイターオンリー
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降女性ファイターが急増した事から全員女性ファイターの大乱闘も可能となった。ブラザーズというのもある意味少し薄れている気も。
スマブラを舞台に文字通りの女の戦いが幕を開けるのである…。
凄いところは「Wii Fitトレーナー」「しずえ」「ポケモントレーナー」を除く女性ファイター全員、原作(シリーズ)では様々な形で生身の戦闘経験持ちである。
- 血縁者同士
全員が全員ではない限定的な者達になるが、スマブラでは兄弟だろうが親子だろうが果ては先祖と子孫とおかまいなしに大乱闘である。古くはマリオとルイージの兄弟対決に始まり、クッパとクッパJr.やクロムとルキナ(ルフレ(♀)とルキナ)の親子対決、果てはシモンとリヒターの一族対決とすごいシバキ合いの様相にも。
「兄に勝る弟などいない!」なシチュエーションといくか「地上最強の親子喧嘩」なシチュエーションといくか、はたまたチーム乱闘で協力し合うかはプレイヤー次第。ただ、ポポとナナは仕様上微妙なのだが…。
この特徴もスマブラの源流の一つとされる「マリオブラザーズ」にあった要素である。
なお、スネークは原作の段階で親子・兄弟の対決を経験しているがスマブラとは違いかなりシビアな背景がある(テリーも原作で兄弟対決できるが、彼の場合はアンディとは義兄弟)。こちらではスピリッツバトルで擬似的に可能。
上記と似たようなもので、名前ネタによる対戦カードもある。
スネーク対フォックスという原作ネタ(実際、スマッシュアピールでもネタにされた)や、言わずと知れた二人のロイなどは代表例。
ゲーム以外のネタとして、カムイとソニックとヒカリでJR列車対戦なんてのも。
対戦以外での遊び方
- 撮影モードで面白画像にされる
色々組み合わせとプレイヤーのセンス次第である。
スマブラ公式(ソラ&桜井政博氏)のアカウントでも不定期にこれを使ったネタが盛りだくさん。
プレイヤーとは違い、開発機材が使える分、一番カオスな事ができてしまう強みを持つ。
興味を持った人は是非とも桜井氏のアカウントに足を運んでみよう。
また、SNS等のインターネット上でのコミュニケーションツールがある程度確立された『大乱闘スマッシュブラザーズX』のみならず、カメラモードを初実装した『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の時点で公式主催のおもしろ写真コンテストが開催されるのが恒例となっており、開発側もれっきとした遊び方の1つに認定している節がある。ファイアーエムブレムシリーズのロイの参戦PVでは元々はこの撮影モードネタだった「究極のカレー」が逆輸入され再現されていた。
ただ、ネット上にアップされるスクショの中には卑猥なものもかなりの割合で交じっている(というか、リアル頭身の女性ファイターに関するスクショは十中八九このパターンと言っても過言ではない)ので、そういった画像が苦手な方は念のため注意が必要。
- 動画撮影でパロディ動画
こちらは動画版。面白いCMや原作の再現など、面白動画がYouTubeやニコニコ動画で投稿されている。
特に『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』はリプレイ動画編集機能がソフト内に実装されたこともあり、大幅に敷居が下がっている。ただし、画像と同じく見る人を選ぶものもあるので投稿の際は注意。
例
初期版『スーパーマリオ64』の非常に有名なバグテクニック、「ケツワープ」の再現動画
それとは別に、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のメインテーマである「命の灯火」の歌ってみた動画も投稿されているので気になる方は検索するといい。
なお、『大乱闘スマッシュブラザーズX』発売当時、キャラクターのモデリングやモーションを改造して未参戦の版権キャラなどを作り出した者が一定数おり、実際にニコニコ動画などに動画が投稿されている。言うまでもないが、許可なく勝手にゲームのデータを改造するのはれっきとした著作権法違反である。
上記のMiiファイター実装の経緯に関しても、『大乱闘スマッシュブラザーズX』でこうしたデータの違法な改造による版権キャラクターの創作が横行したことが問題視され、それを防止する側面があったと言われている。
- バグがもたらすインパクト
バグの中でもしずえインフィニティはその現象がとんでもないものだった為、発覚当時はネタにされていた。ただし、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/ Wii U』以降はバグは更新で漏れなく修正されるのでネタの寿命は短い。
原作・創作ネタ
公式・二次創作問わず原作に印象深いネタがあると、それがスマブラにも波及するケースもある。
- 敵地のど真ん中で猿の仮面又はワニキャップを被り、サンタの服を着て、松明を掲げながらエロ本をばらまいたり、只を設置したり、敵に永遠の眠りをプレゼントする儀式の人…スピリットになった親父の方が原作で息子よりはっちゃけてるのはどういう事だ。
…等々。
ただしTPOを弁えて使用されたし。
また、海外(発)の創作コミュニティ(SCP_Foundation、CreepyPastaなど)でスマブラに参戦しているキャラ・シリーズをモチーフとした創作が見られる場合があるが、これがスマブラに逆輸入され対戦カードの一例になる場合もある。ある意味、双方とも活発に活動している証拠であり、そしてスマブラに顔を出している作品が広範囲に影響を与えている証拠とも言えよう。
例
・SCP-914(投入したものを改造する謎の機械。新品のWiiを投入し、設定を最高値にしたところ『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』がプリインストールされたNintendo Switchと大量のamiiboになったという実験がある)
・SCP-512-JP(謎のファミコン向けRPG。モチーフはおそらくドラゴンクエストシリーズと思われる)
・Ben_Drowned(怪しい老人からもらった『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』をプレイしたところ、怪奇現象に苛まれる)
・Herobrine(『Minecraft』において、スティーブに酷似した姿を持つとされる謎のNPC。なにげに公式も気に入っているようである)
・sonic.exe(ソニックシリーズの二次創作とされるグロテスクな内容のソフト)
また、海外ではSCP-173をMiiファイターで再現した事例もあったりする。
…とかなんとか言ってたらすでに収容違反、もとい融合してた。
意外と気付きにくい例外の存在
ここまで参戦ファイターがありとあらゆるスマブラの洗礼を食らう数々の例が紹介されてきたが、実はファイターの中で唯一の例外が存在している事に皆様はお気付きだろうか。
それは、ファイターの番号そのものが割り振られていない「ポケモントレーナー」である。彼(彼女)は直接戦うのではなく背景側から「リザードン」「フシギソウ」「ゼニガメ」の3匹のポケモンたちに指示を出すというその特殊なキャラクター故に、先述の原作ネタを除いてはスマブラの洗礼を参戦当初から全く受けることがない。というより、どのような手段を用いてもこちらから直接干渉することができない以上、スマブラの洗礼をどうやっても適用しようがないとも言える。
そもそもいかなる環境のステージでも現れるのは只者ではない。
ただし5人以上の対戦及び『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の作ったステージには登場しない。(『大乱闘スマッシュブラザーズX』の作ったステージには登場する。)
もっとも、スマブラにおけるポケモントレーナーという名称は3匹の交代ファイターの総称でもあり、彼らが使役するポケモン達はきっちり洗礼を喰らうので大した問題でも無いのだが。
また、一枚絵でのネタ化だけはさすがのポケモントレーナーでも回避不能であったということも付け加えておく。
考察
この「スマブラの洗礼」なるワードが本格的に使われるようになったのは、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』になってからであるが、いつ、誰が使い始めたのかはわかっていない。
ただ、キャラにアイテムやギミックを使った悪ふざけやイタズラをするという“洗礼”の起源とも言うべきものは、初代こと『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の時点から存在しており、そうした遊び方がシリーズを通して継続していたことは事実である。
ある意味で、洗礼の発端は公式にあったと言えなくもない。
加えて、カメラモードが進化したこともこうした流れに拍車をかけたと言われている。
初代においてはせいぜいプレイを一時停止した際に画面の向きを変えるくらいしかできなかったのが、その後、カメラモードが初実装されキャラクターもハード性能の向上により細かくモデリングされるようになった『大乱闘スマッシュブラザーズDX』になると、カメラで面白い/ネタ的な写真を撮るという流れが公式も含めて本格化するようになる。
以後、『大乱闘スマッシュブラザーズX』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』を経てカメラワークの操作性が順当に進化し、ファイター一体一体の作り込みもより細かくなっていった(キャラクターのグラフィックが代を経る毎にさらに向上し、表情も豊かになっていった)事でよりネタに事欠かなくなっていた。
そして、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』においてDLC第7弾『Minecraft』の「スティーブ/アレックス」が参戦し、他のキャラクター、ステージとは全く異なる世界観故に撮った画像がどう見てもコラ画像としか思えないと話題になり(実際、開発ではMinecraftの特異性を出すことを念頭に製作されていた)、続く第8弾『FINAL FANTASY Ⅶ』の「セフィロス」が一見ネタ要素とは程遠いキャラであった(せいぜいどことコラボしてもクラウド参戦の時点でセフィロスが勝手についてきたり、テーマ曲の空耳くらいしか有名ではなかった)事が皮切りとなり、スマブラそのもののネタ性とそのギャップが一躍注目されることになる(厳密には、その前のベレト/ベレスも原作で教師という職業であった関係上、「こんなはっちゃけたことをしていいのか」と言われたりもしたが、知名度の関係もあってかさすがにそこまで大きな話題にはならなかった)。
「スマブラの洗礼」という言葉が本格的に使われ始めたのもちょうどこの頃からだったと言われている。
長々と書いたが、要約すると
- ファイターに様々な効果をもたらす(場合によっては外見すら変えてしまう)豊富なアイテムの存在
- グラフィックの向上とカメラモードの進化
- 原作でネタとは一切縁の無かったキャラクターや、戦闘をメインとしない作品からのキャラクターの大幅増加、およびそこから生じた原作でのイメージとのギャップ
といった様々な要素が重なったことで、「スマブラの洗礼」というジャンル(?)が俄かに注目されるようになったのだと考えられる。
ちなみに、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』で「ファイター達は“フィギュア”である(=原作に登場するキャラクターとはまた別の存在である)」というシリーズの根幹とも言える設定を改めて強調したのもこうした事情があったからだともされている。
つまりは…
相手がどこの誰だろうがスマブラの洗礼はスマブラに出てくる以上は容赦しない。
現状
上述の発端を見ればわかる通り、特にネット上ではMinecraft勢とセフィロスのネタ割合がかなり多く、彼らが浸透の大きな要因の1つになった事は言うまでもない(マイクラ勢は存在そのものの特異性がネタとして扱われている為、pixivではセフィロスが被害に遭っているケースがやたら多かった)。
それ以外では、ベレス・ホムラ/ヒカリもよく洗礼のターゲットにされている。
もっとも、こちらの場合、キャラ崩壊やイメージとのギャップという点が取り沙汰されていたセフィロスとはまた違った方向でネタにされているのだが。
なお、カズヤに至っては原作の時点で「コスチュームカスタマイズ」なる要素があることや、高頻度でネタエンディングがある事に加え、「鉄拳タッグトーナメント2 WiiU EDITION」の「キノコモード」等において『もうその手のはっちゃけた洗礼は通過済み』とか言われている始末であった(一応、スマブラの洗礼は受けてはいるわけだが、逆に早々に洗礼をかける側に回ったりもしている)。まぁ、ベヨネッタも似た部類であるが…。
いずれにせよ、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のファイターパスはVol.2以降の延長は無い=#82以降、更なるファイターの参戦はないと明言されているが、今後もシリーズが継続し更なる挑戦者たちが出続ける限り、この洗礼は続くことになる …かもしれない。
注意事項
ネタ全般にいえる事だが、中には苦手or不愉快or本気で嫌う人がいる為、過剰な取り扱いには注意しよう。
関連イラスト
関連動画
洗礼の具体例①
洗礼の具体例②
洗礼の具体例③
関連タグ
スマブラ由来の関連タグ
ファイター関連
各原作のネタ系関連タグ
※ (アシスト等を含む)スマブラの登場キャラクターと特に関連の深いものを抜粋