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ときめきエムブレム

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ときめきえむぶれむ

ファイアーエムブレム聖戦の系譜におけるプレイスタイル。及び類似したシステムのファイアーエムブレムシリーズ作品に対する俗称。

概要

  • 聖戦の系譜におけるカップリングを重視するプレイスタイル
  • 恋愛・結婚システムが搭載されたファイアーエムブレムシリーズ作品に対する俗称

ファイアーエムブレムシリーズはそれまで無機質だった戦略シミュレーションゲームのユニットに名前や顔・性格などを用意して個性を持たせたことで知られるが、その「個性を持たせる」という部分が「キャラに対する愛」を生み、それがどんどん追求されていった。

3作目紋章の謎(1994年1月21日発売)まではカップリング固定、片方が戦死すると相手の後日談が変化という程度だったが、

4作目聖戦の系譜(1996年5月14日発売)ではプレイヤーがユニットの結婚相手を決定できるシステムが搭載され、ユニット同士が作中で結婚するようになった。

これによって手ごわいシミュレーションであるFEの「キャラクター同士の関係性が好物のプレイヤーを満足させるゲーム」という側面が大きく拡張された。

このようなプレイヤーは自分たちのプレイスタイルをときめきメモリアル(1994年5月27日発売)になぞらえときめきエムブレムと称した。

一方で、戦闘以外のシステムにリソースが割かれることを嫌う層は批判的な文脈で用いた。

以後の作品は後日談程度だったのだが、13作目ファイアーエムブレム覚醒から再び作中で結婚するようになり、しまいにはプロポーズやキス顔のシーンまで入るようになった。マイユニットの攻略対象は自分の子供を除いたほぼすべての異性となる。種族や年齢差などおかまいなしに結婚できる。次作ファイアーエムブレムifに至っては主人公の部屋に仲間を呼んで顔を撫で回したり、寝ている配偶者をツンツンして起こしてあげたり、湯上がりの配偶者をフーフーして冷ましてあげるなどのような行為も可能になった。→ifパルレ

リメイクである15作目ファイアーエムブレムEchoesにはこのような要素はなかったが、16作目ファイアーエムブレム風花雪月では別方向に進化を始めた。覚醒とifは演出面での恋愛SLG化だったが、本作ではゲームシステム面での恋愛SLG化が起こった。乙女ゲームうたの☆プリンスさまっ♪のイラストレーターがキャラクターデザインに起用された他、会話の選択肢によって相手の反応が変わったり、プレゼントをあげたりお茶会に誘ったりするなどより恋愛シミュレーションらしくなり、しかも「平日は勉学に、休日は交流に励む学園もの」になったことで、一層名前の元ネタに近付いてしまった。おまけに「女神の塔」という伝説の樹のような位置づけのものまである。

一方でときめきメモリアルの知名度が男性プレイヤーの間で低下し、代わりに「主人公が自分磨きをしてステータスを上げ仲間キャラを落としていく」RPGとして(3以降の)ペルソナシリーズが有名になった結果、一部では「ペルソナエムブレム」と呼ばれている。

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