CV:若本規夫
概要
物語序盤でコロニー9を襲撃したフェイスの1体。
長い爪と背中の巨大砲が特徴的な「顔つきの機神兵」で、自走砲の砲撃はおろか、機神兵を斬ることができるはずのモナドさえ通用しない。故郷を襲撃し大きな被害をもたらしたこの機神兵を斃すことがシュルク達の旅の最初の目的となる。つまりゼノブレイドは復讐という暗い背景から始まる旅なのである。
ホムスと同じように話すことができ、何かにつけて優越感をむき出しにした発言が多い一方で、過去にダンバンに執着し、モナドに関して含みを持たせた発言もするなど、内面的には複雑なようである。
外部出演
「プロジェクトクロスゾーン2」では敵として登場。復活し、ダンバンへの復讐を狙う。
声優繋がりで、初登場時に春麗が「もしかして……ベガが乗っているの!?」と反応している。
また後にベガと対面し会話する場面もある。
「大乱闘スマッシュブラザーズforWiiU」ではガウル平原ステージのギミックとして登場。夜になると飛来し、ステージに攻撃を仕掛ける。ダメージを与えることで倒すことができ、その時の爆発が最後に攻撃したプレイヤーの攻撃になる。
イベント戦のとあるお題ではこいつを倒さなければならない。
ちなみにガウル平原は3DS版のステージにもあるが、黒いフェイスが乱入するのはWiiU版だけである。
ちなみにサウンドテストの「声」では「敵」のカテゴリにおいてなんと49種類も収録されている。しかも過半数を超えている。
関連タグ
ゼノブレイドシリーズ ゼノブレイド 機神兵 フェイス(ゼノブレイド)
ネタバレ
その正体は、戦闘のチュートリアルでもある物語の1年前にダンバンらとともに機神兵と戦ったホムスの戦士ムムカ。チュートリアル中はパーティメンバーであるが、その直後に大量の機神兵に遭遇。その後の直接描写はないが機神界へと連れ去られ、機械の体を得るとともにその体をコアユニットとして新たに製造されたものであった(ちなみに最序盤の一時的なパーティメンバーがヴィランという展開は続編でも踏襲されている)。フェイスの中でも初期に造られたため、ダンバンに嫉妬し彼を出し抜こうとしていたホムスだった頃の記憶が残っている。機神界の意向よりもダンバンを執拗に狙うことを優先する傾向があるのはそのためである。
なお、そのあまりにも癖の強い声と口調からチュートリアルに出てきたムムカと同一人物だという推測に至るのは若本ボイスに馴染み深いプレイヤーにしてみればそう難しいことではないが、機神兵にホムスが乗っているということ自体作品世界では常識の範囲外であることもあり、物語上それでバレるという展開はない。なお、このムムカやフィオルンの存在によって「フェイスには機神兵に拉致されたホムスが乗っている」と判明した後で登場する緑のフェイス(CV:竹内幸輔)については、彼と親しい関係にあったカルナによって声だけで正体に気付かれている。なお、黒いフェイスはコロニー9での初登場時には言葉を発さず、褐色のフェイス(CV:玄田哲章)を撃破直後の2度目の登場で初めて喋る。
ヴァラク雪山で機体から降り姿を現すことでシュルクやダンバンに自ら正体を明かし、ここでの生身での戦いでは破れるもののエギルの乗ったヤルダバオト(黄金のフェイス)の介入で事なきを得る。しかしながら、その後機神の大剣上にあるガラハド要塞の戦いで力を開放したモナドを振るうシュルクたちの前に再び敗れ、ホムス殺しはしないというシュルクの方針によって情けをかけられたものの、その直後にある種自業自得といえる形で最期を迎えた。
シュルク達が機神兵を倒す旅に出るきっかけを与えその後も幾度となく立ちはだかる因縁の宿敵なのだが、こいつとケリをつけて旅が終わる訳ではなく、ストーリー全体からいうと中盤での退場となる(といってもゼノブレイドは骨太の大作であるため、ここまででもたいがい長い道のりではある)。ちなみに転落した黒いフェイスの残骸は「落ちた腕」(かつて巨神に切断され足元に落ちた機神の左腕)のマップ上で発見できる。