曖昧さ回避
一貫して『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』界隈で用いられている言葉であるが、時期によって用法に変化が見られる。
大きく
- 2018年12月~2019年11月
- 2019年11月~2021年2月
- 2021年2月~
に分類できるため、順を追って説明する。
1.の概要
事の発端は『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の新要素「スピリッツ」に収録された『ゼノブレイド2』のヒカリの衣装であった。
CERO-Aを維持するためと思しきデザインの修正はこれが初めてではなかったのだが、彼女の場合は大胆なイメチェンを伴い、原作にもそれが逆輸入されるという異例の対応がなされた事から突出した注目を集めた。
この姿が原作側で「多人数戦闘用衣装のヒカリ」と呼ばれたため、
「『スマブラ』向けのデザイン=多人数戦闘用衣装」として認知されてゆく事となる。
ただしpixivにはヒカリ以外の作品は投稿されず、この段階では実質的に単なる表記揺れに留まっていた。
2.の概要
環境に変化が起こったのはDLCで餓狼伝説シリーズからテリーが参戦した時のこと。
専用ステージ「KOFスタジアム」に関連キャラが20人以上ゲスト出演したのだが、看板キャラであるはずの不知火舞がそこに含まれていなかったのである。
ディレクターの桜井政博氏曰く、「スマブラは良い子のCERO-A(全年齢対象)なので出すことが出来ませんでした」とのこと。
ヒカリよりも更に布面積が少なく、露出している事に意義があるキャラでもあるため、デザインを変えると魅力が損なわれてしまうとして最初から出禁措置としたのだろう。
それを受け、一部で「どうやったら舞に自然な形でCERO-Aに引っかからない服を着せられるか」という大喜利じみた思考実験が行われるようになり、pixivにもこのタグを用いて投稿される作品が出てきた。
なお、今でこそ「センシティブな衣装」が板に付いている舞であるが、古い作品では対戦前には振袖を着て現れる事も意外と多かったりする。
また、パチスロへの出演に際して実際にインナーを着用した事もあった)。
Miiファイターはセーフ?
2020年12月にセフィロスが参戦した際、出身作品の『ファイナルファンタジーⅦ』から「ティファのふく」がMii格闘タイプ向けに発売された。
彼女もまた非常にセクシーな衣装に定評のあるキャラクターだが、公開されたデザインはお馴染みのへそ出しタンクトップにミニスカートで特に変更なし。
彼女の衣装は他にも露出度の低い二年後準拠の黒ずくめ衣装やリメイク版準拠の黒インナーありなどのバリエーションがある(特に二年後準拠の衣装は同じく参戦しているクラウドのカラバリにも設定されているので違和感も薄い)が、敢えての原典採用。
しかも若干通常のMiiよりバストアップしている。
デフォルメされていれば問題無いという事だろうか?
2.の関連イラスト
3.の概要
冒頭のヒカリがホムラ(ゼノブレイド2)と共にファイター化する事が決まると、再び話題の中心になった。
参戦に際してホムラにも専用の衣装が用意され、ヒカリに倣って「多人数戦闘用衣装のホムラ」と呼ばれるようになる。ただし、こちらは公式の名称ではない。
現在は主に『スマブラ』仕様のホムラとヒカリが同時に描かれている作品に対してこのタグが付けられている。
3.の関連イラスト
関連タグ
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL CERO 不知火舞
このおっぱいでスマブラ参戦は無理でしょ:素直に(?)出禁を受け入れた勢力。
その他デザイン変更および仕様変更のあったキャラ
- スネーク:メタルギアシリーズ出身。原作はCERO-Dに区分されており、ナイフや実在する銃を使っていたがスマブラでは未使用。『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』からは下スマッシュ攻撃のマインも削除された。
- このあたりは任天堂の社風も関わっているようで、そもそも同社ハードには供給されていない原作も多い。
- ピーチ:マリオシリーズ出身。元々「スマブラ用のデザイン」が起こされていて原作との差異が比較的大きいキャラではあったが、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』『大乱闘スマッシュブラザーズX』ではドレスの中までがっつり作り込まれていた。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の「スマブラ拳」ではわざわざパンチラについてコメントするほどの公式が病気ぶりを発揮していたものの、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でついに指摘を受け、以降は暗黒化する処理が行われている。
- ベヨネッタ:BAYONETTAシリーズ出身。原作はメタルギアシリーズと並ぶCERO-Dであり、「スタイリッシュ痴女」と言われるほどやりたい放題していた。そのため演出を控えめに抑えるなど自重するようになっている。ただし攻撃手段についてはファンタジー色が強いという事で、比較的原作に近い仕様で通っている。
- カムイ:ファイアーエムブレムシリーズ出身。原作では女性時のみふともも付近の素肌が露出する構造の服を着用していたが、スマブラでは男性時と同じ黒色の素材で塞いだものに統一されている。
- カミラ:カムイの同期であるが、出演は『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のスピリッツから。原作では胸元を強調した衣装だったものが、全体を鎧で覆うようなデザインに変更されている。原作の時点でレイティング(CERO-C)との兼ね合いでデザインを修正しようと試みたものの、結局そのまま発売していた経緯があると言われる。
- カミラ本人から話はズレるが、同じくスピリッツで登場した『メタルギアソリッド3 スネーク イーター』のEVAも胸から下の肌が黒く塗りつぶされる形で修正され、『ファイアーエムブレム覚醒』のサーリャは全身のイラストではなく上半身だけの立ち絵が使用されている。
- リオレウス:モンスターハンターシリーズ出身。『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にはアシストフィギュアとして出演している。原作では尻尾を切断可能であり、アシストフィギュアを撃墜可能になる仕様変更に合わせてスマブラでも再現したい意向があったとのことだが、CERO-Aの範囲内では実現できなかったため「甲殻が剥がれる」表現に留められている。ただし、動き自体は原作のモーションがそのまま使われており、剥がれ方についても特に変更は無い。
- 余談だが、同シリーズではCERO-Aで発売された『モンスターハンターストーリーズ』で既に同様の配慮をしていた事があり、同作では女性用装備も「多人数戦闘用衣装」と同じ発想で他シリーズより露出を減らすデザインをしていた。
- Mr.ゲーム&ウォッチ:レイティングに由来する修正ではないが、横スマッシュ攻撃とスピリッツに収録された「ファイアアタック」が「インディアンが放火する」という構図であった事がアメリカを中心に問題視されたため、発売直後のアップデートで「インディアン」を表す羽根飾り部分が削除されている。