概要
カモシダ・パレス攻略後の5月7日に解禁される赤黒い地下鉄を思わせる異世界で、大衆の無意識が生み出した「大衆のパレス」で不思議のダンジョンよろしく天候や内部構造が変動しやすく、内部には通常のパレス同様にシャドウが出現する。非常に広大な作りになっているようで、探索にはモルガナカーというモルガナが変化したシトロエン・Hトラックを思わせる自動車に乗って行う。
普通の人間は存在しない筈なのだが、ジョゼという不思議な少年が人間のことを学習する為に「花」という物を集めている。
階層名は「〇〇奪われし路」という名称を採用しており、通常シャドウの他にも怪盗団が攻略してきたパレス同様に歪んだ認知を有するシャドウが出現する。
また、固有のパレスを持つシャドウとは影響力が異なるため、メメントスというパレスを共有しており、成長すると固有のパレスを生み出すオタカラの元となる「オタカラの芽」を保有しており、これを奪う事で改心が成立する。
さらに、メメントスをパレスとして共有している以上、パレスの情報(パレスがある場所、その場所を何と認知しているか)をイセカイナビに入力する必要はなく、個人の本名を知るだけでシャドウの居場所を突き止める事ができる利点がある。
なお、彼らが変身する姿はストーリー中にボスとして登場する固有のものではなく、通常のシャドウと同様に『真・女神転生』シリーズの悪魔の姿である。
潜入するごとに階層の様相は変化し、現実世界の悪天候の影響を受けたり、通路の視界が奪われるなどの現象が発生する。
いわゆるフリーダンジョンで経験値稼ぎやミッションで出現するターゲットのシャドウの改心を目的に潜入する事がほとんどとなる。
ベルベットルームへの入り口や待合室(セーフルームに相当)などの中継地点もあるので、準備を整えてから挑むことを推奨する。プラットフォームには稀に精算機が置いてあり、SP回復アイテムの獲得が可能。
ただし、通常のパレスと同様に一度入ると行動力を消費してしまうので注意が必要だが、『P3』のタルタロスと違って退出は滞在時間は無制限。
おそらく名前の由来は英語で思い出の品を意味する「memento」から。
ペルソナ5X
こちらでも登場予定。
ペルソナ5_メメントスミッション
『P5』のコミカライズ作品の一つ。
本筋ではなく、メメントスで繰り広げられる数々のミッションをコミカライズしたもの。
スマブラSP
DLCファイターである『ジョーカー』を購入すると特典として入手できるステージ。
ただしモチーフになっているのは内部ではなく、全体マップとなっている。
段差のあるメインの足場と浮遊している二つの足場で構成されていて、一定時間たつとディスプレイの付いた足場や左右、頭上にランダムで壁が出現するなどのギミックが現れる。しかし、右の方向に現れる壁は傾斜が付いており、吹っ飛ばし方によっては真下に撃墜する事もできるだろう。
また、ステージの真下を電車が通る事があり、うっかり触れると大ダメージを負って真上に吹っ飛ばされてしまう。この電車は本編でメメントス内部を走っていた地下鉄が元ネタ。
ステージに関する小ネタとして背景にモルガナカーが出現し、スカル、パンサー、フォックス、クイーン、ノワールの内の2人がギャラリーとして登場する他(勿論、全員オリジナルキャストである。)、P3の楽曲でプレイすれば時計がデザインされた青背景に、P4の楽曲であれば花柄の黄色背景(「ペルソナ4ザ・ゴールデン」(2012)のOPをイメージ)に変化し、ジョーカーの勝利リザルト画面もそれぞれの作品を意識した演出になるというファンサービスの塊のようなステージに仕上がっている。
え?ナビはどこへ行ったのかって?ちゃんとジョーカーの切り札で登場するのでご安心を。
これまでに汽車など前時代的な列車のステージは存在していたが、メメントスが初の電車が登場するステージとなった。
楽曲
出典 | 楽曲名 | 備考 |
---|---|---|
『女神異聞録ペルソナ』(1996) | 「全ての人の魂の詩」(作曲:目黒将司/歌:小宮知子) | 新アレンジ。編曲者は北谷光浩氏 |
『ペルソナ3』(2006) | 「Mass Destruction」(歌:川村ゆみ/ラップ部分:Lotus Juice) | 通常戦闘曲。CEROの関係上、不適切な歌詞がある部分は編集がなされている |
” | 「全ての人の魂の戦い」(作曲:目黒将司/歌:小宮知子) | ???戦でのBGM |
” | 「戦いのあと」(作曲:目黒将司) | リザルトBGM。P3の楽曲を選択して勝利するとリザルト画面で流れ、背景も青色になる |
『ペルソナ4』(2008) | 「Reach out To The Truth」(作曲:目黒将司/歌:平田志穂子) | 通常戦闘曲 |
” | 「I’ll Face Myself」(作曲:目黒将司) | 新アレンジ。編曲は山内祐介氏 |
” | 「Period」(作曲:目黒将司) | リザルトBGM。P4の楽曲を選択して勝利するとリザルト画面で流れ、背景の色も黄色になる |
『ペルソナ4ザ・ゴールデン』(2012) | 「Time To Make History」(作曲:目黒将司/歌:平田志穂子) | 通常戦闘曲兼『P4U2』での一撃必殺技発動BGM |
『ペルソナ5』(2016) | 「Last Surprise」(作曲:目黒将司/歌:Lyn) | 通常戦闘曲 |
” | 「Wake Up, Get Up, Get Out There」(作曲:目黒将司/歌:Lyn) | OPテーマ |
” | 「Beneath the Mask」(作曲:目黒将司/歌:Lyn) | 新アレンジ。編曲者はACE(工藤ともり/CHiCO)。のちに「PSW2022〜交差する旅路〜」にてLyn氏がセルフカバー |
” | 「Rivers In the Desert」(作曲:目黒将司/歌:Lyn) | ???戦でのBGM。2番はカット |
” | 「Our Begining」(作曲:目黒将司) | ???戦でのBGM |
” | 「勝利」(作曲:目黒将司) | リザルトBGM。通常リザルトはこちらが流れ、他のステージも同様 |
関連イラスト
3仕様
4仕様
通常仕様
関連タグ
タルタロス:ペルソナ3に登場するダンジョン。以下のようにメメントスとの共通点が多く、キャラが共演するペルソナQ2でも言及されている。
- 内部にシャドウが徘徊している
- いくつかの階層に分かれている
- 途中封鎖されている箇所があるがストーリーの進行と共に解除され、奥へ進めるようになる
- ペースはプレイヤー次第の任意攻略型ダンジョン
- 1つのフロアに留まりすぎるとチート級の強さを持つシャドウが現れ襲ってくる
この先物語最終盤のネタバレにつき注意!!
>>それでもいいですか?
- はい
- いいえ
廃人化事件の元凶を改心し、これにて一件落着かに思われていたが、世論はどういうわけか、怪盗団のバッシングに傾く。モルガナはその歪みの根源が大衆のパレスである「メメントス」にあるのでは考え、怪盗団はメメントスにあるお宝を頂いて世論を変えるべく、メメントスの奥地へと向かった。
しかし、そこで見たものは今まで改心してきたターゲットだけでなく、大衆達が牢獄に囚われていた…というよりも、自分から収監されに行っていると言った方が正確な驚愕の光景であった。
改心してきたターゲットの反応を見ても今までの強欲さと威勢の良さは何処へやら、無気力な態度を見せるばかりだった。獅童によればここは「考えて苦しむ自由」を放棄し「選ばなくてもいい自由」を得た者達が集う場所なのだという。前者の人生を選択した者達(これまでのボス)はこの場所から「脱獄」し、自分の城を築くようになる…それが怪盗団がこれまでに潜入してきた「パレス」の正体であり、悪事を犯した罪人が罪を償うために収監されるのと同様に欲望の象徴である「オタカラ」を盗まれてターゲット達が改心するとこの場所に戻ってくるという仕組みであった。(と言ってもボスは自分の欲望の為に策を張り巡らせる事はあっても、本質的には無責任な大人がほとんどな為、本来いたパレスが此処だとしても全く矛盾がない。彼らは無責任な大衆の中でも突出して強欲だったに過ぎなかったのである。)
わかりやすく言えば「怠惰な者や無気力な者、無責任な人間達が引き篭もる為の場所」というわけである。(あるいは「怠惰」という大罪を犯した者たちが収監される場所と言ったほうが正確か。)
「もう少し考える頭があると思ったが…愚民は愚民か」、「己の幸福以外は『自己責任』という名の他力本願」などシャドウ獅童が語るセリフの節々にもこの場所の本質が伏線として仕込まれている。(それ以前にも鴨志田の栄光に肖ろうとして体罰を見て見ぬ振りをした生徒や、話題性や金の為ならば芸術を汚す事などどうでもいいと考える人々など無責任な大衆が黒幕だという事は度々仄めかされており、彼らがこれまでのパレスの形成や維持に一役買っていたとも取れる。)
この世界のあまりの歪さにフォックスも絶句し、己の正義を見失いそうになった程。
それでも怪盗団は自分たちの信念の為、オタカラのある最深部へと足を進める。そこで見たものは…
真・関連タグ
ペルソナ4:前作。テーマが「真実と向き合う」というものであり、真実と向き合う勇気は無責任な人間になる事を防ぐ為に重要な要素である。
マヨナカテレビ:ペルソナ4の舞台である八十稲羽市に伝わる都市伝説。その正体は、メメントスと同じ、"人の心"を反映し創造された巨大な心理空間であり、人間が持っている「集合的無意識」を元に作られた「人の望みを具現化した世界」。
パラダイムシティ:「40年前の記憶を失った都市という設定の舞台」で、その地下には地下鉄の遺構も含めた集合無意識(=舞台上に配置された大衆役の演者達が意図的に忘れている記憶)の存在する場所・ネクロマンディオが置かれている。またこの場所に真実を求めて踏み入ったある人物は、真実を知ったと同時にそれを忘れてしまっている大衆らの無責任と怠惰に憤慨、黒い森の名を持つ怪人となって街を破壊してでも真実を知らしめようとする身勝手を実行した。