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※(注意)この記事は物語終盤のネタバレが書かれています
































お前に分かるように言うならば、

『願いを叶える聖杯』…


いや…願いに応え統制をほどこす

『神』と言った方が、近いやも知れんな。




概要編集

統制神ヤルダバオトとは、ペルソナ5ラスボスであり黒幕もとい全ての元凶である。

元ネタはグノーシス主義における創造神。

CV:津嘉山正種


本来は願いを叶えるとされていた聖杯が、大衆の「誰かに全てを任せて、自分は特に何もせず何も考えず生きていきたい」という怠惰な願いで歪み、統制の神となってしまったもの。


そのため人間に失望し、自らは人間を管理するための存在になり、最終的に人の自我を奪い現実世界をメメントス化させる事を目論んでいた。


そのため人間の可能性を信じているイゴールに対して、それぞれが選んだ者たちを使って戦わせ合いながら大衆の本意を見極めるための「ゲーム」を持ちかけた。ヤルダバオトが「大衆の歪みを煽る者」として選んだのが明智吾郎、そしてイゴールに選ばれる筈の「トリックスター」が主人公だった。


しかし、最初からゲームをただ見守るつもりはなくベルベットルームに侵略してイゴールを封印し、本来の住人であるラヴェンツァを引き裂いて記憶を封じてカロリーヌジュスティーヌにした。

イゴールは封印される寸前に「トリックスターを導くもの」を生み出し辛うじて外界に逃がしたが、以降ベルベットルームはヤルダバオトの支配下に置かれていた。


本編ではイゴールの姿に化け、主人公の手助けをしているが、それは主人公を持ち上げた挙句に最後は絶望に突き落とすため。今まで怪盗団に己の悪事を擦り付けていた存在である獅童正義が改心して自白したにもかかわらず民衆が「心の怪盗団」への見方を変えず、果てには存在そのものを否定しだしたのも彼の心理操作のためであり、最初から主人公を本気で助ける気などなかった訳である。


謎の蝶々(ラヴェンツァ)が語っていた「これは理不尽なゲーム」「勝機はほぼないに等しい」とは、主人公たちの本当の敵は怠惰した大衆全てと呼べる存在であり、本来なら主人公を導く中立立場のベルベットルームですら敵の手に堕ちていた事を示していた。


終盤でヤルダバオトに「取引」を持ちかけられるのだが、(詳細はゲームをプレイすれば分かるが)その取引を持ちかけられた際の主人公の状況が


・明智の裏切りにより主人公が捕らえられる絶体絶命の状況から作戦や協力者の活躍もあり、

因縁の相手である獅童正義の改心を成功させた怪盗団だったが、何故か大衆は獅童支持の姿勢を崩さず、獅童の取巻やシンパにより獅童の起訴に失敗しつつあり、怪盗団のアジトに人を寄越されるのも時間の問題。

・これをひっくり返す為には大衆が獅童の罪を問うことを望まなければならないと協力者からの依頼を受け、怪盗団は大衆の無意識集合体が作り出した超巨大パレスとも言うべきメメントスの攻略に乗り出す。

・メメントスの攻略によりメメントスを消滅させるとは主人公達の力の源の消滅と同義であり、成功しても怪盗団として最後の仕事になる。

・そして、メメントス最深部にて対面したお宝の正体が超巨大な聖杯…黒幕ことヤルダバオトである。

・巨大なお宝を前に運び出すことは不可能と破壊を試みる怪盗団だが、大衆の祈りに支えられ、無限の回復力を発揮する聖杯を前に失敗。

・更に、ヤルダバオトにより現実とメメントスの融合が進み、人々の認知から否定された主人公達「心の怪盗団」は次々と消滅してしまう。

・その後、ベルベットルームにて目覚めた主人公はからボロカス言われイゴールより死刑宣告を告げられるが、反逆の意思を失わなかった主人公に二人が本来の記憶を取り戻したことにより、主人公の助けもありラヴェンツァ復活。

・これまで登場していたイゴールが実は偽物であり、ベルベットルームや主人公のバックに就き導く存在である住人達までも最初から黒幕の手に落ちていたという前述の絶望的な状況が判明。


…という状態で、「取引」の内容は「メメントスと現実が融合する前の世界に戻す」「怪盗団は賞賛され名声が手に入る」というもの。


・前提として乗らないと現実世界に戻っても消滅する絶望的状況

・ここに来る際に仲間達も消滅しており、取引を受けなければそのまま完全消滅も有り得る

・怪盗団が賞賛を受け、名声が手に入る世界になる≒大衆が怪盗団の改心を受けた獅童の罪を問うことを望むようになる(能力(ペルソナ)を失う覚悟で挑んだ目標が能力を失わないまま達成できる)

・主人公のバックにいるべき存在は直前に復活したばかりで、「黒幕に引き裂かれていた」「黒幕の片棒を担がされていた」くらいしか分からず主人公からすると本来の思惑も何も(ある意味)知ったこっちゃない

・散々に翻弄されて酷い目に遭い、果ては怪盗団として築き上げてきた物全て現実世界で大衆から無かったことにされて仲間共々消滅の憂き目に遭った主人公が(黒幕の自作自演とはいえ)ある意味ようやく報われる目が出て来た

・黒幕の打倒には直前に失敗しており、無限の回復力をどうすればいいのか打つ手無しな状況


と、(人々の怠惰の姿勢を肯定するヤルダバオトへの精神的反発を除けば)主人公にとってメリットがデカ過ぎると共にヤルダバオトに対抗する為の主人公のバックアップが最初から本当の意味で機能していなかった…どころか野望の片棒を担がされていたことが判明しており、苦楽を共にしてきた仲間も傍におらず主人公が独立独歩しても後ろめたさを感じ難い(その辺りに負い目があったのかラヴェンツァも主人公が取引を受けた際、一言も異議を挟まなかった)。


この誘いに乗るとバッドエンドが確定する。ただしプレイヤー目線から見ればこれまでベルベットルームを操っていた存在が黒幕と判明した為、そのような存在の誘いに乗ってしまえばどうなるかは明白。

仲間と共に決着を付けたいのであればここはNOを突きつけよう。


取引に乗った後はヤルダバオト及びメメントスが存続することになるため、怪盗団の指名手配が取り下げられ改心の活動が続いていくことになるが、治安悪化の懸念も見られる等明るいとは言い難いエンドとなる。エンディングで流れるBGMもメメントス最深部のものとなる。

また、このエンドにて仲間たちのその後に対するフォローは一切ない。


取引に乗ったエンドで見せる主人公の悪い顔は必見。

ただし、このエンドこそ真エンドと主張するプレイヤーもいるとかいないとか。


なお「主人公と会っていたイゴールが最初から偽物だった」という事実は、物語の随所に伏線があった。


・口調及び声が前作までと違った(元々の声優が鬼籍に入られてライブラリ出演という形で出演していたこともあり、そのような考察に行き着く前に路線変更として受け入れるなど全く疑わなかったプレイヤーがいたことも想像に難くない)。

・イゴールが今回だけ「愚者」のコープがついている。

・いつもなら本人が行うペルソナ合体を従者が行なっている(他の作品では不在ではない限りイゴールより質が落ちるという理由で行なっていない)

・ベルベットルームに始めて来た時にいつも渡していた鍵がない。など…



ある意味女神転生シリーズにおけるロウルートの悪い面を突き詰めたラスボスと言えるだろう。

外見編集

第一形態は聖杯の姿。両隣には巨大な手のようなオブジェがある。

初戦時は黒ずんでいるが、大衆の欲望を赤いチューブのようなものから吸う度に体力が回復し金色に輝いていく。

ちなみにP5Aにて、第一形態とのバトルは丸々カットされた(後述の第二形態からバトルスタートという最初からクライマックスである。)。


二戦目=最終決戦時は最初から金色に輝いており、仲間を派遣しチューブを切る事によって回復手段を絶ち倒す事ができる。(ヨシツネの八艘飛びや伊邪那岐大神の幾万の真言(P5Rのみ)を使えばゴリ押しで倒す事もできる)


第二形態は超巨大な金属でできた三枚の翼を持つ天使のような姿。この時初めてヤルダバオトと名乗る。

顔の部分には模様のようなものがあるだけで、設定資料集では「顔はミラー状になっていて、顔を覗き込んでも見ている人が映るだけで、ヤルダバオトの真意はわからないといったイメージにしたかった」とある。

戦闘時には腕を生やし、それぞれの腕は本、鐘、銃、剣を持っており、こちらを大罪になぞらえた状態異常にしてくる。


強大な相手に満身創痍の怪盗団。ところが、人々が「怪盗団」を認知し反逆の意志が集まることであるペルソナが顕現。強大な力によって倒され、メメントスと共に滅び去った。


だが、P5Rでは条件を満たしているとある存在が新たにメメントスを掌握し、認知の異世界による事件が続くことになる


余談編集

また、ヤルダバオト自体は『ヤルダバオート』名義で真・女神転生NINEのラスボスとして登場しており、前作のラスボス同様に本家メガテンに深く関係した悪魔がラスボスになった形となる。


関連タグ編集

ペルソナ5 イゴール

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