!!!警告!!!この記事は物語終盤の重大なネタバレが書かれています。
>それでもいいですか?
- はい
- いいえ
芳澤かすみの妹。
秀尽学園に入学する前の春に事故にあって死亡してしまったらしいのだが…?
かす、み・・・?
違う・・・違うんです・・・
私は・・・かすみじゃ、ない!
妹の・・・芳澤『すみれ』・・・
実は、死亡していたのは姉・かすみの方で主人公と関わっていた「かすみ」は丸喜拓人のペルソナの力で姉になりきっていた「芳澤すみれ」である。
真実
芳澤姉妹は同じ時期に新体操を始め、「いつか姉妹でオリンピックに」を目標に練習を重ねていた。
しかし姉のかすみは大会で何度も優勝するなど小さい頃から新体操選手として優れた才能を示し世間からの注目を集めたことに対し、妹のすみれは姉と同じ練習をしてもかすみに追いつくことが出来ず、入賞すらままならなかった。
努力を積み重ねても一向に成果が出ない状況にすみれの焦りと苛立ちは募っていき、ついにある日の練習の帰り道で「皆がかすみの活躍を期待し彼女だけが注目されていること」に対する嫉妬と「かすみのように強くなれなかった」劣等感が爆発。
励まそうとするかすみを振り切るようにして赤信号に気づかず横断歩道に飛び出してしまった彼女を自動車から庇い、かすみが亡くなってしまう。
姉の死を目の当たりにしたすみれは「姉を無くした絶望感」と「才能のない自分のせいで才能のある姉を殺してしまった罪悪感」から心に大きな傷を負う。
秀尽学園に入る前に丸喜拓人のカウンセリングに行くことになった彼女は、そこで吐露した「姉ではなく自分が死ねばよかった」「今こうして生きているのがかすみならよかった」という思いを受けた彼のペルソナの曲解で記憶を書き換えられ、自分を「妹のすみれを事故で亡くした芳澤かすみ」だと認識するようになる。
以降は芳澤かすみとして生きるようになったすみれは、秀尽学園に入学して早々主人公と出会うことになる。
なお、曲解による影響を受けるのはあくまで本人のみ。
父親の芳澤伸一や、すみれと既に面識のあった明智吾郎、新体操の指導をしている平口コーチなど、彼女を知る人物はすみれであると認知している。
ただし、『すみれ』と呼びかけると本人には聞き取れないようになっており、これも丸喜のペルソナ能力による影響と考えられる。
主人公は学校の清掃活動で出会った際、『芳澤かすみ』という名前が書かれた生徒手帳を偶然拾ったことが原因で彼女を『かすみ』と認知してしまったのである。
容姿
髪を下ろして眼鏡をかけている。すみれは赤髪だが、本物の「かすみ」はこげ茶色の髪で左の目の下にホクロがある。
性格
自信にあふれた明るい性格だったかすみとは違い、本来は物静かで大人しい性格。
優れた新体操選手だった姉に対して自分は才能がないと思っており、自分と姉を比べて卑屈になるなど自信に欠ける言動がちらほら見える。
ちなみにそんな姉妹の性格の違いは新体操の演技にも表れていたようで、二人を指導していた平口コーチ曰く、かすみは華やかで人目を惹く大胆な演技、すみれは丁寧かつ細やかで技巧的な演技とのこと。妹のすみれは一つ一つの演技の技術ばかり磨き上げるあまり繊細さが余計に目立つようになり、人を魅了させる事に欠けていたらしく、それ故にどんなに上手く練習をしても、演技のインパクトが足りないと言う欠点があった。
逆に姉のかすみはダイナミックな派手さをする事で周囲を魅了させ、難しい技も簡単に熟せていたが、その分、技術を磨き上げる事を怠っていたらしく、粗削りでかなり大雑把な部分もあった。かすみは「いずれ、自分を追い越す妹が怖い、嬉しいけれど負けたくない」と妹のすみれを評価していた。
要するに、かすみの本質は非常に飲み込みが早くどんな演技でも瞬く間に上達する「超早熟型」、すみれの本質は努力すればするほど爆発的に伸びる可能性がある「大器晩成型」である。
考察
『芳澤すみれが、歪んだ認知により自分だと思い込んでいる芳澤かすみの誕生日』
『芳澤すみれそのものの誕生日』のどっちを祝ってるのか明らかにされていないが、『芳澤すみれがカウンセリングされた日が3月25日』"芳澤かすみという認知上"の誕生日である可能性が高いが、"誕生日の当日にカウンセリングされた"と言う可能性も否めない。
ペルソナ5タクティカDLC Repaint Your Heartでは・・・
時系列の関係でかすみとしての登場だが、ぼかされてはいるものの少しだけ上記の件に触れられている。そしてその関係からか劇中では彼女だけほとんど名前を呼ばれておらず、事情が事情とはいえなにも知らない人からすれば不自然に思われても致し方無い。
そもそも3人がきちんと自己紹介をしていない可能性もあるのだが…(明智の場合もともと「芳澤さん」と呼んでいるので特にシナリオ上の不都合はない)。
関連タグ
一星光…イナズマイレブンオリオンの刻印に登場するキャラ。彼も同じく優秀なサッカープレイヤーであった兄とそうでない自分の違いを気にしており、また交通事故で兄を亡くした喪失感から自分が生き残った兄の様な振る舞いをした共通点がある。しかしあちらは事故の原因は異なり、人格で生成されたので兄のような振る舞いをする等、経緯は全く異なる。
???(ネタバレ防止の為伏せる)…彼女も同じく姉妹がいて妹を亡くし妹の振る舞いをした共通点がある。
緋田美琴…アイドルマスターシャイニーカラーズに登場するアイドル。ダンスの技術やセンスを極端に磨き上げたばかりに、人を魅せる事に欠けていたと言う共通点がある。
上杉達也…タッチに登場するキャラクター。交通事故で弟を亡くした喪失感と弟の様な振る舞いをした共通点がある。
胡蝶しのぶ…鬼滅の刃に登場するキャラクター。姉を鬼※リンク先ネタバレ注意に殺されたことをきっかけに姉の様に振る舞うようになった共通点がある。