概要
『ゼノブレイド2』のプレイヤーの間で語られる、妄想ネタのことを指す。
『ゼノブレイド2』の主人公レックスが出会うのが対立する秘密結社「イーラ」のメンバーであるメツで。ホムラが、世界を滅ぼそうとする悪のブレイドとして描かれていたら、という妄想で、ファンから「メツブレイド」と名付けられた。
メツの正体は、ホムラと同じ神に作られた「天の聖杯」と呼ばれる特別なブレイドであり、最終的にはレックスたちの前にラスボスとして立ちふさがる物語の重要人物。
いうなればホムラとメツは表と裏の対極の存在で、もしレックスと同調したのがホムラではなくメツだったらというifルート、通称「メツブレイド」というネタが作られ、流行るようになった。
- 「レックス、私を楽園に連れて行って」→「小僧、俺を楽園に連れて行け」
- 「ふふっ、おそろいですね」→「ふふっ、おそろいだな、小僧」
- 「やめて、私の思い出を奪わないで」→「やめてくれ、小僧との思い出を奪わないでくれ」
など本編でのホムラの台詞をメツに置き換えたネタが多く見られるが、メツががたいのいい大男なためそのギャップは凄まじく、多くのプレイヤーの腹筋を崩壊させており、このネタのせいで本編のムービーを見ると頭にちらついてつい笑ってしまうという声まで出ている。
また逆にメツの台詞をホムラに置き換えたネタもある。この場合ホムラよりもヒカリのほうが違和感がなく、ホムラやヒカリがラスボスになるのもそれはそれで悪くないといった感想も上がっている。
一方、原作におけるヒカリのポンコツ具合を加味した場合、「どちらかというとヒカリは憎めない悪役になり、ホムラの方が冷酷な悪女になるのでは?」と考えるファンもおり、敢えてホムラの方で置き換えるパターンも多い。
- 「くだらねえ、ノイズだらけじゃねえか」→「くだらない、ノイズだらけじゃないですか」(ホムラ)
- 「健気だったぜぇ、私の思い出を奪わないでとか言っちまってよぉ」→「健気だったわよぉ、小僧との思い出を奪わないでくれとか言って」(ヒカリ)
この入れ替えネタを使ったコラや動画も作られている。
これによりメツは、プレイヤーの間で一番ネタにされるようになった。
ただネタ抜きで見ても本編でのメツの破滅的な行動と心理は彼を最初に召喚したドライバーの影響を受けた面が大きく、メツ自身の性格はややぶっきらぼうながらも味方と認めた者に対しては面倒見がいい兄貴肌なタイプなため、レックスとの相性は結構いいのではないかと言われている。なによりメツがブレイドになればメツの武器が使えるため、本気で実装してほしいという声もある。
だが結果としては思わぬ人物がブレイドとして追加されたことで、別の形でプレイヤーがそれを手にすることとなった。
ちなみに
3人目の「天の聖杯」とも言えるウーシアことアルヴィースの場合は、彼が別次元に飛ばされた事でレックスとの絡みが無いせいか、「もしもレックスのブレイドがアルヴィースだったら」「アルヴィースではなくプネウマやメツが別次元に飛ばされたら」というネタはあまり見られない。クラウスの台詞を見る限り、ブレイドの管理はプネウマとメツに任されている模様なので、アルヴィースはブレイドの概念に疎いなのかもしれないが。
レックスがモナドを使うというシチュエーションも、上記の通りシュルクが役割を担っているのもあり、アルヴィースの出る幕が疎くなるのを後押ししている。
メツと中村悠一、そしてメツブレイド本人公認へ……
2018年8月3日、ゼノブレイド2公式Twitterから追加シナリオ「黄金の国イーラ」でのメツが紹介されたが、案の定リプ欄には大量のメツブレイドのコラ画像が投下された。
同日、これに反応したかは定かではないがメツ役の中村悠一氏が自身のTwitterに「小僧…」と一言だけつぶやいた。ゼノブレイド2のファンはこれに反応し中村氏のこの投稿にもメツブレイドのコラ画像を送ったが、このネタを知らないファンは中村氏が何かに怒っていると勘違いしてしまった。結果、リプ欄はメツブレイドと中村氏を本気で心配するメッセージが混ざり合うカオスな状況となった。
2022年7月31日、『ゼノブレイド3』発売から2日後に中村悠一氏自身のYouTubeチャンネルにおいて『ゼノブレイド3』初見実況配信が開始される。また、ゲーム開始前に「メツブレイド3」と発していたため、メツブレイドが中村悠一公認となった瞬間でもあった。
配信前はタイトルを「酷い世界だろここは!(配信後は「3になっても酷い世界だった」と改名)」にしたり、動画内のタグにも前述の小僧と付けている。
余談
ホムラ/ヒカリが参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、カラーバリエーションの1つ(5Pカラー)に“ヴィラン風”のカラーリングが用意されている。
メツブレイドを意識したものなのではないかとする憶測もあるが、真相は不明。