曖昧さ回避
- 北欧神話に登場する小人。「全てを知るもの」「大いなる賢者」などの意味を持つ。
「アルヴィス」を参照
- ゲーム『ゼノブレイド』に登場するキャラクター。本稿で解説。
プロフィール
種族 | ホムス |
---|---|
性別 | 男 |
年齢 | ??歳 |
身長 | 170cm(普通) |
概要
CV:程嶋しづマ
「変えたいかい?----未来。」
シュルクの前にあらわれる謎の青年。
モナドについて何かを知っているようだが・・・
(公式サイトより引用)
シュルクの前に幾度も姿を表し、時に夢の中で語りかけ、時に彼の窮地を助ける青年。
マクナ原生林で初対面。テレシアに苦戦するシュルクに自らモナドを握りモナドブレイカー(破)を発動させるが、モナドを"シュルクが使うべきもの"としてすぐに返却。
後に、皇家に対しこれから起こり得る出来事を予言として代々伝えてきた家柄と教えてくれる。
なんでもモナドに触れたことがあるらしく、未来視やモナドを使えたのはそのためらしい。
監獄島でザンザと親しげ会話を交わしたことから深い関わりがあるようだが・・・?
習得アーツ
タレントアーツ
無し
通常アーツ
アーツ名 | 習得レベル | 性能 |
---|---|---|
クロスレイ | 1 | 物理ダメージ |
ロストレイ | 1 | 高い物理ダメージ |
操作キャラにはできないものの、マクナ原生林でのテレシア戦でのみゲスト参戦する。クレイモアという自作の大剣を使って上記の2アーツで戦う。
またこのとき、戦闘不能抵抗100%のジェムを付けているため彼は絶対に戦闘不能にならない(戦闘不能抵抗ジェム自体はプレイヤーも入手可能だが、上限50%である)。
関連イラスト
DE版
関連タグ
ネタバレ
以下からは、穏やかじゃないレベルのネタバレが含まれています。
未プレイの方は十分にご注意ください。
「それでも、戦うのかい?----無駄死にであったとしても?」
ディクソンやロウランと並んで"三聖"と称されるザンザの使徒の一人。
テレシアや他の使徒らと暗躍していたのもそのためである。
物語終盤、機神界でエギルにとどめを刺さなかったシュルクがディクソンに撃たれザンザにモナドを奪われた後、夢の中で自らの正体を知り、自身のしてきたことを「無駄」だったと悟ろうとしていた時に登場。
シュルクにザンザの思惑や未来視についてを詳細に話したうえで、シュルクにこれからどうするかを尋ね、真意を確かめた。
そのおかげでシュルクは眠りから目を覚まし、テレシアたちを相手に窮地に陥っていた仲間たちをモナドレプリカで援護。
そして、アルヴィースが使徒であることを明かすのだが、それに動じることなくシュルクは応える。その際のシュルクは、あのディクソンを震えさせるほどの覚悟と気迫を持っていた。
さらなるネタバレ
Monado:Beginning of the World
ザンザの使徒であるという立場も結局のところ彼にとっては仮の姿で、本質的な正体は"この世界"が誕生する以前に存在していた相転移実験施設の管理コンピューターである。"この世界"においては"モナド"という概念そのものとして機能しており、神とはいえあくまで設定された力の行使者に過ぎないザンザやメイナスよりも上位の存在だったことが明らかとなる。この事実はザンザさえ認識しておらず、シュルクがザンザを討ち破るとその正体をあらわにし、ザンザからシュルクへと世界の担い手の座を引き継がせた。
これほどの力を持ちながらザンザの使徒として、はたまたはシュルクの協力者として立ち振る舞っていたのも、彼が元々人のために作られた機械であったことを鑑みれば納得のいく話である。
ゼノブレイド世界の成り立ちの全てを知るただ一人の存在であり、アルヴィース(全てを知る者)の名にふさわしいキャラクターである。
ゼノブレイド2との関係
続編であるゼノブレイド2では全く異なる世界で物語が展開され登場することはない。しかしながら物語の鍵を握る「天の聖杯」ことヒカリとメツがかつては相転移実験施設のトリニティ・プロセッサーのうちの2つであり、残りの1つ「ウーシア」が相転移実験に伴ってクラウスの半身(=ザンザ)と共に異次元に消えた、とクラウスの口から語られていることから「アルヴィース」の名前こそ出ないもののその存在について示唆するような発言はなされている。
『2』風に言うなれば3人目の天の聖杯とも定義できるが、DLCにおいても特に登場することはなかった。
また、『2』発売後のリメイク版である『ディフィニティブ・エディション』においてはこれを踏まえてか、キャラクターモデルの新調に伴って胸元のデザインが鍵型の首飾りから天の聖杯のコアクリスタルを踏襲したゾハル型の赤色の意匠に変更されている。
ただしあくまで"リマスター"版ゆえ内容自体はWii版から特に変更されていないので、セリフが変わっているなど見た目の変更以上の違いはなく、彼が見せる相転移実験の回想シーンもWii版と同じである(ゼノブレイド2でも同じシーンが登場するが、微妙に人物の描写や行動が異なっている)。
真の関連タグ
フェイト(クロノクロス):クロノクロスの登場人物。ある研究施設の管理コンピューターにして人類の守護者。人々の運命を操っていた。
そして・・・
「なぜなんだ!これが君の意志なのか!」
「こいつには何も届いちゃいない。ただの冷徹な機械だ!」
(0:50から)
2023年2月9日のNintendo DirectにてDLC第三弾と共に発表された第四弾。
その冒頭にて、どこかで見たような二人と相対する人物。その人物はモナドを手にし、彼が倒した神と似た翼のような光輪を背負った彼であった。
「新たなる未来」
「行こう、新たな世界へ、古きモノを捨て、新しきモノ達とーー」
ゼノブレイド3DLC第四弾「新たなる未来」にて、アルヴィースが紛れもなくトリニティー・プロセッサのウーシアであることが言及された。そして、オリジンがウーシアのコアを中心として形成されていることもまたシュルクの口から明かされた。そして、新たなる未来ではアルヴィースではなく、アルファと呼ばれることになる。
ゼノブレイド2、3で明かされた設定から見る1のアルヴィース
合議制人工知性群「トリニティ・プロセッサー」としての設定・機能は「プネウマ」を参照。
プネウマこと、現ホムラ・ヒカリと同じようにトリニティ・プロセッサー(天の聖杯)として同様の能力を持っており、且つ披露している。
- コアに戻ってもシュルク達との旅路の記憶は保持されエイが引き継いでいる(ホムラ・ヒカリが『2』エンディング最後で復活したものと同じ)
- アルファ、エイという2つの人格に分かれる(『黄金の国イーラ』でヒカリがホムラという人格を作り出したものと同じ)
- アルファが欠損したコアを修復するためナエルのコアから情報を引き取って回復する(『2』本編でメツがホムラ・ヒカリのコアクリスタルから情報を読み取ったものと同じ。)
また、ホムラ・ヒカリ(プネウマ)が女性人格、メツ(ロゴス)が男性人格で、ウーシアが間を取り持つ「裁定者」という立場であることが明かされたため、『1』の巨神界でのアルヴィースの立ち位置がより具体的に解明できる。
クラウスの相転移実験の失敗により、ゲートの力で遥か彼方の別次元に飛ばされたトリニティ・プロセッサー「ウーシア」はアルヴィースとなり、そこで「巨神界(+機神界)」の管理者となり、モナド・未来視という自身のトリニティ・プロセッサーとしての能力を「概念」として世界に設定した。
一方のホムラ・ヒカリ(プネウマ)、メツ(ロゴス)はアルストにおける「命の記憶の循環」システムにおける管理者、即ちマスターブレイドとなった(モナド・未来視=因果律予測は天の聖杯=マスターブレイドの機能)ため、どちらの世界でもどのプロセッサーも世界・システムの実質的な頂点に位置付けられている。
さらに、『3』においてもウーシアはオリジンのコアとして用いられ、トリニティ・プロセッサーがオリジンにおける実質的頂点の「神」として存在している。そのため、クラウス編3部作のゼノブレイド1~3はトリニティ・プロセッサーが頂点として君臨する世界の話だろう。
巨神界(+機神界)においてモナドや未来視の能力を、ザンザやメイナスといった巨神・機神の魂となった者が主として使えるようにしている。
これは、巨神界(+機神界)の世界の担い手をザンザ、メイナスのどちらが相応しいかを決めるための「裁定者」としての行動といえる。
ディクソン、ロウランらと共にザンザの3使徒としてザンザと関係を持っていたのは、トリニティ・プロセッサーのうち欠けた「プネウマ」「ロゴス」の2基の機能の代用をするためと考えるのが最も合理的だろう。
さらにザンザは本人は気付いていないがアルスト側のクラウスと繋がっているため、アルヴィースはクラウスの後悔の念とザンザを2基の代用とし、「裁定者」としての機能を正しく維持できていた。
その後についても、ザンザがメイナスとの戦いを経てシュルクを依り代と選んだ時点で、次の世界の担い手をザンザとシュルクのどちらに選ぶかを裁定者として天秤にかけ、両者のどちらを新世界の担い手にするかを見続けていたのだろう。
勝利したシュルクが、神などいない「神なき世界」を選んだため、アルヴィースは管理者という神の立場を自ら去った。これにより、巨神界から理に干渉するモナドや未来視といった能力は消え去り、『つながる未来』の時点でこれらの能力が使えなくなっている。