「新たなる未来」の根幹に関わるネタバレ注意
CV:程嶋しづマ
概要
ゼット達メビウスによってアイオニオンが創造された際に出現した存在。
その姿はゼノブレイドでのアルヴィースそのものだが、レックス曰く「ただの冷徹な機械」であり、プロローグではモナドを手にしシュルクとレックス、そしてゼットと対峙した。
正体
その正体はトリニティ・プロセッサーの一つである「ウーシア」が実体化した姿であり、初代ゼノブレイドで登場したアルヴィースの一部である。本来必要なロゴスとプネウマが欠けたことで心なき機械と化した。
経歴
アルヴィース、もといウーシアはトリニティー・プロセッサーの中で男性人格であるロゴスと女性人格であるプネウマの意見を元に事象を判断し、結論を下す裁定者としての役割を担っていた。しかし、それはロゴスとプネウマが存在しなければただの冷淡な機械としての判断しかできなくなるということも意味していた。そしてクラウスの実験によってプネウマとロゴスはレックスの世界に残り、ウーシアのみがシュルクの世界に飛ばされた。ここからしばらくの間ウーシアはアルヴィースと名乗り、また他者からもそう呼ばれるようになる。
シュルクの世界ではザンザ、およびクラウスの後悔の念を強く受けていたためそれがロゴス・プネウマの代わりとなり人間的な判断ができていた。しかしシュルクがザンザを倒し、ウーシアが単独でオリジンの核に使われたことで冷徹な機械としての側面が強く表れることになる。
オリジンの中核としてウーシアは、メビウスによって止められた世界「アイオニオン」を観察。そして、今に留まろうとする古いものたちを切り捨て、新たな命だけを引き連れて新たな世界へ旅立つべきであるという判断をした。世界をとどめているメビウスのみならず、流れの中で戦うよりほかに生きる術がないケヴェスとアグヌスのすべての命を切り捨ててシティーの人々だけを救うという非常に極端な判断を下したのである。そして、アイオニオンを消し去り新たな世界を実現させるために画策する。
これに対しメビウスのゼットは自らがとどめた世界であるアイオニオンを守るため、そしてシュルクとレックスはケヴェスとアグヌスの人々の命を守るために共闘。しかしウロボロスの力が不十分であったこともあり、勝負は敗北に近い痛み分けになる。シュルクは右腕を、レックスは左目を失い、さらにアルファがオリジンを掌握したことで、ゼットはオリジンから出られなくなってしまう。それでもこの戦闘でアイオニオンが破壊されるまでの時間稼ぎができ、またウーシアをコアクリスタルに戻すことに成功する。また、この後ウーシアはアルファと呼ばれるようになる。
この戦闘からしばらくして、ウーシア改めアルファは自身の力をより強固なものとするために、自分の思想に非常に近い「命を軽んじているケヴェスとアグヌスをメビウスから解放するより、今続いているシティーの命を守りたい」という考えを強く持ち、自身の欠けた機能を代用できるコアクリスタルの性質を持つ存在であったナエルを依り代として選択、彼女に憑依する。そして、シティーを壊滅させてアルファを滅するためにシティーに乗り込んできたエヌと戦闘、その際エヌの息子であるゴンドウの一撃を受けてアルファの良心としてエイが分離した。
その後ナエルに憑依したアルファはシティー側の人間であるマシューを新たな命として引き込もうとするも、拒絶されたためマシューを倒すことを決定。エヌの介入によりマシューは倒されずに済んだが、その際にアルファはマシューをオリジンに呼び込み、再び引き込もうと考え一時撤退。
一行がオリジンに到着すると、かつてクラウスが生きていた時代の繁栄した世界の記憶を見せ、マシューの考えを変えさせようとする。しかし、ケヴェスとアグヌスの全ての命を切り捨てる考えはやはり共感されず、そしてエイがクラウスの世界の「その後」の姿を語ったことでナエルをも改心させられ、ついにアルファ自らマシュー一行と直接対決することになる。
決戦
レックス「ーあの人は俺たちに未来を託したー 己が過ちを正すため その良心に従って!」
アルファ「その良心すら間違いだと気づかない・・・やはり新たな未来にとっては不要だな・・・」
マシュー「なるほど・・・あんな世界にもなるわけだ。おまえのようなやつがいる限り、何も変わりはしない!! 命のない機械は・・・ただの抜け殻だろうが!!!」
最初はアルヴィースの姿で対峙する。それが終わると、マシューの心の中に残っていたわずかな葛藤を見抜き、依り代として取り込もうとする。しかし、マシューの強い覚悟の前に振りほどかれ、ナエルも手放してしまう。さらにそこにエヌも加勢したことでマシューを引き込むことを諦め、全員を消し去るためにザンザを思わせる形態へと変貌、最後の決戦に挑む。
このとき解放されたナエルがヒーロー枠として加勢する。戦闘では、5~6人を一気に戦闘不能にする回避不能の全体攻撃という理不尽極まりないアーツを放ってくる。しかしチャージがものすごく長く、チャージ中はこちら側の攻撃が一切通らなくなるため放つタイミングはわかりやすい。攻撃は通じないもののチャージ中に何度も攻撃を続けると弱体化させることができるほか、アーツを放つタイミングに合わせてエイのビジョンを発動する、チェインアタックでやり過ごすなどいくつか対策は可能。
決着
アイオニオンを構成するオリジンの中核であるアルファの力は強大であり、マシュー一行は苦戦する。しかし、エヌが自身の持つ終の剣の力をマシューのウロボロスナックル(終の拳)に流し、ウロボロスの力を解放。全員が一つとなり(インタリンク)、アルファを撃破する。
精神空間でアルファは最後にマシューに後悔がないか尋ねるが、後悔を繰り返しながらも進んできたマシューをとどめることはかなわず、アルファは消滅する。
そしてアルファの代わりにシュルク、レックス、エイが世界を維持する存在としてオリジンに取り込まれていった。メビウスが完全に撃破され、アイオニオンの前の世界が再生される「その時」を待ちながら・・・
余談
アルファの目的はシティーの人々やノア一行と同じとどまった世界の再生だった。しかし冷徹な機械に堕したアルファがとった選択はノアやシティーの人々のケヴェスやアグヌスの流れにとらわれたすべての命を救うこととは正反対の、古き命を切り捨て、新たな命のみを救うことだった。
今までのゼノブレイドシリーズの主人公も総じて目的はとどまった、あるいはとどめられようとする世界の中で前に進むことであり、それはアルファも同じだった。では、アルファと彼らとは何が違うのだろうか。
人としての道徳があるか否かというのも当然あるだろうが、とどまりたいという願いを無駄としてただ切り捨てることがいかに残酷であるかを理解しているか、という部分が大きいとも言える。事実、ノアは本編EDにて「進みたい者もとどまりたい者もいるのに自分たちの判断だけで世界を進めてもよいのだろうか」という葛藤を漏らしていた。また、シュルクやレックスが過去の冒険でとどまっていた世界を先に進める選択をしたのは、いずれも留める理由が非人道的かつ自分勝手であったからという部分が大きく、今を守りたいという切実な願いを無視してのことではなかった。(シュルクと戦ったザンザは自分が存在するために破壊と再生の1000年を繰り返し、レックスと戦ったマルベーニは支配者としての存在意義を保つために世界を構成する一因であるブレイドの進化を止めていた。)
アルファの結末は、何によって現在の状況が生み出されたのかを理解せずにいたずらに先へ進もうとすることは破滅を導くことになるということを示していたのかもしれない。
つまり、アルファは結果ばかりを求めて短絡的な手段に固執したが故に道を誤ったのである。
関連タグ
ゼノブレイド3 新たなる未来 エイ(ゼノブレイド3) アルヴィース
デウス:ゼノシリーズの始まりであるゼノギアスのラスボス。「容赦なく命を奪う冷徹な機械の神」、「復活の為に1人の女性を操り暗躍させる」、「白い体色に赤いラインと目玉模様の翼」など共通点が多い。マシューがゼノギアスの主人公フェイを想起させるのも相まって、アルファとの戦いはゼノギアスの最終決戦を思わせる構図となっている。また、アルファという名前はゼノギアスのオープニングの「我はアルパなり、オメガなり」というモノローグとも重なる。