概要
『サルゲッチュ』のタイトルの通り、主人公達によって捕獲対象となっているサル達の総称である。
名前の由来は、シリーズの登場人物であるハカセが開発中の"ピークポイントヘルメット"こと通称ピポヘルを被ってしまった為、通常のサル以上の知能を身に付けて暴走した事による。
人語は理解出来る様であるが、スペクターや後述のウッキーファイブ、ピポトロンとは異なり話す事は出来ない。
元々は遊園地や動物園で飼われていたサルであるが、ボスザルであるスペクターに率いられて時代改変や世界進出、テレビ局の放送ジャックなどの手段によって人類を屈服させようと目論む。
モチーフはニホンザル。
但しコロコロコミックでの漫画版においては、テナガザルやとてもニホンザルとは見受けられないオリジナル種等のピポサルも存在する。
また『サルゲッチュ2』では、主人公サイドにいるピポッチが登場した。
基本的に各作品のクリア後に普通のサルに戻されて行く主旨のストーリーとなっているが、漫画版やアニメ版等ではピポサルのまま大人しく一般の社会人(サル)をしている個体も多い。
シリーズの大ヒット、愛らしいデザイン、耳に残るテーマソング等によって、ピポサルはSCEIを代表するキャラクターにもなり、マクドナルドのハッピーセットのグッズ化もされている他、マクドナルドオリジナルのPS2ソフトして配布され、メタルギアシリーズともコラボしている。
ピポサルの性質
ピポサルは基本的に穿いているパンツや着ている上下服の色によって性格や戦闘能力、攻撃手段が分けられる。
『サルゲッチュ3』ではゲットアミを奪うサルもおり、こちらが逆にゲットされてステージから強制退場させられる場合もある。
番外編であるピポサル2001では、パンツの色ごとに管理されているエリアが分けられてそれぞれ異なる衣装や装備で通称名が異なる。
同じくガチャメカスタジアムサルバト~レ、ミリオンモンキーズではプレーヤーキャラとして白、桃色以外が揃った「サルチーム」に分けられており、ガチャメカの種類に多少の違いが出る。
パラメータは基本的にすばやさ、こうげき、けいかいが5段階評価で存在する。
すばやさ:文字通りの逃げ足の速さ。
こうげき:基本的に高い程激しく攻撃する。
けいかい:高い程プレイヤーをすぐ察知する。
- 黄色パンツ
シリーズでもっともスタンダードで各メディア向けでも代表的なサル。
主に逃げながら「ひっかき」攻撃や「石ころ」を投げて抵抗して来る他、『3』では新たに「スピンアタック」を習得している。各本編作序盤が終わる頃には「レーザー銃」で武装した個体も多い。
レーザー銃について『初代』では何発か連射して来たが、レベル調整からなのか2以降は単発式となる(但し、当たり判定が大きく長く残る様になった他、『2』ではボス以外ではビスケットが半分割れるだけだったのが『3』では当たると無条件でビスケットが1枚割れる仕様になった)。
『ピポサル2001』でも通常のピポサルとして登場。攻撃はひっかきでは無く怒りの右ストレート。
『サルバト~レ』ではサルテックファクトリー製の近未来的で物々しいガチャメカを使うサルチームとは対照的に、棍棒型メカボーやひまわり型トビトンボ等やたら自然派志向なメカを使う。
アイスタンクの説明によるとアイス屋さんの協力を仰いで作ったとの事なので、金欠なりにガンバル苦労人タイプとも見受けられる。
- 水色パンツ
タレ目が特徴のサル。
基本攻撃は黄色パンツと同じく「ひっかき」攻撃や「石ころ」で攻撃、まきびし代わりのバナナの皮等で、戦闘能力は最弱クラスであるが『3』では黄色パンツと同様に新たに「スピンアタック」やステージの衣装に合わせた攻撃も習得しており、怒った時には手強くなった(特に、『3』の「こヤギだいおう」は序盤でありながら能力値が異常に高く、水色と舐めて掛かると即座にやられてしまう)。
但し非常に臆病な性格から警戒心は強めで、思わぬ場所に隠れていて探すのに時間と労力費やす事も多い。
『ピポサル2001』では南国の海辺を思わせるエリアで管理されているからなのか、泳ぎの早いスキューバサルとして登場し時折ウニを投げ付ける他、メイン攻撃は水中では両手ではたく攻撃、地上では見た目の気弱さからは想像出来ない怒りの右ストレートが飛んで来る。
『サルバト~レ』ではメカヨンクの扱いが非常に上手く、威力も操作スピードも最強クラスの上勝てばポイントを2倍で獲得出来る。
因みに、サルの中では唯一女の子らしい。
漫画版初期では、良く不運に遭う気弱で泣き虫な個体が頻繁に登場していた。
- 青パンツ
『初代』では水色と同じくタレ目であったが、『2』以降は一部作品を除いてゴーグル、スニーカー、マフラーを着用している。
基本的に逃げ回りながら「石を投げる」程度であるが、その逃げ足が非常に速くダッシュフープや待ち伏せ作戦を使い熟せていないと苦労する(尚、『初代』ではダッシュフープを当てても怯む程度だったが『2』以降は当てると必ず転ぶ為、ゲッチュし易くなった)。
更に終盤のステージでは他のパンツと同じく銃火器やUFOを使用して攻撃して来る為、かなりの強敵と化す。
『ピポサル2001』では砂漠地帯のエリアで管理されており、主人公に正面から見られると立ち止まってしまうサボテンサルとして登場したまにサソリを投げ付ける他、これまた気弱そうな見た目からは想像出来ない頭突き攻撃をして来る。
『サルバト~レ』や『ミリオンモンキーズ』ではダッシュフープやダッシュ用ブーツ等高速移動アイテムを駆使する。
因みにラチェット&クランク3では、コマンド入力で入手出来る主人公用のコスチュームの1つとして何故かタレ目の青パンツサルも設定されている。
- 白パンツ
『初代』と『2』以降では大きく性質が異なる。
『初代』では黄色より警戒心が強く索敵能力が高い設定であったが、『2』以降はぐるぐるメガネを掛ける様になり警戒能力が弱体化。
但し基本攻撃が火力は強くないが「爆弾」に変更され、「科学者」キャラの強調からなのか戦闘用ロボット等に乗り込む個体が増えた(稀に「ひっかき」や「石ころ」で攻撃する個体も居る)。
『ピポサル2001』では基本的に『初代』の設定のピポサルであり、プレイアブルとして使用するにあたって黄色パンツとの差別化が難しかったのか起用されなかった。
漫画版では、詳細は不明であるがスペクターの側近の科学者としてぐるぐるメガネの白パンツサルが初期から登場している。
- 黒パンツ
サングラスとネクタイがトレードマーク。
基本的にマシンガンで武装しており初代ではかなりの強敵であったが、『2』以降は鈍足、命中率の低下、弾を込める時間、銃器を取り上げるガチャメカの登場等によって比較的捕獲がし易くなった。
『ピポサル2001』では雪や氷の張った池のあるエリアで管理されており、動きの速いスケートサルとして登場し雪玉で攻撃する他、メイン攻撃は飛び蹴り。
サルバト〜レではパチンガーで7連射攻撃が可能。
漫画版でもスナイパー役や護衛役として初期から登場している。
- 赤パンツ
目付きの悪いツリ目のサル。
『初代』では「戦いのプロ」として1個体が「ひっかき」、「石ころ」、「ミサイル」や「爆弾」、「マシンガン」等を駆使する最強クラスであったが、『2』以降はボクシンググローブを身に付けて基本的にやや強力な「パンチ」攻撃のみとなった。
『ピポサル2001』ではラスボスのスペクターが潜むエリアで管理されており、セグウェイにも似た戦闘マシンに乗ったタンクサルとして登場し自走式の子機型爆弾を移動させて来る(因みに、本作でも「最強のサル」と紹介されている)。
- 緑パンツ
特殊なゴーグルを掛けている為とても目が良く、警戒心が非常に高い。
基本攻撃は背中に背負った発射台からの命中率の高い「ロケットランチャー」(『2』以降はミサイルに改称)であるが、『2』以降はサルの足とミサイルの速度がかなり遅めとなった他、ミサイルが破壊可能になった。
逆に、『初代』ではロケットランチャー上記の通り高性能である上に、破壊が出来ない為、総数は少ないがほぼ全員が強敵として立ちはだかる。
『ピポサル2001』では不気味な墓地をイメージしたエリアで管理されており、棺を背負ったカンオケサルとして登場し髑髏を投げて来る他、メイン攻撃は棺桶で殴り掛かって来る。
『サルバト〜レ』では、トビトンボの高さと滞空時間が長さが特徴的である。
- 桃色パンツ
- マルチタイプ(サルレーダーでは虹色)
上記に属しないサル。
特徴的なコスプレをしている個体が殆どで、攻撃手段も様々である。
しかし、良く見てみると大半が黄色パンツのピポサルと同じ顔をしている他、コスプレが破壊されて丸裸にされた場合は水色パンツと青色パンツの顔のピポサルだったりする。
ピポサルの乗り物
サル達の中にはUFOや固定砲台といった乗り物や戦闘兵器を使って主人公たちを迎え撃つ個体もおり、中には主人公もメカを使わなければまともに戦えないものもいる。
グレート戦隊ウッキーファイブ
『2』で初登場し、『3』では「活劇戦隊ウッキーファイブ」と改名した。
バナナミンZによって更に知能と戦闘能力が強化されたピポサル達で、スペクターサイドの幹部。
戦隊と名乗っているが基本的は一人ずつ主人公と対決する。
尚、ゲーム本編や漫画版等では、各メンバーの性格やスペクターとの関係性が多少異なっている。
メンバー
へんしんのピポサル
一回目のスペクター戦後に獲得する。
『初代』、『2』で1周目クリア後に入手する「マジックパンチ」の代わりになる物でピポサルの着ぐるみを着た格好になり、変身することでバナナの匂いが目に見える様になり、匂いをたどっていき匂いのする壁をノックする事で、ステージに隠されている楽屋に入る事が出来る。
他にも挨拶やダンスも可能で、ピポサルに向けてやる事で反応を楽しむ事が出来る。
変身時間は10分と非常に長いが、この姿ではノックとヒップドロップ以外に攻撃手段は無く、ゲッチュも出来ない為、楽屋の扉を開けたら即解除しても構わない(但し、ピップドロップは回数を当てればピポサルをノックアウト出来る他、ボス相手にも普通に有効手段となったりする)。