サルゲッチュ3
さるげっちゅすりー
「ジャンガジャンガゲッチュしよう!」
「ピポサルを捕まえて、おサルな番組をやめさせろ―!」
2005年7月14日に、ソニー・コンピューター・エンターティメント(SCEI)より発売されたPS2専用ソフト。
英語でのタイトルは「Ape Escape3」。
ピポサル捕獲のため過去へのタイムトラベルを題材にした1作目と、現代の世界中の国や地域へ飛び出す2作目に続き、今作ではピポサル達が制作するテレビ番組の撮影スタジオやロケ地を駆け回るストーリーとなる。
前作に続いて主人公がまた交代となり、プレーヤーは双子の姉弟から一人を選択する。
サポート役や敵役として新キャラが登場した一方で、これまでの主要キャラは未登場又はメインストーリーに関わらない形となった。
ステージなどのBGMについては一部でシリーズ過去作品のものを編曲の上で流用している他、クラシック曲のアレンジも一部存在する。
さらに作中ではラチェット&クランクシリーズやメタルギアソリッドシリーズ、当時若手で大ブレイクしていたお笑いコンビのアンガールズとのコラボが行われている。
シリーズ本編のナンバリング作品は現在に至るまで今作が最後となっており、以降はスピンオフ作品のみとなっている。
発売から7年後にはオリジサルサウンドドラックのタイトルで音楽CDが発売された。
「人類の屈服」と新たな野望を目指してまた暴走を始めたスペクター。
今度は人間の科学者Dr.トモウキを味方に迎え入れ、自身が立ち上げたテレビ局を利用した一種の洗脳作戦によって多くの視聴者のやる気を奪い、「ナマケモノ」状態にしてしまう。
この影響でハカセ達が行動不能になってしまい、難を逃れたナツミはハカセの元助手であるアキエ達に救援を求め、新主人公達の冒険が始まる。
主人公
本作のW主人公を務める双子の姉弟。小学四年生。
味方キャラ
ナツミやハカセに代わってオペレーターを務める女性科学者でサトル達の叔母。
今作はメインストーリーに関わらないが、これまでの味方主要キャラの中で唯一本編でセリフ付きの出番がある。
カケル達と同じくナマケモノ状態となってしまう。
本作では後述のミニゲームの一つのみに台詞があり、ロイ・キャンベルと旧知の仲である事が明かされる。
歴代作の主人公であるが、今作はナマケモノ状態となった上に台詞もなかった。
クリア後はハカセと同じく正気を取り戻したらしく、エンディングのイラストではスペクターの銅像を打ち倒すなど騒動の後始末を手伝っていた模様。
ま特定のパスワードを入力させると2人のコスプレをした激レアサルが出現する。
敵キャラ
シリーズ恒例のラスボス。
今回は「スペクターTV」のオーナーという事もあってか、終始スーツを着ている。
今作では反撃の際、メカボーやゲットアミを奪う個体も現れた。
今作で初登場したスペクターに協力する科学者。
雑魚キャラであるテレボーグを開発し、終盤では自らも戦闘ロボに乗り込んで立ちはだかる。
今作はテレビ番組をテーマとしている事もあり、それぞれの主演作品に合わせた服装をしている。
登場順は以下の通りとなった。
シリーズ直前作のサルバト〜レに登場した特殊なピポサルグループ。
今作では特定のパスワードを入力する事によって出現する激レアサルとなっている。
ミニゲームでのゲスト出演
ひみつゲーム「メサルギアソリッド」での主人公。
スネークの戦闘データをインプットした特別なピポサル。
全年齢作品のため大幅にアレンジ、マイルドにされた格闘技や果物型の火器を使う。
ソリッド・スネーク(CV:大塚明夫)
・ガチャチップの所持上限が3桁から4桁に増加。
・ガチャボックスがアキエの研究所近くの商店街に変更。
おみくじ等が無くなったかわりにビスケットや秘密の写真などのアイテムを自由に選んで購入できる。
・コレクション要素から4コママンガが無くなった。
・「ダイビングジャンプ」操作が取り止めとなり、マジックパンチや前作で登場した新ガチャメカも未登場。
続投となったものでもメカヨンクは交換ボディのうち、寿司とティッシュペーパーがなくなる。
・オヨゲッチャー(ミズメカ)で行動できる範囲が狭くなり、アミも遠くに発射されなくなった。
・ザコキャラが生身のモンスターから全てロボット(テレボーグ)に置き換わる。
・ボスキャラの倒し方などが掲載されている「ヒントブック」の追加。
・星座占いが追加。
・ピポサルの中にメカボーやゲットアミを奪う個体が存在し、アミで攻撃されるとこちらがゲッチュされてステージから強制退場となってしまう。
またアイドルとしてのサヤカのファンであるピポサルも多くおり、プレイヤーキャラとして選択した彼女を目の当たりにするとメロメロになって動きが止まるのでゲッチュしやすくなる。
・激レアサルの出し方が前作ではウッキーウッキーディスクという無料配布のディスクで激レアサルを呼び出す事が出来たのに対し、今回はパスワードで出現させる仕組みになった。
・完全クリアしたステージをピポサルを再び出現させた上で制限やノルマのないフリープレイモードで選べるようになった。
・2周目のクリア仕様として後述のサばいばルモードが登場。
アキエが発明したバケルギアによる機能。
バケルエナジーを消費して短時間だけ特殊機能を持つコスチュームに変身する事が可能。
日本語版ではどの変身でもステージクリアのポーズは同じであるが、海外版ではコスチュームに合わせたポーズに変更されている。
・ピポサル
文字通りピポサルの着ぐるみを着る。
隠された楽屋を開けられる上に他のピポサルから警戒心を解く効果があるが、変身したままではゲッチュが出来ない。
戦闘ではなく索敵用だからか他のへんしんの時間制限が30秒なのに対し、これのみ10分と非常に長い。
・ボート
ゴムボート型で主人公が触れるとダメージを受ける溶岩や氷の海を渡る。
・タンク
戦車型でマシンガンとミサイルで障害物を破壊できる。
・ロボット
2作目で登場したピポッチをモデルにしている。
前作とはカラーリングが変更され、攻撃方法もガラガラ型の棍棒から「ブーストアタック」とパンチに変更された。
・スポーツカー
今作より初登場したレーシングカー型。
ゲッチュマンに変身した状態で乗ると250kmのスピードを出せる。
・フライングタートル号
こちらも初登場でプレーヤーが選ばなかった主人公が操縦する。
トモウキロボとの戦いでは周囲をただ飛んでいるだけであるが、最終決戦のスペクター戦では主人公の足場となってサポートする。
ピポサルが出演するショートムービーを楽しむ施設・モード。
各ステージに置かれているビデオカメラの先にいる撮影対象のピポサルをゲッチュする前に撮影する事で新規登録する。
うっかりゲッチュしてしまってもフリープレイモードで再出現させる事も可能。
また、獲得した背景とボスザル達を除くピポサルでの撮影でオリジナルのショートムービーを作成できる。
その名の通りジャケット0で全てのステージをひたすら通しで進んでゆく上級者向けモード。
バケルストックの追加は不可能であるが、1作目のエナジーチップのようにガチャチップを1000枚集めるごとにジャケットが一つ増える他、ステージをクリアするごとにセーブが出来る。
本編とは別データ扱いになるので上書きしないよう注意。