メサルギアソリッド
すねーくえすけーぷ
正式タイトルは『メサルギアソリッド スネークエスケープ』。(サルゲッチュの海外名が「Ape Escape」であることから、エイプとスネークで掛けられている)
メタルギアシリーズの生みの親である小島秀夫氏がサルゲッチュのファンであったことからこのコラボが実現した。
なお、前年に発売されたメタルギアソリッド3にはサルゲッチュをモチーフにしたミニゲーム「猿蛇合戦」が収録されている。
本作はゲームを進めることでショップに入荷し、購入することでプレイ可能だか他のひみつゲームとは違い、本作のみ価格が573チップとなっている。だが、サルゲッチュ3本編クリア(1度目のラスボス撃破後)したセーブデータがメモリーカード内にあればパスワードで「ゆめのきょうえん」を入力すれば、全ファイル内に「メサルギア」がタダでゲッチュできる。
サルゲッチュシリーズがCERO-Aの為に、残酷な演出は全く無く、セリフの内容が子供向けに調整されている(例:「グイッと」・「コンコンコン」などの擬音、三人称が「キミ」、「戦争」が「戦い」に置き換えている等)。
また、操作方法がサルゲッチュ感覚になっている上、敵兵であるピポサル達は本家以上に手強くなっており、ちょっと視界内を掠めるだけで即座に発見してくる上、無線を妨害しきれなかった(無線中のサルを攻撃して気絶させられなかった)場合、即増援が送り込まれ、アラートも確定してしまう。
他の変化点として、CERO-A故に敵を殺傷できない為、本来縛りプレイの一種であるノーキルを強要され、アラートしてしまうと敵を減らしてやり過ごすことも不可能となる。
更に、アラート中は柵が上がってしまい、前後のエリアへ逃げることができないため、エリア変更でアラート解除が行えない。
気絶時間も非常に短くその場しのぎにしかならないため、敵を全滅させてアラートの強制解除が不可能であり、ほぼ確実に30秒(ゲキヤバ!→マジヤバ→ヤバイ…の順にそれぞれ10秒ずつ)拘束されることになる
ライフはHP製でどんな攻撃も五発食らえば終わり、回復アイテムのレーションも落ちてあるものを拾うしかなく、好きな時に使用することができない。
本家をやりこんだユーザーでも、多くの者は苦戦するであろう(一応ゲーム開始時の無線でスネークから注意をしてくる)。
子供向けの本編の為にこのミニゲームでメタルギアシリーズを知り、同時に初めてプレイした発売当時のプレイヤーも多い。
ある日、特殊な訓練を受けたピポサル兵達が最新型の秘密兵器「メサルギア」を強奪してある基地に立てこもる事件が発生した。ピポサル兵達は政府に「72時間以内にバナナ100億本を要求し、それがもし通らなければメサルギアからナマケモノ砲を発射する」と布告する。
政府からの申し出を受けたロイ・キャンベルは、伝説の傭兵であるソリッド・スネークを現地に送り込むが、通信が途絶えて行方不明となってしまう。キャンベルはハイスクール時代の友人であるハカセに協力を依頼し、ハカセはスネークのデータを身に着けたピポサル「ピポスネーク」を派遣させる事に。
果たしてピポスネークはスネークを見つけ出し、メサルギアの暴動を止める事ができるのか!?
本作の主人公。伝説の傭兵ソリッド・スネークの戦闘データをインプットしたピポサル。見た目はMGS2風のスネークを模しているが使用言語はサル語。
スネーク同様に大塚明夫氏の渋格好良い声で喋る。
バナナに引っ張られそうになったり、褒められると調子に乗ったりと、スネークをインストールされていても猿は猿であることが窺える。
EDでは「その日その日を生きる」といい、帰還するスネークと別れ一人荒野に歩き出して行ったが「スネークの戦闘データ」というソリッド・スネークの出自からして相当な軍事機密を所持したまま逃亡したことになるのだが、後々に捕獲されたのだろうか?今もどこかで元気にやっているのだろうか?
メタルギアソリッドの主人公。過去3度にわたり、メタルギアの脅威から世界を救ってきた伝説の英雄。ただ、ピポスネークが名乗った時、「なるほど二人のスネークか」と笑いながら言っている為リキッドとはまだ会っていない可能性がある(猿蛇合戦で言及されるオタコンの話題はメサルギアでは出ない。サルゲッチュ3はMGSの事件と同年である2005年に発売された為、本作は前日談に値すると思われる)。
外見のグラフィックは父であるネイキッド・スネークの拷問時のものを流用している(CERO-Aの為、片目は負傷してない)。本作ではメサルギア格納庫付近で負傷し、同時に無線機の故障で広範囲の周波数が発する事が出来ないので、救助に向かったピポスネークのアドバイスを与える役になっており、何故かピポスネークとも意思疎通ができる(サル語も話せたらしい)。
スネークの元上官であり、本作ではハカセの友人(ハイスクールの同期だとか)という設定でもある。新型メサルギアを強奪しある基地に立てこもったピポサル達を捕獲とスネークの救出のためにハカセに依頼する。なお、サルたちの要求はバナナ100億本を要求し、72時間以内にそれが通らなければ、ナマケモノ砲をメサルギアから発射すると言うムチャな要求をする(相手はサルだから細かいことは考えてない…ハズ)。
ピポヘルの生みの親。昔のあだ名は「ストーンヘッド」と呼ばれてたらしい。
冒頭ムービーにて大佐と通信しているがその途中でなぜか突然顔がメタルギア風のリアルタッチになる。
オタコンへの技術提供もしているらしい(なお、オタコンの話題は本作には登場しない、もしかしたらこの時期はまだ面識がないのかもしれない)。
名前のみ登場。キャンベルは当初、ピポサルのスペシャリストである彼らの協力を要請しようとハカセに連絡したが、4人共夏休みの林間学校に行ってて翌週まで不在になっている(キャンベルは「国家の非常事態なんだぞ!」とツッコんだが、ハカセは「一生に一度の学校行事」と論破された)。また、サルを捕まえるゲットアミも故障している為、代理はムリであった(代わりにピポスネークが送り込まれた)。
ピポオセロット
オセロットそっくりのピポサル(リキッドではないのか…)。
ピポサルの武装蜂起のリーダーであり、なおかつバナナ100億本という価格的にも物理的にも不可能な無茶振りを仕掛けてきた今作の黒幕。サルだから仕方ないね。
登場自体はラストステージ最終盤だけで、スネークをポカポカと気の抜ける音で殴り拷問している。
近づくと即座に逃亡、メサルギアに搭乗し猛攻を仕掛けてくる。
メサルギアを破壊すると「おとこのケジメ」としてピポスネークとピポオセロットの殴り合いが開始し、何度も打撃を与え気絶させるとEDとなる。
あまり調子に乗って殴り続けると回転アタックでカウンターを仕掛けてくるのでよく見極める必要がある。
素手
初期装備。ピポオセロットとの決戦はこれ一本で戦うこととなる。
長く倒すとひたすら引っ掻き攻撃、連続して「コンコンコン」と倒すと引っ掻き→胴回し蹴り→サマーソルトのコンボが発生し、前二つを外してもトドメのサマーソルトさえ当たれば一撃で昏倒させられる
バナナピストル
同じく初期装備でその名の通りバナナ型のピストル。原作の麻酔銃に該当するが、敵兵に対するヘッドショット以外では大量の弾を必要とするため効果が薄い
衝撃で気絶させるタイプのようで、非殺傷銃なのに監視カメラを破壊できる、また、本家のように足や手を撃っておいて、時間差で昏倒させるようなプレイは不可能
パイナップルボム
パイナップル型手榴弾(グレネード)。ボス戦には有効。拘束されているスネークの前に投げつけると…?
本家と違いピポサル兵は爆発音に反応しないため気軽に使えるが、弾の枯渇に注意
スイカボム
地面に設置するスイカ型爆弾、C4枠。
設置後、スティックボタンを押しこむ爆発する。ヒビの入った壁に穴を開けることもできる。特定のステージではスイカボムそっくりの敵が仕掛けた地雷が設置されているが、本家と違いホフク移動による回収が出来ず、触れた直後に爆破してダメージを受ける(スネークも一応その事を注意をするようにと言っている)が、飛び込みで突っ込むと起爆自体はするがダメージを受けずに処理できる。拘束されているスネークの前に設置して爆発すると…?
ダンボール
メタルギアシリーズではおなじみの身を隠すアイテム。
本編でのいないふりに相当するアクションで、じっとしている間は視界に入ってもバレないで済み、被ったまま移動できる。
ひみつきち、けっせん!メサルギア、オトコのケジメ以外は全てサルゲッチュ3の本編ステージをイメージしているほか、ボスキャラはメサルギア、ピポ・オセロットを除き全てサルゲッチュ3本編に登場するテレボーグである。
しかし、本編主人公の身軽さを想定したアクションの速度や精度が据え置きのため、本編ではボスですらない雑魚でも、メタルギアさながらのもっさりアクションであるピポスネークにとっては非常に素早く頑丈であるため相当な脅威と言える。
ひみつきち
最初のステージ。メタルギアシリーズの世界観を意識した基地ステージ。ボスはなし。
ドンドコゆきまつり ほくぶ
雪が降りしきる北国が舞台。監視カメラとジライ(地雷)が初登場、ボスはサルローダー。
とのさまじょう とうぶ
和風の城が舞台。レーザートラップ(触れると即アラート)の初登場、ボスはサルUFO。
とこなつアイランド なんぶ
南の島が舞台。メサルギアの制御システムが置いてあるが…、ボスはマンモスロボ。
ウエスタンビレッジ せいぶ
西部劇風の街が舞台。ボスは下記のメサルギア
けっせん!メサルギア
メサルギアとの決戦の地、徐々に崖側に追い込まれていき、端に到達すると問答無用でゲームオーバー。
オトコのケジメ
メサルギア撃破後に強制的に突入する最終ステージ。ピポオセロットとの1vs1の最終決戦。
各ステージ内の敵兵が持っているドッグタグならぬ「モンキータグ」を所持している。素手でダメージを与えて気絶させると落とす。全て入手すると、エンディングムービーとピポスネーク、ピポオセロットが登場するサルシネマが入手できるパスワードが確認できるようになる。
また、各ステージに敵兵に捕まっている捕虜のピポサル達がおり、一周内で全員助ければ、本家の「無限バンダナ」と同様の効果を持つ「怪獣キャップ」を獲得出来る。ただし、上記の通り序盤のステージから捕虜がいる為、わざわざ敵がいる中に後戻りをするよりも武器の残量が引き継げる2周目以降で救出した方がいいであろう。
今回の事件と猿蛇合戦がメタルギアソリッドの同一時系列上に存在すると仮定するとソリッド・スネークはとんでもなく可哀想な目に合っている事になる。
まずカケル達が2001年(ピポサル2001)時点では既に少年であることから考えて、メサルギア事件が起きたのはカケル達の林間学校の件から考え、シャドーモセス島事件発生直前である。
アラスカで隠遁生活をしていた中「サルに国家が脅されている」という意味不明な事態に無理矢理招集され巻き込まれ、いざ潜入してみれば軍人もかくやというガチ警備を掻い潜るハメになる。
そしてこういう時に限って無線まで故障して孤立無援、挙句の果てには援軍までサルと来ている。
それだけならまだしも「制御コンピュータが全て機能不全になったらメサルギアが自動起動」等というサルの発想とは思えないガチトラップを喰らい、動揺した隙を突かれサルに敗北、虜囚の辱めを受け、サルに助けられるという醜態を晒し、しかもそのサルのコードネームは(ピポ)スネークである。
この時はまだ笑う余裕があったが、この事件解決直後、ようやく馬鹿げた事件も終わり隠遁に戻った僅か数日後にFOXHOUND蜂起、またしても戦場に引き戻され今度は笑えない意味でもう一人の蛇と相対することとなる。
そうして原隊復帰させられた事に対するささやかな抵抗として長期休暇を取ったところ僅か一日二日(カケル達がまだ林間学校中であるため)でまたしてもメサルギア事件再発の兆候が確認され、朝四時に叩き起こされロシアに飛ばされ猿を捕まえるためにあちこちを駆けずり回ることになるのである。
流石に無理があるので猿蛇orメサルギアのどちらか(というか猿蛇でオタコンを知っているのに軍で長期休暇をとっているという矛盾がある)しか起きていないというのが自然かもしれない。
コラボ関連
MGS3:ソリッドがピポサルを捕まえるミニゲームが収録されている。大佐とハカセが友人の設定はそこから引き継がれている。サルゲッチュのコラボはあちらが先である。各リメイク版では残念ながら収録されてない。
ヴェノム・スネーク:任務のためにとある人物の記憶、戦闘技術を催眠で刷り込まれインプットされているという、ある意味ピポスネークと似たような境遇。
大乱闘スマッシュブラザーズ…後にスネークがゲスト出演している。XとSPに参戦している。
ラチェット&クランク…サルゲッチュシリーズとのコラボが数回にわたって行われており、サルゲッチュ3でもパスワード入力で同作の主人公を模したサルが隠しサルとして出現する。