概要
デビュー戦は5着だったものの2戦目でいきなりG1に挑戦すると2番人気で勝利。その後はアメリカの三冠であるケンタッキーダービー・プリークネスステークス・ベルモントステークスをすべて勝ち、37年ぶりのアメリカ三冠馬となった。ベルモントSの次走ハスケル招待SまでG1を5連勝・G2を含めると8連勝とした。トラヴァーズSで2着に敗れたもののBCクラシックに挑んで逃げ切ると、それを最後に引退。
現在は種牡馬として供用されている。
調教師のボブ・バファート調教師は、アメリカンファラオにとって寮馬であり帯同馬でもあり友達でもある、ポニーのスモーキーのおかげで心の安定を図れた事が、3冠達成や年度代表馬となる活躍を果たせた要因だったと語っていた。
データ
英名表記 | American Pharoah |
---|---|
性別 | 牡 |
生没年 | 2012-(12歳) |
血統 | 父:パイオニアオブザナイル/母:リトルプリンセスエマ/母父:ヤンキージェントルマン |
主な勝利レース | 米国三冠、BCクラシックなど |
馬名の由来は父パイオニアオブザナイルと母父ヤンキージェントルマンからの連想で、加えてオーナーがエジプト人であるためこの名が付けられたという。
なお、馬名にある『Pharoah』は誤記で、正しくは『Pharaoh』。
スペルミスに気が付かないまま登録されてしまったため、誤記のままで登録されてしまったという経緯を持つ。そのため、日本では『アメリカンフェイロア』と呼ばれる場合もある。
ちなみに、アメリカでは三冠馬の馬名は永久に再使用できないというルールがあるが、選出委員会が気を利かせたのか、『American Pharoah』と同時に正しいスペルである『American Pharaoh』も使用禁止の措置が取られている。
種牡馬成績
初年度産駒は2017年に生まれ、19年にデビューした20世代(22年現在5歳)。
日本へも産駒が輸入されており、初年度産駒からダノンファラオが20年のジャパンダートダービー、カフェファラオが翌21年のフェブラリーステークスを勝って存在感を示している。
芝適性の高さが魅力で、日本でも複数頭がすでに後継種牡馬として輸入されている。
産駒 | 性別 | 主な勝ち鞍 | 備考 |
---|---|---|---|
ヴァンゴッホ | 牡 | クリテリウムインターナショナル | 日本で種牡馬入り |
アズタイムゴーズバイ | 牝 | ビホルダーマイル | |
フォーウィールドライブ | 牡 | BCジュベナイルターフスプリント | 日本で種牡馬入り |
ダノンファラオ | 牡 | ジャパンダートダービー | 持込馬 |
カフェファラオ | 牡 | フェブラリーS | 日本で種牡馬入り |
リフレイム | 牝 | パラダイスS(L) | デビュー戦での大斜行と、その後のレースでもたびたび斜行する妙癖で有名となった。 |
関連記事
ジャスティファイ…同じく米国三冠馬