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概要

2012年生まれの日本の競走馬種牡馬

馬名はアメリカSFアクション映画リアル・スティール」から。

主な勝ち鞍はドバイターフ(2016年)、共同通信杯(2015年)、毎日王冠(2017年)など。

全妹にラヴズオンリーユーがいる。


プロフィール


経歴

2012年

北海道安平町のノーザンファームに誕生。

父のディープインパクトは、2005年に牡馬クラシック無敗三冠を達成し、種牡馬としても優秀だった。

母のラヴズオンリーミーは不出走だったが、母母のモネンバシアキングマンボの全妹、母母母は英・仏1000ギニージャックルマロワ賞ムーランドロンシャン賞BCマイルなどを勝利したミエスクであり、リアルスティールは3番仔であった。

クラブ法人「サンデーレーシング」が馬主となり、一口200万円/8000万円で募集された。


2014年

栗東の矢作芳人厩舎に入厩。当初は戸崎圭太騎手を鞍上にデビューが予定されていたが、追い切りにまたがった戸崎騎手から「ものすごくいい馬だが、この状態で使うのはもったいない。1週待ちましょう」と進言を受け、翌週のデビューとなる。


12月27日、福永祐一騎手を鞍上に阪神競馬場の新馬戦(芝1800m)に出走。好位につくと4角手前から後ろを3馬身半突き放す、クラシックを見据えた内容としては理想的な形で勝ち上がった。


2015年

2月15日、共同通信杯GⅢ)で始動。経験不足が不安視され3番人気にとどまったが、直線で余裕をもって抜け出した大本命ドゥラメンテを内側から交わして勝利。史上最短となるキャリア1戦での重賞勝利となり、「遅れてきた本物」としてクラシック路線に名乗りを上げた。


3月22日、スプリングステークスGⅡ)に出走。追い切りでは同輩の1勝馬を馬なりで突き放すパフォーマンスを披露し、無敗での皐月賞GⅠ)参戦が期待され単勝2.0倍の1番人気に推された。先行するキタサンブラックを上がり最速の33秒6の脚で追い込むも捉えきれず2着。それでも本番と間隔が近く目いっぱいに仕上げられていないという事情もあって評価は下がらなかった。


4月19日、皐月賞に出走。ステップレースを2連勝し中山競馬場への適正も高いとみられたサトノクラウンに次ぐ2番人気に推された。逃げるクラリティスカイをキタサンブラックの少し後ろで追走し直線で抜け出したが、ドゥラメンテの上がり3ハロン33秒9という驚異的な末脚の前に2着に敗れ、鞍上の福永も「きょうのところは完敗」と語った。


5月31日、東京優駿(GⅠ)に出走。福永騎手の進言でドゥラメンテを後ろから見る形を進選択した。道中で顔を上げて苦しくなるシーンがあり、最終直線で内にモタれて反応しきれず、ドゥラメンテのみならずサトノラーゼンサトノクラウンにも離された4着に終わった。レースの後、左前脚第1指骨の剥離骨折が判明したものの、矢作師は「それを差し引いても勝ったドゥラメンテの強さは別格で、「骨折がなければ勝っていた」と思うことはなかった」と回顧している。凱旋門賞への登録も行われていたが回避となり秋まで休養。次走には菊花賞トライアルの神戸新聞杯(GⅡ)が選ばれた。


9月27日、神戸新聞杯に出走。ドゥラメンテ不在で混沌とした中、断然の実績から1.9倍の単勝1倍人気に推されるが、スローペースで逃げたリアファルを捕まえられず2着となった。残る1冠・菊花賞(GⅠ)を目標に折り合い重視の追いきりや平地ウッドコースでの調教を消化し、3000m向きの仕上がりとした。


10月25日、菊花賞に出走。リアファルに続く2番人気に推された。中団少し前目のポジションをスムーズにキープしペースが乱れる展開を読み早めに仕掛け強烈な追い上げを見せたが、キタサンブラック鞍上の北村宏司騎手が最終直線手前で一度位置を下げてから埒沿いを伝ってもう一度進路をこじ開けるという巧さを見せ、2着に敗れた。有馬記念のファン投票では4万票以上を集め9位に選出されたが回避。翌年のドバイターフ(GⅠ)を目標とすることを発表し、クラシック期を終えた。

2016年

2月28日、中山記念(芝1800m・GⅡ)で始動。「ベストの距離ではない」と矢作師が言う通り菊花賞の反動が残る中での仕上げに苦心し、ドゥラメンテの3着に敗れた。


3月3日、ドバイターフにはライアン・ムーア騎手の騎乗で参戦することが発表された。前哨戦を叩いたうえで輸送前にも強烈なトレーニングを課され、万全の仕上げで臨む。


3月26日、メイダン競馬場UAE)でドバイターフに出走。

大本命であるフランスマイラーソロウの故障による出走回避があったものの、折り合いに問題があるため大外14番枠からの出走が不安材料で、事前評価は決して高いものとは言えなかった。



出遅れたが道中はしっかり折り合い、2、3番手あたりでレースの流れに乗り、直線半ばで先頭に立つと追いすがるユーロシャーリーンらを突き放し、悲願のGⅠ初勝利を海外で果たした。

矢作師はリアルスティールの1着入線を見て号泣し、「もう言葉にならない。紳士的に見ていようと思ったけど、叫ぶなんて思わなかった」「今までの悔しさがきょうにつながった」と語った。


6月5日、福永祐一騎手に乗り替わり、帰国後初戦となる安田記念(GⅠ)に出走。モーリスを警戒してか番手が想定されたレッドアリオン控えたことで、ロゴタイプが単騎で超スローペースを作りだす展開となった。これが原因でレース序盤に好位を取りに行った際に折り合いを欠き、直線で早々と余裕をなくし、ロゴタイプの11着に大敗し、初めて掲示板を外す。秋まで休養に入る。


10月30日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わり、天皇賞(秋)(GⅠ)に出走。モーリス、イスパーン賞を制したエイシンヒカリ、前年度覇者・ラブリーデイといった好メンバーがそろった。リアルスティールは夏負けで毎日王冠を使えずぶっつけでの参戦となったため7番人気。中団後方に位置取り、直線で馬場状態の良い大外からを一気に突き抜けたが、1馬身半差及ばずモーリスの2着に敗れた。


11月27日、ライアン・ムーア騎手に乗り替わり、ジャパンカップ(GⅠ)に出走。キタサンブラックに次ぐ単勝2番人気に推された。キタサンブラックに先行前目で運び直線で背後から外に出し真っ向勝負を挑むも、再度突き放され5着に敗れた。


2017年

2月26日、戸崎圭太騎手に乗り替わり、中山記念で始動。先行しながら4角手前でも鞍上の手綱に反応せず、ネオリアリズムの8着に敗れた。


3月22日、ドバイターフの連覇を目指しメイダン競馬場で調教を行っていたが、砂嵐の影響で外傷性鼻出血を発症し、直前で回避。秋まで休養となった。


10月8日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わり、毎日王冠に出走。ダービー馬のマカヒキワンアンドオンリーサトノアラジン優駿牝馬を勝ったソウルスターリングなど豪華メンバーの中、3番人気に支持された。テンションが高まったソウルスターリングが逃げるという予想外の展開となったが、直線を7番手から上がり32秒8の脚で追い込み、久々の勝利となった。次走にはBCマイルへの出走も候補に挙がったが、天皇賞(秋)に出走することとなった。


10月29日、ヴァンサン・シュミノー騎手に乗り替わり、天皇賞(秋)に出走。東京競馬場台風22号の影響で不良馬場となり、道悪が苦手なリアルスティールには不利であった。直線でじりじりと伸びたものの、キタサンブラックの4着に敗れた。


2018年

3月31日、ミカエル・バルザローナ騎手に乗り替わり、ドバイターフで始動。前年度の勝ち馬・ヴィブロスに加え、ネオリアリズム、クロコスミアディアドラといった国内有力馬とともに参戦し単勝1番人気に推されたが、直線で鋭い切れ味を見せたベンバトルに3馬身以上離された3着に敗れた。


6月3日、岩田康誠騎手に乗り替わり、安田記念に出走。見せ場なく厩舎の後輩・モズアスコットの15着に敗れた。


7月3日、放牧中に右前脚に種子骨靭帯炎を発症。馬主であるサンデーサラブレッドクラブが現役引退を決定。来春から社台スタリオンステーションにて種牡馬入りすることも発表された。


7月25日、JRAの登録を抹消。


2019年

社台スタリオンステーションに繋養され、種牡馬となる。血統背景が評価され、初年度は177頭の繁殖牝馬を集めた。シーズンオフからはシャトル種牡馬としてオーストラリアアローフィールドスタッドで繋養。


2022年

初年度産駒のオールパルフェデイリー杯2歳ステークス(GⅡ)で勝利。


2023年

初年度産駒のレーベンスティールセントライト記念(GⅡ)で勝利。2021年産のフォーエバーヤング全日本2歳優駿JpnⅠ)を制し、GⅠ級初制覇。


2024年度からはサトノダイヤモンド等とともにブリーダーズスタリオンステーションに移動することが発表された。


関連タグ

JRA  競走馬 矢作芳人 福永祐一

ラヴズオンリーユー:ドバイターフを優勝したその日に産まれた全妹。

キングヘイロー:国内で生産された世界的良血馬、福永祐一とのタッグでクラシックに参戦し未勝利、乗り替わりでGⅠ制覇など共通点が多い。


外部リンク

netkeiba – リアルスティールJBISサーチ|リアルスティール

JRA-VAN|リアルスティール

社台スタリオンファームによる紹介

東スポ競馬 – 矢作芳人連載「有言実行」(第42回~第45回がリアルスティールに関する内容)

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