プロフィール
概要
スマイルミーシャは日本の競走馬である。
主な勝ち鞍は園田ジュニアカップ、のじぎく賞、兵庫ダービー、園田オータムトロフィー 園田金盃、コウノトリ賞
馬名は冠名+平和に由来する人名からきている。
血統面では父はNHKマイルカップをはじめマイル重賞を5勝しており地方重賞馬を何頭か出しているカレンブラックヒル、母は中央の平地と障害競走でそれぞれ1勝したクリスマドンア、母父は秋の天皇賞の連覇と秋古馬三冠を達成し種牡馬として父、母父双方で活躍馬を出しているシンボリクリスエスである。牝系には曾祖母が愛G1勝ち馬の半妹にしてアメリカの重賞3勝含む9勝をあげたトルーリーバウンドがおり、子孫にはオークス馬シルクプリマドンナなどがいる。
2020年3月20日、浦河町の猿橋義昭牧場で生まれ、2021年の北海道サマーセールにて松野真一氏の所有馬となる。その後園田競馬場の飯田良弘調教師の馬房に入厩する。
2歳
820mの新馬戦では逃げてそのまま上り最速(2位とは1.3秒差)の脚で後続を突き放して8馬身差圧勝。2戦目の1400m戦JRA認定リミテッド(地元デビュー馬限定戦という意味)重賞で2着、3着と好走していたカタラや5戦2着4回で持ちタイムが良好なピックプリンサなどがおり、彼らの存在やキャリアの浅さを考慮されてか4番人気となる。しかし相手が強化された中でも2着に7馬身差つけての逃げ切り
勝ちをおさめる。
その後は2歳特別も中団からの差し競馬で5馬身差圧勝し、重賞である園田ジュニアカップに出走する。ここにはすでに重賞の兵庫若駒賞を勝った牡馬ベラジオソノダラブや新馬戦を2.3秒差で圧勝しJRA認定戦も勝ったヒメツルイチモンジ、園田プリンセスカップ勝ち馬アドワンら強敵を抑えて1番人気に支持される。先行策を取ったスマイルミーシャとベラジオソノダラブが4コーナーで先頭に踊り出ると逃げ切らんとするスマイルミーシャと差し返そうとするベラジオソノダラブが馬体を併せて叩き合い、内側から追い込んでくるヒメツルイチモンジらを8馬身差突き放し、最後に粘り切って勝利した。(重賞初制覇)
兵庫ジュニアグランプリで好走した地元馬がいなかったことと2歳重賞を勝ったベラジオソノダラブとアドワンやヒメツルイチモンジらを相手に無敗で重賞を制したことから2022年の兵庫競馬最優秀2歳馬に選出された。
3歳
3歳の始動戦はステップレースなどは使わずに兵庫3冠の1冠目である菊水賞に出走する。ここには3歳重賞の兵庫ユースカップを勝ってきたベラジオソノダラブや門別から移籍し全日本2歳優駿7着やゴールドジュニア(笠松重賞)勝ち、兵庫ユースカップ3着の実績を持つニシケンボブ、中央から移籍し兵庫ユースカップ2着後3歳A級特別を勝ってきたビキニボーイ、3歳A級特別を勝って立て直したヒメツルイチモンジなど強敵が揃っていた。しかし、当日の馬体重は-20kgと大きく減少していた。レースではベラジオソノダラブが逃げる中を徹底的にマークするもベラジオソノダラブが作り出したスローペースと減量もあってか直線差し切れず2着に敗れる。
グランダムジャパンシリーズ競走であるのじぎく賞では留守杯日高賞を勝ったワイズゴールドやル・プラン賞を勝ったマルグリッド、若草賞土古記念を勝ったサラキャサリン、ヒメツルイチモンジ、アドワンなど他地区の重賞勝ち馬やそれらの馬と接戦して来た馬が集結してきたが先行策から3コーナー手前で仕掛け、そのまま2着のマルグリッドに5馬身差をつけて圧勝した。
続く兵庫二冠目の兵庫チャンピオンシップは出走せず三冠目の兵庫ダービーでは兵庫チャンピオンシップで突き放されながらも5着に入ってきたベラジオソノダラブ、JRA交流戦を含めて3連勝中のオオエアクティブ、ビキニボーイなどが出走していた。
レースはスマイルミーシャ、ベラジオソノダラブ、ビキニボーイらが先行しけん制し合い、ヒメツルイチモンジ、グロリアドーロが後方待機策を取る。2周目の向こう正面半ばでスマイルミーシャとベラジオソノダラブが真っ先に仕掛け、グロリアドーロが捲り始める。しかし後続やベラジオソノダラブとの差はどんどん広がっていきそのまま3馬身差つけての圧勝。10年ぶりに牝馬による兵庫ダービー制覇となった。
ライバルへのリベンジをダービーの舞台で果たし、名実共に兵庫3歳馬の頂点に立ったスマイルミーシャは牝馬限定の古馬混合西日本交流重賞である兵庫クイーンカップに歩を進める。
メンバーは金沢から遠征してきた重賞18勝の女傑ハクサンアマゾネス、重賞3勝している高知のアンティキティラ、地元からは前年の園田金盃や楠賞などで牡馬に混じって3着に入っている実績馬クリノメガミエースなどがいた。
スマイルミーシャは先行するハクサンアマゾネスとアンティキティラの後方につけてマークし、3コーナー手前で差し切りにかかるが垂れたグリージャを交わして先頭に立ったハクサンアマゾネスに近寄る事すらできずにそのまま3馬身つけられて2着に敗れる。
他地区と古馬の壁にはじき返される結果となってしまったが3歳最後のレースに兵庫競馬のグランプリレースである園田金盃を選択する。
出走馬はベラジオソノダラブに2年前の北海道三冠馬で本年重賞3勝をあげているラッキードリーム、重賞2勝馬エコロクラージュ、摂津盃を勝って復活を果たした3年前の2歳王者ツムタイザン、新春賞勝ち馬のアキュートガールなどがいた。
レースはベラジオソノダラブが最初のコーナーで中団からハナを強引に切ると向こう正面半ばでラッキードリームとスマイルミーシャが先団から、ツムタイザンが後方から仕掛け始める。直線に入ると後方から追ってきたアキュートガールが大外を通って強襲を仕掛け、ラッキードリーム、スマイルミーシャ、ツムタイザン、アキュートガールの四つ巴の勝負になるがラッキードリームが最後伸びない中スマイルミーシャとツムタイザンが差し切って2頭並んだままゴールイン。結果は同タイムアタマ差でスマイルミーシャが先着していた。
3歳チャンピオン戦のダービーと古馬混合のグランプリレースを制した事でスマイルミーシャは名実ともに兵庫競馬のトップに上り詰めた。
4歳
4歳に入るとダート路線の改変によって地元園田開催となった兵庫女王盃(旧TCK女王盃)を目標として古馬牝馬限定重賞として復活したコウノトリ賞に出走する。
ここにはクリノメガミエースやマルグリッドなどが出走していたが大逃げを打った2頭を早めに捉えてクリノメガミエースに3馬身差つけての圧勝を飾った。