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モズメイメイ

もずめいめい

日本で生産調教されている競走馬。スタートダッシュの上手さで注目を集めている。
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データ編集


性別
生没年2020.2.18-(3歳)
血統父:リアルインパクト/母:インラグジュアリー(byフランケル)
毛色鹿毛
オーナーキャピタル・システム
調教師音無秀孝(栗東)

概要編集

生い立ち編集

父リアルインパクトは3歳にして安田記念を勝利し、7歳にはオーストラリアのジョージ・ライダーステークスを勝利したディープインパクト産駒のマイラー。種牡馬としては他にラウダシオンを輩出している。

母は米G1馬インランジェリーの初仔にあたる持ち込み馬で、血統背景から未出走のまま繁殖入り。本馬は2番仔。近親にはレッドベルオーブなどがいる。


また、短距離路線にてスタートの上手さで有名となったモズスーパーフレアと同じ馬主であり、名前にモズが入っているのはそのためである。


2-3歳編集

2022年11月、クリストフ・ルメール騎手を鞍上にデビューし新馬勝ち。

国分恭介騎手と共に挑んだ12月のつわぶき賞(1勝クラス:中京1400m)は3着に敗れるも、翌年2月にこぶし賞(阪神1600m)を武豊騎手鞍上で勝利。

次のチューリップ賞(GII:阪神1600m)も武豊の継続騎乗となったが、他の有力馬の陰に隠れ7番人気となる。レースでは先行スタート直後から先行しハナを取ることとなり、そのまま逃げ体制となり、最後の直線でコナコーストに迫られるがそのまましのぎ切って重賞初勝利。


これにより、牝馬クラシック初戦桜花賞の優先出走権も獲得し、出走を決定。前哨戦を勝ったものの、リバティアイランド一強ムードの中で他にも強豪が揃ったため、7番人気という評価だった。

武豊に先約があったため和田竜二騎手鞍上で挑むも、前走で2着だったコナコーストにマークされたこともあってかなりハイペースで逃げを打つこととなり、残り200mで失速し13着に敗れる。


陣営はこの結果を受けて短距離路線に切り替えることを検討し、5月は京都での1200m戦の葵ステークス(GIII)へ出走。鞍上は再び武豊となる。

1番人気はかのサクラバクシンオー直系で短距離4連勝中のビッグシーザーで、モズメイメイは4番人気だった。

以前からスタートの上手い馬だったが、このときはゲートが開いた瞬間他馬に1馬身近く差をつけるという凄まじいロケットスタートを決める。その勢いたるや、百戦錬磨の武豊が後ろを二度見するほどだった。

武豊は「逃げなくていい」と指示を受けていたが、あまりにもスタートが良すぎたので行くしかないと判断。スタートの勢いそのまま、ルガルやビッグシーザーの追撃から逃げ切り、モズメイメイは初の1200m戦で重賞2勝目を飾った。


音無調教師は今回のロケットスタートに「フライングだわな(笑)」とコメントしたが、もちろんこれは冗談で、パトロールビデオを見ればちゃんとゲートが開いてからスタートしている(1頭だけ先にゲートが開いたわけでもない)。

また、後日に武豊が語ったところによると「スタート後に後ろを振り返ったのはカンパイ(発走委員が真正な発走でないと認めた場合に発走をやり直すこと)の合図である白旗が上がったかを確認するため」とのことである。

競馬用語のカンパイや白旗と書くとわかりにくいが、要は武豊自身もゲートの故障あるいは馬がゲートを突き破ったのではないかと思ったということで、予想外のロケットスタートだったのである。


この勝利でスプリント戦に確かな手応えを掴んだ陣営は、6月と7月は休養に当て、8月の北九州記念(GIII:小倉1200m)を前哨戦として、秋(10月)のスプリンターズS(GI:中山1200m)を目標に調整することを発表した。


北九州記念では松若風馬が騎乗。前走を快勝しているとはいえ、葵ステークスの7枠15番より外になる8枠18番という大外枠を引いた点や、武豊が「ゲートが開くタイミングが合わず、突進の反動で一歩目が遅れてしまう可能性はある」とコメントするなど、不安点はあった。

本番は2番人気。スタートの出遅れはなく、先行争いとなり、コーナー通過後の時点では2番手に位置していた。しかし直線での手ごたえがなく、そのまま失速して10着に終わった。


次走は予定通りスプリンタースSに挑むが、武豊に鞍上は戻ったものの、再び大外枠(8枠16番)。さすがに厳しいと思われ、12番人気に。本番では先行集団にはいたものの、力尽きてしんがり負けとなった。ここから陣営も馬も迷走し始め、11月はダートのJBCスプリントに挑んだかと思いきや同じ月の京阪杯に出て、それぞれテン乗りで11着と12着。ただ、12月は出走しなかったので、京阪杯が3歳最終戦となった。


4歳編集

京都牝馬ステークスから始動。ここもテン乗り(田口貫太)で挑み、ハナを取って逃げに入るも力尽き、12着で終わった。そのまま、短距離GIの高松宮記念もテン乗り(藤岡佑介)で挑み15着完走。ここまで2桁着順が6連続と続いたため、同世代の評価の厳しさも相まって終わった馬という認識であった。その後、2桁着順の始まりとなった北九州記念に参戦。枠番こそ4枠7番となるが、18頭立ての16番人気という状況で誰も期待していなかった。唯一のプラスはテン乗りではなく、つわぶき賞で鞍上だった国分恭介が騎乗するというぐらいしかなかった。


だが、中団待機から差しを見せて3着入線。1着こそ3番人気であったが、2着は9番人気。3着はモズメイメイの16番人気となったため、7番絡みのワイドは万馬券。三連複は約25万。3連単は約79万の荒れたレースの一役を担った。


次戦としてアイビスSDを選択。7枠15番と同レースとしては有利な馬番を引いたことや前走の走りの影響もあり、久々の赤オッズ(10倍未満の人気)の3番人気。本番は外ラチ沿いを狙うつもりが、うまく誘導できず、外ラチから少し離れた位置で有力馬の後ろから追走。レース後半は外ラチ争いに加わらず、真ん中あたりを選択し、そこから伸びて、最後はクビ差捕らえてのゴール。葵ステークス以来の勝利を重賞で飾った。


次走だが、陣営としては、サマーシリーズ制覇を狙い、9月の中京でのセントウルS出走を予定している。


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