データ
概要
血統
父は現在希少となっているアメリカ発祥のヒムヤー系外国産馬で日本ではJBCスプリントを初めクラスターカップ、黒船賞2連覇などダート短距離重賞を9勝している、また種牡馬としては初年度産駒から金の鞍賞勝ち馬ブラックマンバや中央OP馬を複数頭出し、その後も九州ダービー馬イカニカンをはじめ中央や地方のダート路線で中々の勝馬率とAEIを出している。母は中央で3勝をあげた馬で祖母にアメリカの芝G1を勝利したフランス産馬オーブアンディアンヌがいる。母父はオーストラリアで芝短距離G1を勝ったスニッツェルで種牡馬としてはG1や重賞勝ち馬を多く出している。また母父としてはリステッドの福島民友カップを勝ったベルダーイメルがいる。
生い立ち
スペシャルエックスは4月27日に日高町の増尾牧場で産まれ、2021年の北海道オータムセールで1375万円で落札された。
2歳
その後は門別競馬場の田中淳司厩舎に入厩し能力試験も合格し、6/22のJRA認定フレッシュチャレンジ(認定新馬戦)でデビュー戦を迎える。スタートから素早くハナを切り、そのまま先行馬に一瞬も譲らず2着に5馬身差をつけて圧勝する。(この新馬戦のメンバーには岩手で重賞のやまびこ賞を勝つルーンファクターもいたが10馬身差以上つけている)
次走のJRA認定ウィナーズ(認定OP)でも後に東京2歳優駿牝馬を勝ちNAR2歳最優秀牝馬に選出されるメイド一トマムや岩手の南部駒賞を勝つエイシンケプラー、東海クラッシク一冠目の駿蹄賞をはじめ東海重賞を3勝するリストンがいたが逃げ切り勝ちをおさめる。
3戦目は重賞初挑戦となる門別2歳重賞のイノセントカップに出走し、後の若潮スプリント勝ち馬メンコイボクチャンや準重賞を3勝し重賞路線で好走を続けるデステージョを相手に勝利をし3連勝で重賞初制覇となる。
初めての他地区遠征となった鎌倉記念ではデステージョには5馬身差つけて先着するも後に南関重賞路線で活躍するヒーローコールに直線で差されて2着と連勝は途切れ、初の敗北となる。
その後も他地区遠征を続け交流競走の兵庫ジュニアグランプリでも逃げていたが直線で先行していたオマツリオトコに4馬身差つけられた2着に敗れる。年末の川崎で行われる交流G1全日本2歳優駿では兵庫ジュニアグランプリで先着したマルカラピッドにハナを奪われ第3コーナーからズルズルと馬群に沈んでブービー13着と惨敗し、初めて連を外した。
3歳
3歳最初のレースは地元の古馬混合の短距離重賞のエトワール賞に出走した。
ここには門別の短距離重賞を3勝し交流重賞でも好走しているスティールペガサスや昨年の道営スプリント3着の11歳馬スマートアヴァロン、A級戦で好走を続けるフジノパンサーなどがいたがスティールペガサスに次ぐ2番人気に押される。古馬相手にも果敢にハナを切って逃げるが直線でスティールペガサスに差されて2.1/2馬身差つけられた2着に敗れる。
その次のレースは地元の短距離交流重賞である北海道スプリントカップに出走した。
ここにはJBCスプリント勝ち馬ダンシングプリンスや東京スプリント2着のケイアイドリー、中央短距離OP戦を圧勝したアイオライト、スティールペガサス、スマートアヴァロンなどがいた。
レースでは好スタートを決めるもダンシングプリンスやジャスティンとハナを譲らず直線まで叩き合いになり前半3ハロンが33.7のハイペースとなったのが効いたのか相手もろとも後方馬に差されて7着に敗れる。
次に地元の古馬混合重賞グランシャリオ門別スプリントに出走する。ここにはスティールペガサスやフジノパンサー、中央からの移籍馬スマートダンディーなどがいたが古馬勢との斤量差-3㎏があったのが良かったか直線で猛追してくるスティールペガサスをアタマ差しのいで逃げ切り初めての敗北から6戦目にして勝利する。(これで重賞は2つ目)
その後も中央勢への挑戦は辞めずに地元の数少ない3歳短距離重賞の星雲賞ではなく盛岡の短距離交流重賞のクラスターカップに出走する。カペラSを勝ち海外遠征でも成果をあげたリメイクやそのリメイクをプロキオンSで破ったドンフランキー、東京スプリント勝ち馬リュウノユキナといった中央の一流馬やスティールペガサスがいた。
レースでは大外枠という不利があるも好スタートを切って中央馬相手に先行する。しかし直線で中央馬やスティールペガサスに差されて7着に敗れる。