プロフィール
生年月日 | 2020年3月25日 |
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欧字表記 | Continuous |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | ハーツクライ(JPN) |
母 | Fluff(IRE) |
母の父 | Galileo(IRE) |
生産者 | パカパカファーム(JPN) |
馬主 | D.Smith,Mrs J.Magnier,M.Tabor,Westerberg |
管理調教師 | Aiden O'brien(IRE) |
母Fluffは4戦1勝で目立った成績を残していないが、全姉Maybeの仔にSaxon Warriorがいる。
勝負服はデリック・スミス氏のものを使用している(紫と白)
経歴
デビュー前
クールモアグループの所有馬である母Fluffは2017年に来日し、2年連続でディープインパクトを付けていた。当初は継続してディープインパクトを種付けする予定だったが、種付けシーズン中にディープインパクトが体調を崩したため、急遽ハーツクライが代役を務めた。
引受先のパカパカファームにて生を受け、当歳の11月に母と共にアイルランドへ渡った。
2歳時(2022年)
8月、カラ競馬場7Fのメイドンでデビュー。好スタート好ダッシュで先手を奪い、逃げ切り勝ちを決める。
2戦目はサンクルー競馬場1600mのGIIIトーマスブライアン賞。中団追走からよく脚を伸ばしハーツクライに産駒欧州重賞初勝利をもたらした。
2歳時は2戦で終えた。
3歳時(2023年)
3歳初戦のダンテS(GII)はザフォックセズの3着、GI初挑戦となるジョッケクルブ賞はいいところなく8着に敗退した。
その後、キングエドワード7世S(GII)に出走。英ダービー2着のキングオブスティールから3.1/2馬身離された2着となった。
休養を挟んでグレートヴォルティジュールS(GII)に出走。デビューから無敗の3連勝中のグレゴリーが人気を集め、5頭立ての2番人気となる。中団追走から力強く抜け出し2着に3.3/4馬身差を付けておよそ11ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
そして迎えたセントレジャー。グレートヴォルティジュールSでのパフォーマンスが評価され前売りオッズでは1番人気であったが、最終的にはL.デットーリ最後の英クラシック騎乗であった(後に引退を撤回している)アレストが人気を集め、僅差の2番人気で本番を迎える。
スタートはまずまずに決め、後方待機で脚を溜め直線に向く。鞍上R.ムーアのアクションに応え直線の半ばで先頭に立つと、追ってくるアレストを2.3/4馬身退けクラシックタイトルをもぎ取った。
ハーツクライ産駒は英クラシック初勝利にして欧州GI初勝利。父父サンデーサイレンスの馬は英クラシック完全制覇を達成した。(2000ギニー:サクソンウォリアー(父ディープインパクト)、ダービー:オーギュストロダン(父ディープインパクト)、1000ギニー:ナタゴラ(父ディヴァインライト)、オークス:スノーフォール(父ディープインパクト))このうちナタゴラを除く全てがクールモアの馬である。
セントレジャー勝利後、追加登録料を払って凱旋門賞に参戦。クールモア・バリードイル勢からの参戦は本馬のみであった。
五分のスタートから馬群の内に入れ、中団後方の内ラチ沿いで道中を進める。じっくり追い出しを我慢してフォルスストレートを抜けると、やや外目に持ち出してスルーセブンシーズと併せ馬の形で馬群の間を縫って脚を伸ばしたが、勝ったエースインパクトからは離された5着に終わった。
その後、チャンピオンSへの参戦を予定していたが、当週に発熱があったため大事を取って回避し、次の目標をジャパンカップに定めた。日本生まれの海外調教馬が中央競馬の競走に出走するのは初であり、内国産種牡馬を父に持つ海外調教馬が中央競馬の競走に出走するのも初であった。
…しかし、直前の調教で歩様が乱れた事で無念の回避となってしまった。
4歳時(2024年)
8月のロイヤルホイップステークスでセントレジャー以来の勝利を挙げ、2年連続で凱旋門賞にコマを進めるものの、入線馬では殿の15着に終わった。
余談
本馬がセントレジャーを勝利したことによりハーツクライ産駒は日本版セントレジャーである菊花賞を勝利する前に本家セントレジャーを制することになった。
本馬が勝利したトーマスブライアン賞にて、C.スミヨンが他馬の鞍上に肘打ちをして落馬させる危険騎乗で騎乗馬サイロン共々2位入線後失格となっている。
・・・この時落とされた騎手が、2年後に凱旋門賞を制する男になると、このときの誰が知り得ただろうか。
関連タグ
オーギュストロダン:同厩・同期のディープインパクト産駒。英愛ダービーと愛チャンピオンSを制している。