データ
概要
ショウガタップリとは、金沢競馬場に所属する日本の競走馬である。主な勝ち鞍は金沢プリンセスC、金沢シンデレラC、金沢ヤングチャンピオン、ノトキリシマ賞、石川ダービー、加賀友禅賞、西日本ダービー
血統
父はダートG1を9勝し、産駒でもヴァケーション、イグナイター、スマイルウィとG1馬含め活躍馬を輩出しているエスポワールシチーで母は未勝利馬。母父は未勝利ながら父ウッドマン、母父ノーザンダンサーという良血から種牡馬入りしているが最も活躍した産駒が中央で3勝したゼンノエキスプレスのみで結果は芳しくない。(また母系でもハートフルビコー以外の産駒の子はこれといって結果を出していない)近親には川崎の重賞クラウンカップを兄弟で制覇したスプリングマンとホールドユアハンド、金沢3歳重賞の北日本新聞杯、石川ダービー、サラブレッド大賞典でそれぞれ2着、3着、2着と好走したサッキーヘラクレスがいる(全て兄弟姉妹である)。
生い立ち
2020年3月27日、北海道浦河町の斉藤政志牧場で母の14番仔として産まれる。
その後2021年の北海道サマーセールにて451万円で落札される。
2歳時
金沢競馬場の高橋俊之厩舎へ入厩。登録時に付けられた馬名の由来は「賞をたっぷり取れるように」という願いで彼女はこの後北陸の女王として君臨することでその願いを叶えることになる。
能力試験にも合格し、新馬戦では逃げを打ってそのまま上り最速の脚で突き放し、2着に6馬身差の圧勝でデビュー戦を勝利する。次戦は2歳特別戦に出走し3番手につける先行策から上り最速の末脚で4馬身差つけての圧勝。その後JRA認定戦を2連勝し金沢牝馬限定重賞である金沢プリンセスカップに出走。はじめこそ中団につけていたが第三コーナーから先頭に立ち、そのまま3馬身差つけての勝利。牝馬限定地方全国交流重賞の金沢シンデレラカップでも2歳門別馬や南関馬相手に中団から差して勝利。
金沢の2歳チャンピオンを決めるレースで牡馬も参戦する重賞金沢ヤングチャンピオンも兼六園ジュニアカップ勝ち馬ノブノビスケッツなど強豪がいたが2着馬に4馬身差をつける圧勝とデビューから無傷の7連勝、重賞は3勝、JRA認定戦は5勝(上記の重賞もJRA認定)、特別競走1勝という圧倒的な成績から2022年度金沢競馬最優秀2歳馬に選ばれた。
(2歳の重賞戦績は2022年の金沢2歳重賞4つの内3つ勝利しており、その内牝馬2歳重賞2つは独占、牡馬重賞も2つの内1つは勝利している。残りの兼六園ジュニアカップはノブノビスケッツが勝利)
3歳時
2023年は準重賞から始動し危なげなく2着に3馬身差つけて快勝。牝馬限定3歳重賞のノトキリシマ賞も先行策から上り最速で勝利。石川ダービートライアルでもあり、金沢三冠のうち一冠を担う重賞北日本新聞杯は回避して石川ダービーに直行する。主なライバルは北日本新聞杯を6馬身差の圧勝をしたノブノビスケッツ、その2着に入ったボストンコモン、ノトキリシマ賞2着、北日本新聞杯3着のスカイピース、ノトキリシマ賞3着のダイヤモンドラインなどがいたが好位につけると2周目第3コーナーから進出し、上り最速の末脚で2着ダイヤモンドラインに4馬身差の圧勝。10戦10勝、ここに無敗の石川ダービー馬が誕生した。
JDDにも登録はしていたが回避し、間12日で金沢3歳牝馬重賞の加賀友禅賞に出走。ここも勝利して11戦11勝と無敗記録を伸ばした。記録ならマルゼンスキーはおろかトキノミノルも超えるレベルである。
しかし8月16日、南関東の大井競馬場で行われた全国交流重賞の黒潮盃で南関の精鋭達に破れ、遂に彼女の連勝記録は終わりを告げた。
9月10日に佐賀競馬場で行われる重賞(西日本地区持ち回り制)西日本ダービーに出走し、先行策から3コーナー抜け出しで6馬身差突き放しての地方ダービー2勝目を挙げ、唯一の重賞勝ち馬兼地方ダービー馬の強さを見せつけた。(他地区のダービー馬らを始めとする重賞馬達は地元の古馬重賞へ向かったり地元デビュー限定という条件に当てはまらなかったことや怪我で出走することが出来なかった)
11月8日には黒潮盃の雪辱を晴らさんと川崎競馬場に赴き、3歳牝馬の地方全国交流重賞ロジータ記念に出走する。ここでは浦和桜花賞を勝ち関東オークスでは地方最先着を果たしたメイドイットマムやそのメイドイットマムをトライアルのサルビアカップで突き放して圧勝したマテリアルガール、変則岩手4冠馬ミニアチュールなどがいたが西日本ダービーでの勝ちっぷりを評価されてか3番人気に推される。しかしレース中に頭を上げて引っかかるような様子を見せ、直線ではよれたこともあってかメイドイットマムの圧勝劇を尻目に5着に敗れてしまう。(金沢所属馬でロジータ記念に出走した馬の中では最も着順は良い。)
12月3日には金沢の古馬に挑む為に金沢競馬中距離路線の総決算ともいえる中日杯に出走する。ここでは地方重賞19勝をあげていた女傑ハクサンアマゾネスやダイヤモンドライン、笠松オータムカップ勝ち馬のトランスナショナル、連勝中のテトラルキアやサクラルコール、セブンダートオーなどがいたが3番人気に推される。しかしレースは余り落ち着かないままに中団につけると直線で他馬にぶつけられたことも災いしてしまってか6着に敗れてしまう。(これが地元初の敗北だった)。
しかし、2024年8月に僅か4歳でこの世を去った。
現在、彼女の重賞7勝という記録は23世代の中で岩手のミニアチュール、ユメノホノオと並んでトップである。