解説
本家『ラブライブ!』において、μ'sのメンバーたちにも姉妹(例:高坂雪穂、絢瀬亜里沙)がいるが、同じグループで活動を共にしているわけではない。
しかし、『ラブライブ!サンシャイン!!』における、浦の星女学院のスクールアイドルAqoursの9人の中には、血を分けた姉妹がいる。3年生の黒澤ダイヤ(姉)と1年生の黒澤ルビィ(妹)がそれである。
黒澤家は地元・静岡県沼津市の名家であり、ダイヤはその長女として(あるいは姉として)、引っ込み思案でドジなところの多い妹のルビィを(子どもの頃から)見守り支えてきた。それゆえ作中では、ダイヤはルビィに対して割と厳しい一面を見せるシーンもあるが、同時に純真なルビィの存在はダイヤにとっての癒しでもあるようだ。
そのふたりの関係性については想像の膨らむところであり、心温まるものから、熱く激しく燃え上がるような、極めてロマンチックなものまで、様々な姉妹愛の在り方が想起されているようである。
また、2017年8月に発売された『デュオトリオコレクションCD VOL.1 SUMMER VACATION』では、待望の姉妹による初のデュエット曲『真夏は誰のモノ?』を披露。前作シリーズにおけるMermaid_festa_vol.1系統を引き継ぐ路線ともいえるラテン風かつ情熱的な曲調で、その歌唱を含めたクオリティの高さからファンの間でも好評を博している。
なお、G'sやスクフェスではルビィに対するダイヤの一人称が「お姉ちゃん」だが、アニメでは「わたくし」になっている。
身長差は8cm(ダイヤ162cm・ルビィ154cm)と結構差があるが、キャストの方はその倍近い15cm(小宮164cm・降幡149cm)もあるため、ライブなどで立って並んだ際は身長差が際立つ。
逆に年齢差は、黒澤姉妹が628日(グループ内で7番目に広い)とそれなりに離れているのに対し、キャストの方は年まで含めてもわずか14日しか離れてない(小宮1994年2月5日生・降幡1994年2月19日生)。
公式での絡み
G'sマガジン
お互いにコンプレックスを抱いているような描写がある。
ルビィは小さい頃からアイドルが大好きであるが、ダイヤはアイドルには特に興味がない。
ルビィをAqoursに人質に取られ、何らかの勝負に負けたことがきっかけでダイヤもスクールアイドルを始めることになった。
※アニメ版では姉妹揃ってスクールアイドルオタクで、μ’sの大ファンである。
『QUA PRIVATE LIFE 2人の秘密教えてあげる 黒澤ダイヤ×黒澤ルビィ』では、アイスを落としたルビィにダイヤが新しいアイスを渡しているイラストが掲載。
イラストには落としたアイス、ダイヤのアイス、新しいアイスで3本存在することになる。これはダイヤがルビィに対して「ドジなんだから落としにくいアイスを買えばいいのに」と思っていることから、ルビィがアイスを落とすと見越したうえで3本買っていたことがうかがえる。
『Aqours's Gallery②』では犬に絡まれたルビィが「どうしよぅ。これってきっと、昨日ダイヤお姉ちゃんのアイス、こっそり食べた天罰かな」と暴露した。
そのあとすぐに「お姉ちゃん、早く助けて~!!」と助けを求めている。
『OUR PRIVATE LIFE 2人の秘密教えてあげる――花丸』…花丸がルビィから聞いた話によると、ルビィの寝てる間にダイヤが脅かしてくるらしい。実際にはダイヤのしわざなのか、ただの物音なのか定かではない。
増刊号である『CORD:A』において、ルビィには言えないダイヤの秘密として「(前略)そして最大の秘密は--わたくしは結構ルビィのことが好きっていうことかしら?フフ、これはきっと一生言わないわ--。」と、他の媒体に比べて厳しい面の多かったG'sでもルビィのことが好きだと明言された。ちなみに上記の前略部分もルビィへの愛で満ちているので必見である。
テレビアニメ(第1期)
アニメ版では黒澤家の家の厳しさや互い関するコンプレックスが描かれたりすることがないので、ダイヤがルビィに対してきつく当たるシーンが全くない。このため全メディアを通して最も姉妹仲の良さが強調されている。
第1話
ルビィが「お姉ちゃ~ん!!」と悲鳴を上げた直後のシーンでダイヤが登場している。
第4話
アニメでは姉妹ともにμ'sのファンだが、過去の出来事がきっかけでダイヤがスクールアイドルを嫌う様子を見せており、その事もあってルビィはAqoursの勧誘を断っていた。「お姉ちゃんが見たくないって言うもの、好きでいられないよ…」とのことである。
後に花丸にルビィの話を聞くように言われた際には「分かっています…」を呟いてるほか、ルビィが加入した際には鞠莉に「よかったね。希望がかなって」と言われている。
第5話
ダイヤがAqoursの人気取りのためのPVに怒りを見せるが、ルビィが謝った途端に冷静さを取り戻した。
第6話
PVの撮影で遅くなるルビィに「暗くなる前に戻ってくるのですよ」とやさしく許可を出す。
またルビィに「スクールアイドルはどう?」と聞くなど、妹の心配をしているようでもある。しかしルビィが「お姉ちゃん。もしかして…」といった際には「早く行きなさい」と続きを遮っている。
千歌がダイヤを勧誘しようとした際には、その気持ちを汲んで「今は言わないで!」と制止している。
第7話
Aqoursが東京のイベントに招待されたと知ったダイヤが動揺を見せ、ルビィはそれを気にするが、「自分の意思でスクールアイドルを始めたのだから周りがどう思おうが関係ない(意訳)」と許可を出す。
その後、実質の許可を出した鞠莉にダイヤが詰め寄っていた。
出発の日も、ダイヤはルビィに「気持ちを強く持つのですよ」と優しく励ましの言葉をかけている。
第8話
東京のイベントを不甲斐ない結果に終わらせ沼津に戻ってきた際、ダイヤにやさしく声をかけられたルビィが耐え切れずに泣き出してしまう。その際ダイヤは慈愛に満ちた声をかけ、ルビィを抱きしめて頭をなでてあげた。
その後、泣き疲れて寝てしまったルビィに膝枕している。
またダイヤが過去を語る際にはルビィも目を覚ましており、どこか複雑な表情をしていた。
第9話
ダイヤの幼少期に見られる仕草や、果南と鞠莉をなだめようとする姿が、普段のルビィの仕草に重なっている。また、ルビィの悲鳴といえば「ピギィ!」だが、ダイヤも「ピギャッ!」という悲鳴を上げていた。他にも善子にプロレス技をかけられる姿や反応がそっくりであるなど、ところどころに姉妹らしさを感じるシーンがみられた。
果南と鞠莉のわだかまりが解けたのを見届け、ダイヤ自身は身を引こうとするが、すかさずルビィが新たな衣装を手に、姉をAqoursに勧誘した。
「親愛なるお姉ちゃん――ようこそAqoursへ」の言葉とともに…。
こうしてAqoursに、姉妹が揃うこととなったのである。
未熟DREAMERのダンスシーンではルビィがダイヤのソックスを履いていると思われる。
各メンバーが片足に長いソックスを履いているなか、ルビィは両足ともソックスを履き、ダイヤは両足とも履いていないのだ。
前述のとおり未熟DREAMERの衣装をダイヤに手渡したのはルビィであり、そのとき既にソックスを持っていたのか、着替える時にダイヤから貰ってor間違えてorこっそり履いたのかは不明。
第10話
ダイヤの「夏といえば?」の質問に「ラブライブ!」と答えたルビィを「さっすが我が妹~かわいいでちゅねェ~~~よくできまちたねぇェェ~~~~~~」などと赤ちゃん言葉で甘やかし、善子に「何この姉妹コント…」と突っ込まれた。ちなみに妹のほうも満更でもない表情であった。
あのころの仲間に下級生たちも加わり、μ'sと同じ9人組で、そして何より愛する妹とアイ活が出来る喜び…そういったものが、ダイヤお姉ちゃんの心から、理性を押しやってしまったのだろう。もはや硬度10と言われたその厳格な姿は、どこにもなかった…。
ちなみに合宿では姉妹お揃いのパジャマを着用の上、同衾を成し遂げている。
G'sやドラマCDで見られたような少し怖い姉と臆病な妹といった関係はほとんど見られず、アニメでは互いを思いやる良好な姉妹関係を築いている。
テレビアニメ(第2期)
第1話
沼津に借りた練習場からの帰りのバスで、ルビィはダイヤのひざ枕で眠っていた。
またエンディングのバスのシーンでも2人は隣同士で座っている。
果南が「千歌は諦めが悪い」と言ったあとの会話で
ダイヤ「それは果南さんも同じですわ」
ルビィ「お姉ちゃんも!」
ダイヤ「え?」
ルビィ「そういうところが可愛いんだよ♥」
第2話
3年生の過去の活動において、衣装担当はダイヤだったが、ルビィもその衣装作りを手伝っていたことが判明。
1年生と3年生で曲を作ることになったものの、噛み合わない両学年。黒澤姉妹はこれを案じ橋渡し役に。
お寺では怖がってダイヤの後ろに隠れるルビィや、背中合わせに座る姿も。
虫が出た時や、雨漏りの水滴が落ちてきた時には2人揃って「ピギャア!」「ピギィ!」と悲鳴を上げていた。
第3話
ルビィ作製による和風の衣装でライブに挑むAqours。
ルビィ「ルビィ、ずっとずっと思ってたんだ。お姉ちゃん絶対似合うのにって…。」
ダイヤ「ルビィ…」
ダイヤはルビィを軽く抱き、顔を寄せる。
梨子「いい妹さんですね、ダイヤさん。」
ルビィ「そんな…//」
ダイヤ「もちろん、自慢の妹ですわ!」
そして黒澤姉妹ダブルセンターによる新曲、『MY舞☆TONIGHT』が披露された。
第4話
果南や鞠莉が1年生と打ち解ける中、自分はどこか下級生と距離があると感じるダイヤ。
「ダイヤさん」ではなく「ダイヤちゃん」と呼ばれたいと奮闘する。
アシカに襲われそうになったルビィをダイヤが助け、「さすがお姉ちゃん」とルビィ。
黒澤姉妹の絡みは少なめだったが、今回はダイヤと他の子との距離を縮める回であり、姉妹の関係はすでに完成されているからこそ少なかったと言えよう。
第8話
北海道大会にゲストとして招待されたAqours。
だが優勝候補だったSaint Snowがまさかのミスで敗退してしまう。
Saint Snowこと鹿角姉妹は黒澤姉妹と同じ3年生と1年生で、姉妹で出場できる最後の大会だった。
妹・鹿角理亞には翌年があるが、「もうスクールアイドルはやめる」と落ち込む。
ルビィは「お姉ちゃんと一緒に続けられないのが嫌なんだと思う」と理亞の気持ちを推し測る。
海沿いのベンチにやってきた黒澤姉妹。
ダイヤに抱きつき「お姉ちゃんともっと歌いたい」「ルビィを置いて行かないで」と泣きながら言うルビィ。
ダイヤは「大きくなりましたわね。それに一段と美人になりましたわ」と優しく慰める。
ルビィは理亞を呼び話をしようとする。
「わたくしのお姉さまの方が一級品!」「ルビィのお姉ちゃんも負けてないもん!」と姉自慢をし合う。
そしてルビィは理亞に提案する。
「歌いませんか?一緒に曲を、お姉ちゃんに贈る曲を作って、この光の中でもう一度…」
エンディングの回替わりのシーンは黒澤姉妹(歌は1年生の3人)。
また浦の星女学院購買部ではこの話を受けて、ルビィと理亞の姉への想いを形にした「~お姉ちゃんのために…姉さまのために…スタックマグセット~」が販売。
第9話
「届けよう、大切な人に」
共に姉に贈る曲を考えるルビィと理亞。善子と花丸も協力することになり、1年生だけ函館滞在を延長することに。
先に帰ることになってしまったダイヤ。
ルビィとの別れ際こそ「別にわたくしは構いませんけど」と強がっていたが、帰りの飛行機内ではルビィの写真を見て落ち込んだり、大声で騒ぐなどポンコツシスコンっぷりを発揮。
姉のセンスの良さについて自慢し合うルビィと理亞。
花丸・善子に「こんなルビィちゃん初めて見た」と言わせるほど、姉の話になると強気なルビィ。
幼い頃の回想。転んで泣くルビィに、ダイヤはデコチューをして慰めていた。
ルビィはそれを思い出し、ダイヤからの勇気をもらって、クリスマスイベント出場への選考会やラジオでの告知もスラスラとこなすことができた。
ダイヤは1年生を迎えに行くよう言われ「まったく…仕方ありませんわね…」と言いつつ満更でもない様子で再び函館へ。
呼び出されたダイヤと鹿角聖良は妹からの招待状を受け取り、互いに妹を抱きしめる。
そこで待っていたのは、黒澤姉妹とSaint Snowを中心に、Aqoursも全員参加・11人でのユニットSaint Aqours Snowによるライブだった。曲は「Awaken the power」。
ライブ後には、恥ずかしがり屋だった妹の成長を共に喜ぶダイヤと聖良の姿があった。
第10話
ダイヤは卒業後、推薦で東京の大学へ進学することを果南と鞠莉に明かす。
ルビィと離れることになるが、それを決意できたのは妹の成長ぶりを目の当たりにしたからだろうか。
(ルビィもそれを知った上での函館での行動だとしたら…)
鞠莉の運転する車で9人で出かけた際も、もちろん黒澤姉妹は隣同士の席。
朝にはみんな疲れて車内で眠っていたが、ルビィはダイヤの膝枕で。
第11話
浦の星の廃校を前に行われることになった閉校祭。
黒澤姉妹が司会となり「LoveLive!!クイズ」の出し物を行う。
不正解者に「ブッブッブーですわ!」と言った後得意気に答えを言うダイヤ。ルビィ「さすがお姉ちゃん!」
そしてなぜか司会のはずのダイヤが優勝して終わる。後ろには祝福するルビィ。
結局ダイヤのガチライバーっぷりと、第1期第10話を彷彿とさせる姉妹コントを公開で見せつけただけのような形に。
第12話
ラブライブ!直前に泊まっていた旅館でなんか弱気になってしまっていたメンバーを励ますために曜が枕投げを始めたことがきっかけで枕投げ大会が勃発。鞠莉がルビィに向かって投げた枕から守るために即座にルビィの前に立ち塞がって一言。「うちの妹に何をしてくれてますの!?」と頼りがいのある姉らしさを見せた。
もっとも直後に果南に枕をぶつけられ、煽られ、ガチ切れし、ルビィ含む1年生ドン引きなほどにヒートアップしたわけだが。
BD特典
法人共通特典のパジャマのイラストで、ルビィはダイヤをイメージしたクマのぬいぐるみを抱えている。
泣きぼくろがあり、色もダイヤのイメージカラーである赤、さらに3年生の緑のネクタイもしている。
またダイヤもそのクマらしきイラストが描かれたコップを持っている。
劇場版
イタリアのホテルで入浴後、髪を拭こうとしてくれたダイヤの手を断り、ルビィが自分で拭くという成長を見せる。
(もっとも「高校生にもなって髪拭いてもらってたんかい」というツッコミも受けた)
Hop? Stop? Nonstop!を披露する場所を決めさせてほしいと主張したルビィに、ダイヤは曲の終了後「もうルビィは何でもできるのですわ、何でも!」と賞賛を贈った。
また曲中の振り付けで、階段の上側にいるダイヤがルビィを手招きし、同じ高さになったところでハイタッチしてから二人でもう一段上る、というものがある。
スクフェス
ルビィのボイスには「お姉ちゃん」が含まれるものが多数存在する。
Aqoursのメインストーリーでは、真面目過ぎたり気合が入りすぎたりしてボケともとれる発言をするダイヤに対して、ルビィがツッコミを入れるシーンも見られる。
七夕編SRルビィ「目指せお姉ちゃん」ではサイドストーリーの内容が「お姉ちゃん」でいっぱい。
水着編URルビィ「負けない」もサイドストーリーでお姉ちゃんのことを話している。
浴衣編SSRダイヤ「愛しのルビィ」、SRルビィ「綺麗な女性に憧れて」ではホーム画面のセリフ、サイドストーリーともにお互いに関係のある内容になっている。