CV:小形満(ドラマCD1,2巻)/かぬか光明(テレビアニメ)
概要
皇帝の寵愛を受ける上級妃、中級妃をはじめとする女の園を預かる唯一の医官であり、高順に連れられて自分の領域に入ってきた猫猫に対し当初は敵愾心も露わな表情を見せていたが、薬学に精通した彼女の有能ぶりを知るにつけほどなく態度を軟化。猫猫を「嬢ちゃん」と呼んで菓子を振る舞い、彼女も薬箱の掃除を手伝ったり、持参した松茸を共に食す(「これで共犯」by猫猫)など友好的な関係になっている。
鉛の毒が人体に有害なことを知らなかったり、薬の管理ができなかったり、後宮の堀に身を投げた女官の溺死体に怯えて検視を猫猫に丸投げするなど、医師としては残念の一言に尽きるおっさん。
あまりの無能さに猫猫から「やぶ医者」と呼ばれて呆れらているのも止む無く、ある意味では貴人の集う歴史と直結する政情によって歪んだ後宮の象徴のような人物の一人といえるかもしれない。
一方で身分の低い猫猫相手にさえ居丈高になることのないお人好しで、あの羅漢ですら毒気を抜かされる程。後に後宮に戻ってきた漢羅門は立場上は部下になるものの、羅門の方が有能なのは一目瞭然であり、羅門のこともその人柄から素直に慕っている。
女だけでなく男をも惑わす美貌を誇る壬氏に対して例外ではないようで、猫猫の顔出しと共に彼の訪問が増え、その都度辟易する猫猫とは対照的にその態度は乙女のそれである(反応としてはこちらが正しい…?)。
実家
紙を製造し宮廷に卸す、いわゆる「宮廷御用達」として他国にも輸出するなど手広く商売を行っている。が、近年、材料と製造方法を変えてないにもかかわらず品質悪化が起こり、「宮廷御用達」の看板が外されれそうな危機に陥る。
それらの品質悪化の原因に実家もやぶのおっさんも思い当たる節はなかったが、猫猫がヒントを与えることにより、なんとか危機を乗り切っている。
家族
現在、本人のほかに後宮に奉公に出た姉と、紙の製造を継いでいる妹がいる。
姉と音信不通になったことにより、今度は妹が後宮に奉公に出ることを申し出たが、おっさんがそれを止めて宦官になり、医官として後宮に仕えはじめたという。
余談
宦官になったものは男性ホルモンの減少もあって髭は生えにくいとされている。
そして、なぜかpixivに投稿された彼のイラストはR18のものが…多い…