高順(薬屋のひとりごと)
がおしゅん
代々皇帝家に仕える武家「馬の一族」の家長であり、皇帝や阿多妃や里樹の母とは幼馴染の間柄。妻の桃美は壬氏の乳母である。
作中屈指の苦労性・常識人だが、気配りキャラのためかツッコミはあまりしない。
人物
寡黙で朴訥とした印象の、壮年の男性。まめで気が利く性格でもある。
壬氏とは彼が幼い頃からの長い付き合いであり、後宮では彼の補佐を務めている。
生真面目そうに見える反面意外と愛嬌のある一面もあり、猫猫の事は「小猫」(つまり「猫ちゃん」)と呼んでいる。上司の壬氏が後宮を束ねる宦官ということもあって猫猫からは「宦官らしくない」と思われており、彼女曰く「癒し系」。
常に壬氏の事を気にかけている。時折子供っぽく振る舞う壬氏をよく注意し、一方で無理をしている時は休むようにと気遣っている。苦労性。
猫猫の事は、変わっていると思いながらもその聡明さに一目置いている。また自分の娘位の歳ということもあって割とかわいがっておりその結果、壬氏に嫉妬の感情を向けられることも。
ちなみに現在数え36歳だが、数え16歳で結婚して既に孫がいる身である。
劇中初期は知られていなかったが、実は上記の通り『名持ちの一族』の一つ、しかも家長でもあり、出自だけでドがつく偉い人。にもかかわらず、そのお人好しともとれる性格に加え、妻や娘に頭が上がらず哀愁を漂わせており、全く偉いように見えない。
元は馬の一族の傍系出身。馬の一族の男性は殆どが皇族の護衛となる為、戦死率も考慮して一族の内政部分は女性陣が引き受けている。また護衛として皇族との繋がりが元より深いため、他の名持ち一族とのバランスを考慮して馬の一族の女性が後宮に入る事はない。妻の桃美は元々本家の跡取りの許嫁として昔から馬の一族の実務をこなしていたが、その跡取りが廃嫡になってしまい、本家は傍系から高順を養子にとり桃美と結婚させた。
そのような経緯のためか夫婦仲は良好だが、昔から宮廷にいる時間の方が長いため家のことには殆ど関わっておらず、年上の妻の方が発言権が強い。
余談だが、物語が進む毎に彼の家族の露出が増えるが、子供はじめ基本的にキャラが尖っていてアクが強い。何故彼の貴重な気遣いスキルは遺伝しなかったのか…。
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