CV:七海ひろき
概要
女華とは、ライトノベル「薬屋のひとりごと」に登場する妓女の一人。
花街の高級妓楼「緑青館」でも『一晩の酌で一年分の銀が飛ぶ』とされる売れっ子妓女「三姫」の一人。
三姫でも最年少(二十代前半か?)。「女華の話についていけたら、科挙に受かる」とまで言われ験担ぎに受験生を連れてくる客が居るほどの才媛で、特に詩歌作りに優れている。
他の三姫同様、幼少期の猫猫の育ての親。
容姿
他の三姫と異なり釣り上がり気味の瞳で、いかにもクールな印象のスレンダーな美女。不機嫌そうで気難しい表情をしていることが多い(漫画版)。
性格など
妓女のくせに大の男嫌いという、大変に難儀な性格。実母が男に騙されてできた娘らしく、男性不信の要素もある。恋愛否定派。
また、セリフの端々から、官僚といった権威的なものも嫌っている節がある。「女華」という名前も自分で付けたもので、古代の神話の女神(女媧であろう)に、本来茘の国では皇族以外が使ってはいけない「華」の文字を敢えて使って名乗っている。
父は追放された皇族の子孫らしく、その話を母から聞いた女華がやんごとなき血を引いているという「設定」を売りにすることにした為、この名前を使っている。人生苦労しているらしい女華なりに理由は述べてはいるが、とんでもない不敬である。
ちなみに女華本人は母は男に騙されただけだと思っており、本気で皇族の血を引いているとは思っていないが、母がその男から貰った翡翠碑の片割れを形見として大切に持っている。
概要の通り文芸に秀でた才媛だが、詩歌に関しては「文字だけでテロ行為ができる」程の能力がある。言葉遊びが好きなようで、腹立たしいことがあると詩を書き散らす癖まである。厄介なことに、女華の腹立ちまぎれの詩は美麗な文句に嫌味や悪口を忍ばせている。過去とんでもないトラブルになった経緯があるため、客に手紙を出す際にはやり手婆の検閲が入っている。
ぱっと見で寡黙そうなクールビューティーだが、ストーリーが進み登場が増えるごとに、反骨精神の強い女傑というか、イキった不良娘というか、評価に困るアクの強いキャラクター(好きな人は多そうだが)。世が世なら女流作家として活躍できたであろう。
なお、恋愛観について猫猫に「あんたはどっちかというとあたし寄り」と述べている。
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ネタバレ
以下にネタバレあり
女華は客として来たとある武官に翡翠碑を見せたところ、何故かその武官は顔色を変えて高値で売って欲しいと言い出した。流石に一見の客に母の形見を売ることは断ったものの、その後その武官はある事件に巻き込まれて死亡。それから女華の部屋に翡翠碑を狙って物取りが入る事件が起き、女華は設定が冗談で済まなくなってしまった事を察し、身の安全のために翡翠碑を猫猫に託し妓女を正式に引退し、やり手婆の後継者となった。
実は女華の父は、優れた医官でありながら幼くして亡くなった皇子の腑分をした事で当時の皇帝の怒りを買い、処刑されてしまった皇族・華佗の曾孫にあたる。華佗は生前猟師の家の娘との間に私生児をもうけており、華佗が処刑された後も密かに華佗から託された研究書を受け継いでいた。
女華の母が託された翡翠碑の片割れは華佗のために作られたもので、自分の子を身籠った女性に託していた。もう片方の翡翠碑の片割れは猟師であった女華の父の弟が持っている。猫猫の同僚の医官である天裕はその家の息子であり、女華は天裕のいとこにあたる。