曖昧さ回避
1:遣り手→遊郭の役職の一つ。遊女を取り締まったり、廓の管理をしたりした。
遊女を引退した高齢のものがなることが多かったので、遣り手婆と呼ばれることも。
2:『薬屋のひとりごと』の登場人物。本稿で説明。
概要
『薬屋のひとりごと』の登場人物。
CV:斉藤貴美子
高級妓楼・緑青館を束ねる老女。
アニメでは、前皇帝の子と東宮(現皇帝)の子を取り換えられたことに気づかなかったうえ、東宮の子を死なせたことが理由で医官を解雇された元宦官が花街に住みついた約17,8年前にはもうすでに緑青館のやりて婆として働いていた。
しかし、緑青館はこのころ、髄一の人気を誇った妓女・鳳仙がとある高級官吏の子をはらんだことにより信用を失って一時落ち目になっており、性病患者が多かったのもこの時期であった。
高級官吏の子をはらんだ鳳仙も例外ではなく、彼女も梅毒を患っていたが、元宦官が住みついたころには病状は潜伏期を迎えており、悪化が目に見え、元宦官が皆の信頼を得たころにはもはや手遅れになってしまった。
それから16年、元宦官の養女となった妓女の娘である猫猫は、元宦官の弟子となるとともに緑青館の薬師となって性病をうつされた他の妓女の診察を任されるまでになった。
猫猫はやりて婆から妓女になることも勧められ嫌がって断っていたが、直後に人さらいに捕まって後宮に下女として売り飛ばされてしまう。
緑青館の妓女ややりて婆も行方不明になった猫猫を心配していたが、一年後に李白をつれて彼女が突然里帰りにした時にはあえて態度を変えずに、いつもと同じ腹パンをくらわせている。
やりて婆はまた、李白が一見客(一度限りの客)にならないために猫猫に多額の借金を負わせて武官や官吏から新たな顧客を獲得しようともくろんだり、「女の園の秘術」の教科書代をぼったくったり、妓女の身請けに多額の金銭を要求するが、必ずしも徹底した守銭奴といううわけでなく、身請け相手に妓女の意向を入れる度量の大きさもある。
猫猫は行方不明になった1年のうちに、妃のひとり玉葉の侍女となり毒見役に出世するが、3日間の休みをもらって里帰りしたときや、その後に彼女が一時的に後宮を解雇されたときにも妓女になることをやりて婆に勧められることに変わりなかった(妓楼にいるだけで人さらいの被害を防ぎ、なじみの高級官吏が「娘」を買いたいという申し出から彼女を守る理由もあった)。
若い頃は絶世の美女だったらしく多くの男を魅了したと言われている。
175センチありメリハリのある体型だったようでその姿は他国の王も絵にするほどだったが今ではだいぶ縮んでいる模様。
ただ元々が高いため160cm以上は確実にあると思われる。
(壬氏もその身長を聞いた際に驚いている事から50年が経った現在の作中でも大きい部類に入る模様…主要人物の女性が小蘭など子供を除けば大人は大体大きいのだが茘全体で見れば希少なのだろう。そもそも主要人物は良家や妓女といった運動したり育ちが良かったりするし)
猫猫からは「物事を客観視できる人」と評されており、昔の自分を誇らしく思う一方で他国の王をもてなす際の踊り子に抜擢されたのは体格の良さが1番だろうと語っている。踊り子役をすることを他の者に妬まれて虫の匂いを服につけられるがそれをうまく利用するなど器量の良さやとっさの判断力も高い。
基本は平静裏を返せば何に対しても強気な性格だが羅漢が鳳仙を貰い受けると言った際は流石に焦っていた