概要
CV:田中真弓(5~6歳)『南国少年パプワくん』、くまいもとこ(10~11歳)『PAPUWA』
本作シリーズの主人公。
パプワ島に住む男の子で、島の住民の中で唯一の人間でもある。
年齡は5歳だが、小石一つで岩山を破壊したり、テコンドー仕込の蹴り技でヤシの木を圧し折ったりと、その力は常人の域を遥かに超えており、殺し屋集団である「ガンマ団」のNo.1の殺し屋を自負するシンタローすら全く歯が立たない。回想シーンにおいては赤ん坊の頃からその超人的なパワーを持ち合わせているようで、自身に襲いかかったアナコンダで縄跳びをしてみせている。
その正体は、シンタローが持ち出した「青の秘石」と対をなす「赤の秘石」の後継者の末裔であり、青の一族の末裔であるマジック同様に「秘石眼」を持つ。
GB版ゲーム作品のあるシーンによると、仮にマジックと本気で戦うようなことがあれば、パプワ島など吹き飛んでしまうとのこと。
人物像
逆立った黒髪にやや鋭い目付きが特徴の少年。瞳の色は黒だが、前述の秘石眼を発動した際は赤く輝く。衣装はヤシの葉で作った腰ミノ。その下に(妙に派手な柄の)トランクスを穿いており、オシャレのために一日7回は穿き替えるという。
性格は楽天的で、基本的な行動パターンは「食う」「寝る」「遊ぶ」の3パターンに尽きる。
島の住民である奇妙な生き物たちは皆「友達」として接しており、彼らを傷めつけようとする相手には容赦をしない。余所者であるシンタローのことも、ときにはチャッピーをけしかけたりとぞんざいに扱うことも多いが、彼もまた大事な友達である。
5歳児にしてはややジジ臭いところもあり、シンタローの家事の出来栄えに対して姑のようにいびることも。また、パプワ島から一歩も出たことがないにもかかわらず、世界中のかなりマニアックなスポーツやご当地の名物や風習など、妙な知識には詳しい。普段は親友のチャッピーと共に、両手に日の丸柄の扇を持って「室戸市名物シットロト踊り(TVアニメでは「んばば踊り」と呼称)」を踊っている。
モデルは本作の作者である柴田亜美がかつて『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』にて自身の4コマで頻繁に描いていた『ドラゴンクエストⅢ』の勇者(通称「ニセ勇者」)とされる。当初はこのニセ勇者が腰ミノ姿になっただけのような外見だったが、作者の画風の変化もあり後半は歳相応なふっくらとした体つきで描かれている。『PAPUWA』でも年齢を重ね10歳であるにもかかわらず容姿は前作と変わらずだったが、第一作および続編それぞれの後日譚では屈強な体格の青年に成長している。
「南国少年パプワくん」の時は後半は実質シンタローの物語だったが、続編の「PAPUWA」では彼の出自や抱えていた宿命などが判明し、名実共にパプワの物語と言える形になっている。