概要
1983年1月から同年12月(または翌年1月上旬)に掛けフジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)に加え日本テレビ系列局約3局、TBS系列局・テレビ朝日系列局各約2局ずつにて放送。全50話。チャンピオンコミックでも漫画化されている。
元々は日曜夕方6時台前半に放送されていたが、本作と同じタツノコプロが手掛けたタイムボカンシリーズが土曜夜7時台後半に移動(ただしこれが命取りになってしまうのだが・・・・・・)したため、その代替番組として、タイムボカンシリーズが放送されていた土曜夕方6時台後半に移動するハメになった。系列局によっては移動せずに済み、元から放送日時差し替えで移動せず、放送日時差し替えでも放送日時が移動した例もあったばかりか、元から放送権を他系列局に譲るハメになった例もある。
また、この番組の放送枠移動後の後継番組は、報道系バラエティ番組の「サントリースポーツ天国」だったため、アニメ枠としては(一旦は)廃枠となった(ものの、それから3年半後に復活を果たしている)。
ストーリー
西暦2050年の大都会ネオトキオに、「ウラシマ・エフェクト」により1983年からタイムスリップしてきた少年は、タイムスリップ前の記憶を失っていた。彼はウラシマ・リュウという名を与えられ、機動メカ分署「マグナポリス38」の刑事となり、馴染めない未来社会ネオトキオで暗躍する犯罪組織ネクライムと戦っていく。
犯罪組織ネクライムの総統フューラーは、この時代に彼がタイムスリップしてくると知っていて、ある計画を進めていた。「ウラシマンを殺してはならない」という総統の厳命に不満を抱いていた組織の幹部ルードヴィッヒは、配下スティンガー部隊を率いて組織乗っ取りを企む。
フューラーは元からリュウの存在を知っていて、胸元の同じ所に傷跡が残っていた。
実は敵首領と同一人物なのか?なんらかの方法で過去に戻ったリュウが犯罪組織を作り上げたのか?とも疑われたが、そうではない。
登場人物
マグナポリス
ソフィア・ニーナ・ローズ(CV:横沢啓子)
ネクライム
アドルフ・フォン・ルードヴィッヒ(CV:塩沢兼人)
ミレーヌ・サベリーエワ(CV:北浜晴子)
スティンガー・ウルフ(CV:玄田哲章)
スティンガー・キャット(CV:梨羽雪子)
スティンガー・ホーク(CV:立原淳平・小滝進)
スティンガー・シャーク(CV:二又一成)
スティンガー・ベアー(CV:島香裕)
その他
ジョセフィーヌ・キャッツバーグ(CV:榊原良子)
登場メカ
- マグナビートル
この時代ではエアカーが普及して当然の乗り物になっている。リュウはタイヤの無いクルマに馴染めず、タイムスリップしてきた時に乗ってたワーゲンビートルを大改造して愛車とした。必要時にはルーフからパトランプが飛び出す。
- マグナブラスター
普及している光線銃に馴染めないリュウが、ガラクタの中で拾ったリボルバー拳銃のフレームを改造して作った光線銃。玩具版ではスピーカーから豪快な射撃音が聞こえる構造で、アニメ本編中でも独特の射撃音がアイキャッチ等でよく聞こえている。
- バトルプロテクター
マグナビートルの座席が変形して装着される戦闘用強化服。専用パトカーの座席上で強化服を装着する、という描写は「特警ウインスペクター」に先駆ける。なぜか商品化予定が中止されたので、アニメ本編ではどんどん出番が減ってしまった。
主題歌
オープニングテーマ
「ミッドナイト・サブマリン」
作曲:鈴木キサブロー 作詞:康珍化 編曲・歌:HARRY
エンディングテーマ
「ドリーム・シティ・ネオ・トキオ」
作曲:芹澤廣明 作詞:康珍化 編曲・歌:HARRY
コミカライズ
週刊少年チャンピオン、冒険王→TVアニメマガジン、マイアニメ(いずれも秋田書店)にてコミカライズが掲載された。
特に週刊少年チャンピオン版に関しては、元々はかなりハードでシリアスな内容だったが、途中でショートコメディをまとめた格好の作品に改められた。作画担当者の途中変更が背景にある。
設定変更の裏話
ウラシマ・リュウと総統フューラーの正体に関しては、当初は同一人物設定が考えられていたが、フジテレビサイドの要望で、同一人物設定は消滅する。リュウ=フューラーの同一人物設定が採用されていたら結末も大きく異なっていたと言え、結局別人に変更されたが、これについては賛否両論の展開・結末となった。(しかし、その35年後に放送された深夜アニメで、主人公が闇堕ちの結末を描くとは思わなかった)
関連タグ
浦島太郎・本作の発想の原点
・皆ウラシマンの後輩達で、少人数メンバーによるハイテク兵器を使用するチーム、主役に当時の若手声優を起用、ダンクーガとボーグマンとメタルジャックは放送短縮と言う共通点繋がり。
ジリオンとテッカマンブレードは同一製作プロ
・特撮に於けるウラシマンの後輩達。