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あらすじ

新学期、灰嶺中学2年D組のクラスメイトに教師を含めた全員の序列が記された「2-D序列」という謎のメールが送られてくる。クラス中がそのメールに注目する中「1位」の姫山椿がその空気を変えた。その日を境に姫山はクラスの中心となっていく。

その姫山椿がある日突然、自殺をしてしまう。

悲しみに暮れるクラスメイト達が姫山の葬儀から教室に戻ると、全員の机の上に姫山からの「遺書」が置かれていた。クラスメイト達は姫山の自殺の原因を明らかにするため、それぞれ自分の遺書を公開していく。

その結果、2年D組の闇が次々と暴かれていく。

2-D序列

謎のメールに記されていた教師も含めた2-Dのクラスメイト全員の序列。何の序列なのか、誰が送ったのものかは一切不明。

遺書

クラスメイト全員の机に置かれていた姫山からの遺書。封筒には「○○様へ」と書かれており、中身の内容も人によって違う。一見、クラスメイト達に感謝を記したものに見えるが……

登場人物

廿日市くるみ

何事にも常に「なぜ」と考えている女子生徒。将来は小説家になりたいと考えており、そのための資料兼、趣味として周囲の人間の特徴を書き留めた「人間観察日記」を作っている。序列は24位。

池永柊夜

廿日市の後ろの席の男子生徒。廿日市とは仲が良く、よく一緒に話している。毎回宿題を忘れてくる廿日市に宿題を写させている。廿日市によると姫山のことになるとよく話すらしい。序列は22位。

千蔭清一

常に不敵に笑っている男子生徒。担任である甲斐に毎週金曜の6限目のロングホームルームを『遺書公開』の場とすることを提案し、認めさせる。彼曰く「このクラスは歪んでいる」らしい。序列は19位。

御門凛奈

姫山と同じテニス部でダブルスを組んでいた女子生徒。生前の姫山とは仲が良く、よく一緒にいた。序列は3位。

栗原瑞樹

姫山に勉強を教えてもらい、成績が上がった女子生徒。『遺書公開』の場では書記を務める。序列は8位。

大島由梨

姫山の自殺の原因を明らかにするため、全員の遺書を『公開』することを提案した女子生徒。『遺書公開』の場では司会を務める。序列は5位。

沖正彰

学級委員。『遺書公開』の場では大島と共に司会を務める。序列は6位。

山根裕基

何を考えているのか分からない男子生徒。ほとんど話すこともなく『遺書公開』の場でも真っ先に帰ろうとする。序列は29位。

谷地恵

明るい性格で、お喋り好きの女子生徒。『遺書公開』の場では真っ先に自分の遺書を公開した。序列は17位。

赤崎理人

生前の姫山と付き合っていた男子生徒。姫山とは誰もが認める似合いのカップルで、付き合ってから一度も破局の危機はなかったらしい。序列は2位。

甲斐原誠

2年D組の担任。「2-D序列」の順位というメールに続き、謎の遺書が出てきたことにより、2年D組にウンザリする。これ以上問題が起きるのを避けるため、一度は遺書のことを揉み消そうとするが、千蔭の『金曜のロングホームルームの時間を遺書公開の場とする代わりに、遺書のことは秘密にする』という提案を飲み、遺書公開を許可する。会の進行については一切関与するつもりはない。序列は9位。

姫山椿

序列1位の女子生徒。勉強も運動もできる上に性格も優しい、序列1位にふさわしい人物。

多くの人間から慕われており、2年D組は彼女を中心として回っていた。だが、ある日突然、学校のトイレで謎の自殺を遂げてしまう。

彼女の死後、彼女が書いたクラスメイト全員にあてた遺書が教室で見付かる。この遺書により、2年D組の闇が次々と暴かれていく。

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