至千
いたちか
覚悟の上ってことか......お前、そんなキャラだったか?
それはお互い様でしょ。
概要
スマートフォンアプリ『A3!』に登場する茅ヶ崎至と卯木千景のカップリング。
103号室の同室コンビ。ふたりの関係「エリート商社マンズ」
同室、会社の先輩後輩、二面性を持っているなど、共通点の多い2人。
互いに酸いも甘いも噛み分けてきた大人ということもあり、一見すると適切な距離を取って接しそうな2人だが、その実第二部メインストーリー・イベントストーリーを通して信頼関係を深めていく姿が見られる。
第一部(卯木千景加入前)
※あくまでも一個人の見解であり、詳しくはアプリをご確認ください。
新生冬組第二回公演『主人はミステリにご執心』第10話
千景が「眼鏡の男」として初登場。公演後と思しき劇場の前で、至にチケットを工面してもらった礼を言っている。至の敬語で愛想よく応対する「外面」の様子が見られる。千景の台詞「……これからも、色々世話になりそうだし。」はユーザー間に波紋を広げた。
新生冬組第三回公演『真夜中の住人』第3話
「眼鏡の男」再登場。至に「先輩」と呼ばれ、飲み会に向かうと思われる状況から、会社の先輩後輩であることが明らかになる。このとき、まもなく冬組第三回公演が始まることが話題にのぼるが、「(チケットは)もう申請してあります。」「毎回悪いな。」という慣れた様子から、冬組第二回公演以降は毎公演のチケットを至に頼んでいたのかもしれない。(第5幕で千景と咲也の会話にて春組第三回公演を観劇していたことは判明している。)チケットを手配してもらっているお礼に「今度おごる。」と提案しているが、その約束はどうやら果たされてはいなさそうである。
第二部:メインストーリー(卯木千景加入以降)
以下、多分にストーリーのネタバレを含みますので、読了後の閲覧を推奨します。
第5幕「めざめる月」(新生春組第四回公演『エメラルドのペテン師』)
春組新入団員:卯木千景を主軸としたストーリー。千景が春組の一員になっていく過程で、至の千景への見解や対応に少しずつ変化がみられる。
第2話「それぞれの新生活」
会社にて千景が劇団員募集の話題を種に至に話しかける。この時、猫被った爽やかな応対をしたり、(やっぱり何考えてるのか謎……)と思っているあたり、至が千景のことをどこか得体のしれない人物と警戒している様子がうかがえる。入団・入寮を希望する千景に、同居人に城を侵されることを懸念していた至は「個人的な契約」(内容は後述の第16話で判明)を持ちかける。
第12話「真実は、」
綴との会話の中で至の話題が出るが「まさかあんな奴だとは思ってなかった」「いつでも余裕があって、スマートな茅ヶ崎さんだから」と、至が廃ゲーマーであったことには意外だった様子。
第15話「他人行儀」
至は万里とのゲーム中「そもそもあの人、あんま部屋にいないから。」と発言。荷物もほとんどないと指摘する万里に、気まずそうにお茶を濁す。
第16話「個人間契約」
春組全員で舞台の上で寝ることになったが、至のスマホに千景から不参加の旨のLIMEが届く。(余談だが、おそらくこのときにはじめて三人称で千景を「先輩」と呼んでいる)千景の不参加をいぶかしむ面々に対して、至が「個人間契約」を結んでいたことを明かす。条件には至のゲーマーっぷりを外部に漏らさないことをはじめ、電気配線・ものの配置を乱さないこと、動画撮影中に入室しないこと等、なかなかに厳しいものも含まれており、綴には「それ、部屋で過ごすの無理でしょ!」と突っ込まれている。だから寮に居づらかったのかと思案顔の春組メンバーに、千景が寮で寝起きする姿を一切見せていないことから、至は千景のことを「そんな契約結ばなくても、あの人って最初からこうするつもりだった気がする」「根本的に誰かと生活できないっていうか、一緒に寝起きできない人なんじゃない。」と評している。
第27話「ミラックス・スラックス」
初日開演前、真実を知り精神的に不安定な状態の千景を励ます団員たち。至の「何でも完璧すぎる先輩のそういう姿は正直メシウマ」という生意気な発言に素直に苛立ちを表したことから、千景のネット住民が春組に露呈する。「これからはそういうところも出したらどうですか」との発言からも、至が千景の心を開かせようとしているのが汲み取れる。
第28話「二分の一」
これ以上劇団に迷惑はかけるまいと寮を発とうとする千景。至は、千景の明らかな嘘に気が付きながらも直接千景を引き留める言葉はかけることはしなかった。「……じゃあ、その間にもうちょっと部屋の共用スペースを空けておいてあげます。」「先輩は同室するにあたって、最高の人材なんで。」これがこの時点での至の精一杯の引き留めの言葉だったのかもしれない。千景が部屋を出ていった直後、咲也に電話をかけている。(余談だが、この話のタイトル「二分の一」は千景と咲也のコイン勝負を指しており、主題も千景と咲也の対話だが、タイトルコールは至である。)
第7幕「ボーイフッド・コラージュ」(新生秋組第四回公演『DEAD/UNDEAD』)
ストーリーのメインは夏秋組であるものの、他の団員に交じって談話室で軽口を交わす2人の姿が見られる。第6幕での千景の登場シーンは咲也と一緒が多いことと対比するかのように、第7幕の千景は至との会話が多い。同室として親交を深めているようだ。
物騒な会話内容のわりに飄々としている場合が多く、タチの悪いのんきな大人コンビである。
第1話「Re:ポートレイト」
・「カチコミってやつか。本当にあるんだな。」「似たようなことなら、俺はわりと身近でよく見るけど。」「マジか。相変わらず私生活が謎すぎなんですけど。」
・(莇と左京の取っ組み合いに対して)「二人とも、なかなかいい動きするな。」「これなんて格ゲー。コントローラーどこ。」
九門に「のんびりしてる場合じゃないっすよ!」と突っ込まれている。
第7話「ファン一号」
・「ヤクザハーレムか。」「これだけうらやましくないハーレムも珍しい。」
第8幕「The Greatest Journey」(新生冬組第四回公演『嘆きのオペラ』)
春冬メインのストーリー。前半部は第7幕に続いて軽口を叩きあう姿が見られるが、終盤のシトロン奪還作戦における至の行動に度肝を抜かれた監督も多いのではないだろうか。
第8話「忘れないで」
・「誰うま」「それな」
軽口の応酬。真澄の暴走を止めたい綴に「のんきにしてないで」と突っ込まれている。このあたりから千景のネットオタクが分かりやすく露呈し始めている。
第28話「『もしも』のこと」
・「監督と主演の失踪とかもあったな。」「そんなことあったっけ。」「おい元凶。」
ブラックジョーク。自組のトラブルについて話してるのは春組だけです。
・(ガイのパスポートについて)「そこは俺がなんとかするよ。」「なんとかって……。」「前にザフラ王国に行くって話が出たときに一応偽造しといたんだよね。」「マジか。」
ドン引き兼ツッコミ役が板についてる至。
第31話「放浪兄貴」
・(ザフラのスパイス料理を食べて)「……永住したい」 監督「わかります。」 至「欲望だだ漏れ」
第33話「謀略」・第34話「それでもショーは続く」
必ずみんなを守ることを約束してシトロンを探しに行く千景。そこに何故か至がついてくる。「……なぜか、一番足手まといになりそうなやつが残ってるんだが。」ほんまに何故。ちなみに至、「オレたちもシトロンさんを探しましょう」と提案した咲也のことは「警備兵に捕まるだけならまだしも、犯人に見つかったら、命も危ないかもしれない」と諫めている。本当に何故ついてきた。
「この状況だと確実に守れる保証はできないからな。」と念を押す千景に「おk。」の二つ返事。「覚悟の上ってことか……お前、そんなキャラだったか?」「それはお互い様でしょ。」「それもそうだな。」
続きは読んで確かめてください。
イベントストーリー
新生春組第五回公演『Knights of RoundⅣ THE STAGE』
突然劇団に舞い込んできた大人気RPG『ナイラン』との舞台化コラボのオファー。主演は至、準主演は千景に配役が決まり稽古が進むも、ナイランが好きゆえに、自分の演技に満足できない至。至のナイランに対する思いや外岡との過去の因縁を聞き、公演成功の糸口を探し出したのは、ゲームにまったく興味を持っていなかった千景で―。(アプリ内「ストーリー概要」より抜粋)
主演と準主演ということもあり、2人の掛け合いが多く見られる。至の廃ゲーマーっぷりに辟易して見せる場面が多いが、その実千景もしっかりナイランにすっかり魅了されてこっそりやり込んでいたりする。(後に至にそのことを見抜かれ、舞台上でマニアックなクイズを出されたり、「素直じゃない」などと執拗に揶揄われている。)互いにネット住民ということもあり、至が大切にしている《たるち》を守ろうとする気持ちは春組の中でも人一倍強い。
千景が先輩風を吹かせている、お互いにお人好し、などお互いの印象について言及する台詞も多い。至いわく「チート技」の話題について触れるやりとりもあり、第33・34話を彷彿とさせる場面も。対話を通して、舞台に立つ意味、ナイランを愛している至だからこそできる芝居があることを再確認して、幕は開けていく。お互い素直には表現しないものの、イベントストーリー全編を通して2人の信頼関係が感じ取れる。
EPはTRPGに挑戦する春組の話。名目上は「千景さんが素直にみんなとゲームしたいって言わなかったから今回のTRPG親睦会が決まった」らしい。103号室の就寝前の様子も垣間見ることができ、千景が寮で寝ていることがあると分かる。
イベント終了後の劇団員ブログは至が更新しており、「伝えたいこと色々あったけど、揶揄われるの嫌なんで以下略。……ひとつだけ。先輩がガウェインで良かったです。」と感謝の気持ちを伝えていた。余談だが「ノーロマン先輩」初出イベントである。
シーズンイベント「おつきさまとうさぎさま」
シーズンイベント「夜を歩け!」にて失態を見せた至と、脱走したうさぎの捕獲に適していると判断された千景が、うさぎ捕獲作戦の流れから神社の儀式の参加メンバーに入ることに。
ナイトウォーク中止を残念がってみせる至に「中止になった今ならなんとでも言えるな。」と千景が毒づいたり、うさぎの捕獲に手を抜く千景に「先輩この野郎。」と文句を言う至が見られたり、軽快でスパイスの効いたやり取りは安定。儀式のステージでは、至がナイランを経て身につけた殺陣でのアドリブを披露したりと、2人が培ってきた役者としての成長もうかがえる。
また祭りの自由散策の際には、バクステ『RABBIT GUARDIAN』に登場していたと思われる千景のウサギの置物を「部屋の守り神」と呼んで、増やさなくていいのかと持ち掛けている。至は部屋に置物(千景の領土の象徴)が増えていくことを気にかけていたようで、103号室での生活の様子の想像が膨らむ。
アプリ外でのやり取り
・『B’s LOG』2018年8月号付録「Anser3! 出稼ぎthe way back! 至&千景」
対談形式のミニインタビュー。やたらと仲が良さそうで、終始テンポよく軽口の応酬をしている。会社と寮での印象の違い・洗濯事情・ナイラン公演の振り返りなど、1枚の紙とは思えないほどの情報量が詰め込まれている。至が溜め込んだYシャツを定期的に千景がクリーニングに出してやっているなんて驚きの事実も判明するので一読の価値有り。
補足情報
・至が恒常的にあだ名で呼ぶ(ただし「千景さん」と呼ぶ頻度も少なくはない)/千景が苗字で呼ぶ相手は劇団員内では互いのみ。
・互いの社内スケジュールを把握しがち(バクステ千景SR【開化の予感】『RABBIT GUARDIAN/1』より「この間の休日出勤の代休とったんですよね。」「わかってて言ったよな。」/千景R【ペテン師は自嘲する】『My Sister/2』より「せっかくだし、茅ヶ崎も誘おうか。まだ会社にいるみたいだったし、誘えば来ると思うよ。」)