異世界の主役は我々だ!
いせかいのしゅやくはわれわれだ
概要
異世界の主役は我々だ!は本作は2016年11月22日、RPGアツマールのサービス開始とともに公開された。アップデートでコネシマ王国の途中まで実装された後更新が停滞したが、制作陣にこんにちはを加えて2017年7月21日に新戦闘システム導入・ストーリー大幅加筆の大規模アップデートが行われた。その後再び更新が停滞したものの2018年11月5日より月1回ペースで更新再開。
本作品のテーマは「思想」である。プロローグでは哲学的な問いがなされ、ゲームを進めていくうちに功利主義によって王国を統治するコネシマ、神を信仰するオスマン枢機卿ら教会の人々など、何らかの思想を持った個人・集団が登場しストーリーが展開されていく。また、他にも本棚の思想書など随所に思想の要素が詰め込れている。
また、主人公の鬱先生をはじめ、○○の主役は我々だ!のメンバーをモデルにしたキャラクターが主要登場人物となっている。ストーリー序盤に立ち絵だけ登場し、異世界のストーリーに未だ関わってきていないキャラクターもおり、今後の本格登場が予想される。
2018年のRPGアツマールプレイ回数で5位にランクインexitした。
ニコニコ大百科より引用
ストーリー
劣悪な生活環境で低レベルの生活を送る鬱先生は友人に嘘をつき借金を重ねる生活を送っていた。そんなある日、鬱先生はコネシマに更生を誓い行動を共にするが、所業は相変わらずでコネシマを怒らせる。その時核兵器が使用され、グルッペンの手配により、2人は核シェルターでコールドスリープに入る。やがて目を覚ました鬱先生が目にしたのは荒れ果てた大地と変わり果てた世界であった。見知った面々との再会もありながら見知らぬ土地をゆく鬱先生の運命や如何に…
登場人物
鬱
本作の主人公。大先生、鬱先生とも呼ばれている。思想はニヒリズム。
汚い部屋に住みゲテモノを食す底辺レベルの生活を送る。友人に嘘をつき借金を重ねる、複数人いる彼女に貢ぐなど正真正銘のクズ。タバコのキャスターが好物。
ゲーム版の立ち絵は青いスーツに片目が隠れた男。マンガ版では相違ないが髪の色が黒色になっている。
コネシマ
鬱先生の親友。思想は功利主義。
クズな所業を繰り返す鬱先生を一度は見放すが、核の災禍が迫るや一転して媚びはじめ、共に核シェルターに入ることに成功する。鬱先生より先にコールドスリープから目覚め、教会の力を借りながらコネシマ王国を築き上げる。コネシマ王国の国王として鬱先生と再会した。
ゲーム版マンガ版に大きな違いはないがマンガ版では途中から水色のマントを羽織っている。
ロボロ
鬱先生の友人。思想は一般人(※)
鬱先生の嘘を信じて金を貸すお人好し。永年の夢を叶え自分の店を構えるが、その矢先に核戦争が勃発。鬱先生から核シェルター入りの誘いを受けるも断り、自分の店に留まる道を選ぶ。
更新前は異世界での登場シーンはなかったが大規模アップデートからは異世界でも登場し、操作キャラの一人となった。
ゲーム版マンガ版共にデザインの相違はない。
グルッペン
鬱先生の友人の戦争狂。思想は現在不明。
鬱先生とコネシマを核シェルターに導き拳銃を渡した後、国民を守るため核戦争中の地上へ戻る。その後は生死不明だと思われていたが…
ゲーム版マンガ版共にデザインの相違はない。
シャオロン
北のコンビニにいる。意識高い系。思想は現在不明。
核戦争勃発後Twitterの情報に惑わされ右往左往する様を見せ鬱先生から見放される。
外伝小説では猫との友情が描かれた。
ゲーム版では立ち絵がそのまま使われているがマンガ版ではアホ毛が描かれているなど、女性に近いデザインになっている。
オスマン
当初はニコ生で解説を行うAI科学者として名前のみ登場、意思決定をAIに委ねることを唱えていた。
異世界では枢機卿として登場、聖櫃に従い隣人愛を唱え旧科学技術を排することを説く。思想はキリスト教的隣人愛(博愛主義)と思われる。
ゲーム版では唯一立ち絵が逆輸入される形になっている(前まではサングラスにスーツで顔出し時と同じようなイラストだった)
マンガ版では後ろ髪を少し括った糸目の男性になっている。
ゾム
思想はコミュニタリアニズム(※)
核戦争勃発前のロボロの質屋に入るとイベントが起き登場する。イベントでは鬱大先生の所持金100円を盗み猫缶を買うという優しい?一面が見られる。異世界でもスパルタクスと言い争う描写があるが、どちらもゾムであるとは言及されていない。
外伝小説ではシスターと猫に関する話が掲載されていた。
ゲーム版では立ち絵をそのまま使われているがマンガ版では髪形が変わっており、色も茶髪ではなく黒髪になっている。
ひとらんらん
思想はリバタリアニズム(※)
コンビニで日経新聞を読んでいたが、核が着弾すると姿をくらました。その後の登場は現時点ではなし。
マンガ版ではセリフどころか顔も出していない(イラストではあるが、本編では出ていない)。今後に期待したい。
トントン
思想はリベラリズム(※)
ゲーム版マンガ版共に現在未登場。
外伝小説ではコネシマ王との絡みが見られたが、それ以外は一切不明である。
(※)部分は単行本2巻に掲載されている功利主義度診断の思想
オリジナルキャラクター
オプロイテ
人類で唯一炎を扱う魔法「クトグァ」を扱える最強の騎士。教会の信心深い信徒。曲がったことが嫌いであり、悪事を働く大先生を事あるごとに斬りつけようとする。コネシマから食料供給の言質を巧みに取るなど狡猾な一面も。
だが基本的には誰が相手でも優しく笑顔を見せている。
思想はオスマン同様キリスト教的隣人愛。
ゲーム版(左)では目付きの悪い金髪の鎧を着た女性(コネシマ本人曰く腹筋がバキバキに割れている)だがマンガ版(右)では露出が増え胸の谷間やヘソが見えたりアホ毛が生えていたり大分可愛らしくなっている。
名前は恐らく革命的オプロイテから取ったものだと思われる。
スパルタクス
コネシマ親衛隊隊長。思想は科学万能主義。
貧しい農村出身の青年将校。兄弟(兄妹?)がいたが本編前に他界したらしい。コネシマに軍事的才能を見出されて頭角を現した。かつては教会との協力を志向していたが、コネシマに科学の有用性を説かれてから旧科学技術復活・教会排撃を唱えるようになった。国益のためなら部下の犠牲も厭わない。
愛称はタッくん(コネシマ本人が動画内でそう呼んでいた)
なお彼はメインキャラの中で唯一ゲーム版に立ち絵がない(一枚絵は存在する)
ゲーム版マンガ版共にイケメンとして描かれている。
名前は剣闘士スパルタクスから。
レノ
タイトルにも登場する謎の人物。思想は現在不明。
異世界で鬱先生が最初に出会った人物。最初は『謎の少女』として登場していた。何者かに追われているらしい。テレポートで度々登場し、登場人物を救出していく。最近ではただ登場するだけのこともしばしば。旧世界の言語を一部解せる、奇跡使いでありながら教会の指導下にない、大先生が旧世界の人物であると知っているなど謎が多い。
デザインはゲーム版では魔法使いのような格好、マンガ版では軍服とかなり相違点がある。ちなみにマンガ版のカラーリングは現在不明。
名前は恐らくレノ戦争から。
用語集
ニコニコ大百科より引用
功利主義
最大多数の最大幸福を旨とする思想。主な論者はジェレミー・ベンサムとジョン・スチュアート・ミル。
神
科学技術の発展により人類は神の領域に到達した。しかし、その扱いをめぐり核戦争が勃発し、世界は灰燼に帰してしまう。
核戦争の後、科学技術を放棄させ人類との契約を更新。聖櫃を通して意思を伝え、人々の信仰を受けている。
核戦争
神をめぐって起こった戦争。神への服従を決定した民主主義国家と、神へのアクセス遮断・サイバー攻撃を行う中国・ロシアら世俗派との間で起こった戦争。朝鮮半島・ワルシャワ・日本など世界各地で核が用いられ、世界は壊滅、人類は地下に潜る暗黒時代に突入する。
奇跡
科学の代わりに神が授けた力。一般的には魔法とも呼ばれる。虚空から水流を出す、怪我を治癒するなど様々な種類がある。オプロイテのクトグァもその一種。
騎士
神の信徒を俗世の勢力から守る実力組織。神に奇跡を与えられた者たちで構成される。教会の防衛と旧科学技術の抹殺を使命とする。
聖櫃
神の信徒が崇める箱。神の声を聞くことが出来るらしい。コネシマグラードでは教会にあるが、他にも世界のあちこちにあるようだ。ものすごいパワーを秘めているという。
魔樹(ザックーム)
コネシマ王国のあちこちに生えている木。ゾチが教皇国家から胞子を飛ばしている。成長すると異臭を放ち、土地を腐らせ殺してしまう。このために農村は農作物が育たなくなり、コネシマグラードでも繁殖したために土ごと取り除かれている場所がある。
逆立場的アドバンテージ
大先生の得意技。弱者のふりをして同情を誘い、利益を引き出そうとする。
知恵の実
旧約聖書の創世記の第3章、いわゆる失楽園の話に出てくる。エデンの園に居たアダムとイブは、神に食用を禁じられていた知恵の実を、蛇の教唆により食べてしまう。これにより善悪を知った二人は、自分たちが裸であることに気づき恥じていちじくの葉を腰に巻いた。やがて神がこのことを知ると、イブ対しては子を産む苦しみを増幅させ、アダムに対しては苦しんで働かないと食料を得られないようにした上で二人を追放する。後にこの話を題材にジョン・ミルトンが叙事詩『失楽園』を作った。
教会
神を信仰する場。世界中にたくさんあるが、コネシマグラードのものは教皇国家に近いため比較的大きいらしい。
旧科学技術
世界が灰燼に帰す以前の科学技術。核戦争後の暗黒時代に人類が地下に逃げ込んだために教会の人々は表向きには、知恵の実による原罪の産物であり、核戦争の起きた元凶であるとして廃絶を訴えている。しかし、教会の管理下で科学を運用するよう動いている。
ヒトラン国際条約
全ての科学技術の破棄を義務付けた国際条約。ヒトランブルクで結ばれたと思われる。
コネシマ親衛隊
コネシマ王国国王直属の組織で、隊長はスパルタクス。ゾチ帝国に対抗するため、教会勢力・王国教会派を排除するクーデターを実施し、秘密裏に開発している科学技術を復活させることを目論む。功利主義を信奉し、普通選挙実施に反対している。
サタン
聖櫃が予言する悪魔。予言によると「人間を自分勝手に滅ぼす巨悪」だという。オプロイテとオスマンは大先生がサタンでないかと疑っている。
ナノマシン
核戦争後、地下に潜った人類が体内に注入していた。21世紀でのスマホのような感覚で用いられていたらしい。
コネシマは密かにその技術を再現し、インターネットから生き残っている衛星にアクセスして核兵器を用いることをもくろんでいる。
コネシマ゠教会条約
コネシマグラードへのゾチモンスター侵攻という自体に際してコネシマと教会、それと神との間で締結された条約。内容は王国が農村への食糧援助を行う代わりに、教会が王都に侵入した化物を追い払うというもの。これを破ることはすなわち神との約束を破ることになる。
制作
ゲーム版
ストーリー:グルッペン・フューラー
絵:せらみかる
音楽(一部):ケイG
ゲーム作成・バグ修正:こんにちは
マンガ版
作者:加茂ユウジ
原作:グルッペン・フューラー
キャラクター原案:せらみかる(+ユーザーの皆さん)