敷次郎
しきじろう
日本の伝承に登場する妖怪。
概要
名前にある“敷”とは鉱山内の一鉱区を指しており、坑内に棲んでいる妖怪とされる。
一見すると普通の人間のように見えるが顔が真っ青で言葉が通じないといわれており、発掘する際の音や水を汲む音に似た音を立てるという。
出現の前触れとして、爪が剥がれるような全身を恐怖が突き抜けるような悪寒に襲われるとされており、人間に出会うと食べ物をねだり、もしこれを拒否すると噛み付いてくるとされる。
この時に出来た噛み傷は普通の薬では治療できず、打敷や袈裟の布切れを焼いた灰を油で練ったものを塗る必要があるという。