概要
主に既に結果が出ている物事の結果のみを偏重して物事を考え、その原因や過程を無視・軽視する論調。
結果が出てから「〇〇をすれば良かった」「××をしたのが間違いだ」などと分析する人間を揶揄する言葉として使わがちだが、これは誤用である。
結果が出てから適切に原因や過程を考慮しながら分析することは結果論とは言わず、適切な分析は有益な情報として次の成功に繋がる可能性があるのだ。
結果論の悪しき所とはつまるところ結果に至る因果関係の理解を放棄し、安易な結論に縋った誤謬であるという点に尽きる。
迷信などが分かりやすい例であろう。病気の人間に妙な儀式などを行ってその人物が回復したとする。しかしそれは儀式が効果があるという証明にはならない。人間の生来持つ自然治癒力で自然回復した可能性を無視しているためである(長く習慣として残った習俗の中には迷信の内に一定の合理性を含んでいるものも数多く存在するがここでは割愛する)。