AI:ソムニウムファイル
あいそむにうむふぁいる
概要
スパイク・チュンソフトから発売されているゲームシリーズ。タイトルの読みは「アイ ソムニウムファイル」
ジャンルはミステリーアドベンチャーゲーム。殺人事件の真相を明らかにするため、現実世界と夢の中の世界を調査する捜査員の活躍を描いた作品。
2019年に第1作『AI:ソムニウムファイル』が発売され、2022年に続編『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』が発売された。
プレイ前の注意
シリーズ2作目『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』は第1作『AI:ソムニウムファイル』の続編だが、ネタバレ配慮のためゲーム序盤にいくつかの質問がある。第1作の事件の核心についていくつか質問され、答えられた場合には第1作のネタバレについてもシナリオで触れられるようになる。質問に答えられなかった場合には、事件の核心について触れないようシナリオの一部が変更される。
シリーズ一覧
AI:ソムニウムファイル
シリーズ第1作。
警視庁特殊捜査班ABISの刑事伊達鍵と眼球型AIのアイボゥが、廃墟と化した遊園地で発見された左眼をくり抜かれた死体から始まる【サイクロプス連続殺人事件】の犯人を追うミステリーアドベンチャーゲーム。
AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ』
シリーズ第2作。
ABISに所属する新人捜査員のみずきとアイボゥ、龍木とタマが、右半身のみの死体が発見されたことから始まる【ハーフボディ連続殺人事件】を過去と現在2つの視点から追うミステリーアドベンチャーゲーム。
衣装変更、あいぼっぺ、プレイ実績などオマケ要素も増えた。
シリーズ共通のシステム
捜査パート
事件現場での調査、関係者への聞き込み、重要参考人への取り調べ、推理を行うパート。カーソルを動かし画面内のオブジェクトを調べたり登場人物との会話によってストーリーが進行する。
高度なAIを搭載した義眼「AI-Ball」の遠視、X線、サーモグラフィーなどの機能を使うことで隠された証拠品を発見したり、証言の嘘を見抜くことができる。
ソムニウムパート
特殊捜査班ABISが事件の手がかりを得るため、Psync装置と呼ばれる装置を使って重要参考人の夢の中、「ソムニウム世界」を調査するパート。
ソムニウム世界では対象者の深層心理を反映したメンタルロックを解除しながら記憶の奥深くを目指す。プレイヤーは6分間というタイムリミットの中で事件の手がかりを得なければならない。
ソムニウム世界の選択次第ではルートが分岐し、得られる手がかりも異なり、事件の展開も大きく変化していく。
規定時間以内にクリア、またはソムニウム世界に隠されている隠しメダマを発見することでアートワークなどを解放できる。
AI:ソムニウムファイル
あらすじ
廃墟と化した遊園地で死体が発見された。その死体からはなぜか左眼が抜き取られていた……。
事件の報告を受け現場に向かった特殊捜査班ABISに所属する刑事の伊達鍵は、彼の左の眼窩に納められた眼球型AIのアイボゥと共に、【サイクロプス連続殺人事件】の犯人を見つけるべく捜査を始める。
登場人物
- 伊達鍵(だてかなめ)
この物語の主人公。特殊捜査班ABISの捜査員でPsyncer。左眼には眼球型AIのアイボゥを入れている。好きなものはキャバクラとエロ本。
- アイボゥ
伊達の左眼に収まっているAI ballと呼ばれる眼球型のAIで伊達のよき相棒。本体は眼球型だが、ソムニウム世界では少女の姿になる。伊達の左眼から抜け出ている時はハムスター型になる。好きなものは虫。
- ボス
伊達の上司で特殊捜査班ABISの班長。ひょうひょうとした性格で言うことがコロコロ変わるが、警察組織の中での立ち回りの上手い優秀な女性。好きなものはホストクラブ。
- ピュータ
ABISに所属するエンジニア。伊達の同僚でPsync装置やアイボゥを作った張本人。Psyncの際にはオペレーターも担当する。好きなものは薄い本。
- 左岸イリス
A-setの名前でネットアイドルをしている女子高生。タレント事務所レムニスケイトに所属しており、踊ってみた動画やゲーム実況を上げている。ファンからの愛称はあせとんちゃん。好きなものはオカルトや都市伝説。
とある事情から両親の元を離れ伊達の家で暮らしている女子小学生。大人びていて皮肉っぽい性格。身体能力が異常に高い。好きなものはクリオネ。
- 真津下応太
自称ラノベ作家の青年。イリスの熱狂的なファンで彼女のためにネット上で自作自演も行うほど。好きなものはA-setとメイドカフェ「サンフィッシュポケット」。
AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナイニシアチブ』
あらすじ
身体の中心から切断された右半身のみの死体が発見されたのが今から6年前。そして6年後の現在、左半身のみの死体が発見される。その死体は全く腐敗しておらず、ついさっきまで生きていたかのようだった……。
特殊捜査班ABISの新人捜査班のみずきと龍木は、過去と現在、夢と現実を行き来しながら【ハーフボディ連続殺人事件】を解決するべく捜査を始める。
システム
拡張視覚パート
事件現場を再現したVR空間を歩き回って調査を行うパート。手がかりが揃えば事件現場で起こった出来事を再現
ソムニウムパートの追加要素
- 鍵則(きそく)
Psyncの対象者によって異なるルール。このルールに則って行動すると正解になりやすい。
- 抗生意識体
対象者の触れられたくない深層心理がソムニウム世界において具現化したもの。接触するとなんらかのペナルティが発生する。
登場人物(過去)
- 龍木
主人公の1人。ABISの新人捜査員。左眼には眼球型AIのタマを入れている。お坊ちゃん気質がなかなか抜けない真面目なエリートだが、精神的に不安定なところがある。
- タマ
龍木の左眼の中に収まっている眼球型のAI。精神的に不安定な龍木を見守る母親のような存在。それはそれとして下ネタが好き。ソムニウム世界ではアメリカン・ポリス姿の女性になる。
- 古衛陣の右半身
ネット番組を生放送中のスタジオに突如出現した右半身のみの死体。生前は起業家や作家として活動しており大きな知名度を持っていた。