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おとろしの編集履歴2012/05/17 17:57:38 版
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おとろし

おとろし

おとろしは、鳥山石燕の『画図百鬼夜行』や佐脇嵩之の『百怪図巻』などの江戸時代の妖怪画集にある日本の妖怪。

おとろし - Wikipediaより

概要

『画図百鬼夜行』に解説文が一切ないために、詳細は不明。もとは妖怪絵巻『化物づくし』に「おどろおどろ」の名で描かれていたものだが、『画図百鬼夜行』や『百怪図巻』では「おとろし」とされている。妖怪研究家・多田克己はこの名称の変化について、『化物づくし』では名前を踊り字のくの字点を用いて「おとろ〱」と書いているため、これを「おとろし」と誤読したものとしている。もっとも「おどろおどろ」は「気味が悪い、恐ろしい」を意味する「おどろおどろしい」の名詞化した名であり、「おとろし」は「恐しい」の上方訛りであり、どちらの名でも意味において大差はない。

また、この妖怪のようにぼうぼうとした長髪のことを「棘髪(おどろがみ)」というが、多田や妖怪研究家・村上健司は、この意味も「おどろおどろ」の名に込められているとしている。『化物づくし』や『百怪図巻』にもやはり解説文はなく、詳細は不明である。また『百怪図巻』『画図百鬼夜行』のいずれも、おとろしを「わいら」と並べて描いており、「わい」が恐れを意味する「畏(わい)」に通じることから、「恐い(わいら)」「恐ろしい(おとろし)」を具現化した2体で一対の妖怪とする解釈もある。

熊本県八代市の松井文庫所蔵品である妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』では、名称は毛一杯(けいっぱい)とされている。

関連タグ

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