ああ、かわいそう。
かわいそうに。
きっと今日も治らない。
悲しい傷を背負った子供たち。
それでも、私はあなたたちを今日も看病します。
概要
看病がかりとは、脳裏つづ(現在は「胸裏ツヅ」名義で活動)によるフリーホラーゲーム。RPGツクールMVで制作された。
ふりーむ!や、ゲームアツマールでプレイが可能。
奇病に苦しむ少女たちを「看病」するという内容。アドベンチャー形式となっており、基本的には患者たちのいる病室と、映像を再生できる「主の部屋」を行き来してストーリーを進めていく。
可愛らしいイラストとは対照的に、非常に闇の深いストーリーと陰鬱な世界観が特徴。公式から二次創作は自己責任で行ってよいと許可が出ており、pixivにも多数のファンアートが投稿されている。
なお、起動時に「グロ、ホラー注意!」と出るとおり、グロテスクでショッキングな演出が多数あるため、プレイの際は気をつけること。また、精神的に不穏な描写も見られるため、
プレイ時間は「30分前後くらい」と紹介されているが、探索や謎解きなどの要素はなく、1周あたりの時間はそれほど長くない。
登場キャラ
- 看病がかり
プレイヤーキャラ。長い髪をおさげ(低い位置のツインテール)に結った女性。白いナースキャップのような帽子(バツマークが描かれている)に、同じく白いナース服のようなワンピースを着ているが、注射器を見て「看護師だったら、扱えたのかしら…」とコメントしており、あくまで「看病がかり」であって看護師ではないらしい。
患者たちに対して、いつか(病気が治って)楽になってほしいと考えているものの、自分の無力さや進まない治療を続けることに葛藤を抱いている様子もうかがえる。
患者たち
それぞれ重篤な症状を抱えるため「療養カプセル」に隔離され、保護観察を受けている。カプセルの中は酸素や栄養で満たされている。
- No.1024
「ぐるぐる病」の患者。毒性を持った音波ウイルスに侵され、幻覚や幻聴がある模様。
他の患者と違い痛みなどは感じていないようで、基本的におとなしい。
- No.0214
「ぶわぶわ病」の患者。全身が常に焦げ続け、激しい痛みに襲われており、カプセルの中で体を冷やすことで進行を緩めている。
苦痛が特に強いためか、悲鳴を上げ続けている。
- No.0420
「びりびり病」の患者。特定の空気によるアナフィラキシーが原因で、体の外側が崩れる状態。
その症状から外界からの刺激に怯えており、常に震えている。
- No.1217
「ばらばら病」の患者。手足や顔のパーツなど全身がばらばらになり、黒い痣が身体に現れている。
カルテには「日によっては簡単な受け答えができるが、すぐに支離滅裂になる」とあり、患者の中では珍しく意味のある単語をつぶやいている。
- No.1130
「にこにこ病」の患者。目玉が溶け、全身に笑顔のような痣が出ている(痣から血が垂れているようにも見える)。口元は常に笑顔を浮かべているが、痣の形と同じ不気味な笑い方になっている。
カプセルを調べてもにこにこと笑っているだけで、他の反応は見られない。